元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2022年01月21日

スープは九十九里産の希少な白口と青口を一杯あたり約80gも使用し、鶏と昆布で旨味を爆発させた無化調のニボニボ。津軽やセメント系とはタイプが異なり、また濃度やクセも昨今の濃厚煮干専門店と比べたら抑え目な位ですが、白口の上品な甘みとコクとキレを併せ持った煮干スープはまさに伊藤ならではのもの。
また実店舗では煮干の風味が壊れぬよう、トッピングには最低限に少々のネギしか乗せていないので、味にこだわりたい方、もしくは初見の方は何も乗せないのがベターです。
が、伊藤のラーメンをフルトッピングで食べてみたいなどというけしからん野望を抱いていた伊藤経験者は、この機会に思う存分アレコレ乗っけてブチ壊しの一杯を楽しむのもアリかもしれません(笑)
麺は自家製の低加水角刃中細ストレート。熱湯3リットルの40秒ボイルで実店舗のザクパツ食感を再現出来ましたが、茹で時間が短すぎると内部までα化が進まず生煮えになるので注意です。
トッピングは豚バラブロックをやや厚めに縦スライスしたトロトロに軟らかいチャーシューが4枚。本来は醤油ダレの穏やかな味付けですが、Inスープなので元の味よりも塩分が染み込んでおり、煮干風味も移ってしまっているのが残念。これだけは別梱にして欲しかった。
王子のお店は地元という事もあり、開店直後の人気が出る前から通っていましたが、こちらはその王子店主の息子さんのお店で、王子よりいささかマイルドな、より親しみやすい味に仕上げられています。
またスープが少ないのは実店舗でもデフォです。伊藤全店で頑なに守られているスタイルなので、大人しく諦めましょう。

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