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【はんつ遠藤のラーメン教室】第13回:麺から味わって良いのは、この場合のみだ!


「ラーメンはスープから飲め!」これは“ラーメン通への道”の、正しい理論だ。ということは、まず最初に麺から味わう事は“絶対にいけない”のであろうか?答えは×。

2015年05月11日 更新
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「ラーメンはスープから飲め!」これは“ラーメン通への道”の、正しい理論だ。ということは、まず最初に麺から味わう事は“絶対にいけない”のであろうか?答えは×

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麺から啜るべき店舗とは?


数あるラーメン店の中には最初から麺を啜っても良い、というよりも、麺から啜るべき店舗が存在する。それは第一に自家製麺の店舗。店主が一番こだわる点から攻めるのが常套手段であるゆえ、特に麺にこだわる自家製麺の店舗は、麺から味わうのが“ツウ”だ。世の中の殆どのラーメン店は麺を製麺所から購入しているが、敢えて自分で作成する店舗は、並々ならぬ思い入れが麺にあるゆえ、店主の気持ちを汲むのが得策だ。そして第二に製麺所から購入していても、敢えて麺の太さや形状、小麦粉の種類などを特別オーダーしている、いわゆる特注麺使用店も同上である。

ツウならではの麺の食べ方!


ところで、最初に麺から味わうといっても、単に食すのではなく、“ツウ”ならではの手順が存在する。まずは、箸で麺を持ち上げた状態で約3秒止まり、麺の太さ(極太麺、太麺、中太麺、中細麺、細麺、極細麺など)を確認する。そしてストレート、ちぢれなどの形状を確認する。それによってスープとの絡み方を考えながら、啜る。この場合も3回ほどは一気に啜って、舌触りやのど越しを吟味し、4~6回めは今度は噛みしめて、弾力や使用する小麦粉の方向性などを考える。こうすることで、特に思い入れのある麺そのものを楽しむ事ができる。もちろんそれからはスープや具など、そして全体のマッチングなどを考慮して食べ進むべし。


ラーメン好きは絶対にチェック!ラーメンのプロが教える、歴史、ご当地ラーメン、うんちく、ツウな食べ方などのラーメン知識を一挙に紹介。これを読めばあなたもラーメンマスター

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フードジャーナリスト・はんつ遠藤


日 本のラーメンだけにとどまらず、世界中のグルメに精通する。テレビ番組でのリポーターや、カップラーメン監修、雑誌でのグルメコーナー連載、更にはフー ドテーマパークのプロデュースや監修を行うなど、その活躍は幅広い。世界中のグルメを知り尽くす舌ならではの視点で、数多くの著書を執筆し、バラエティに 富んだ企画やイベントを実施している。