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【はんつ遠藤のラーメン教室】第7回:ラーメン用語の基礎知識「シャッター」


全国にラーメン店は約50000軒存在するといわれる。そして1年に2000軒が新店として誕生している。まさに空前のラーメンブームゆえ、ファンも多く、連日行列の店舗があるのも珍しくない。

2015年05月03日 更新
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全国にラーメン店は約50000軒存在するといわれる。そして1年に2000軒が新店として誕生している。まさに空前のラーメンブームゆえ、ファンも多く、連日行列の店舗があるのも珍しくない

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ラーメン好きにしかわからない共通用語


魅惑のコミュニティがあるために、ラーメン好き同志しか分からない共通の用語があるのだ。そのうちのひとつが「シャッター」だ。使用方法は「今日、シャッターしちゃった」「今、シャッター中」など。結論から言えば「開店前から並んで待つ事」。有名店の中には行列のできる店舗も少なくない。そのようなお店に「開店前に到着して、シャッターが上がって開店するのを外で並んで待つ」ことを簡略した用語だ。この場合、店舗のシャッターは完全に下まで降りたままの事もあり、また半開きになっている事もある。それが起源ゆえに、例えばシャッターが無くて単に準備中の札が下がっている状態で並んでも、「シャッター」で通じる。

シャッターには大きな利点がある


特にラーメン好きで無い方に「なぜラーメンだけ行列するの?」と聞かれるが、実は「シャッター」には大きな利点がある。寒い日だと外で待った分だけ、温かいラーメンが美味しく感じられる。開店前から並ぶと店舗によっては15分くらい前などに中に入れて、寒くなく待てる事もある。開店時に入れる優越感や、ちょっとした緊張感も楽しむ事ができるなど。ちなみに有名行列店主が仰った言葉に「時々、シャッターを開けたら誰もいない夢を見るんです。それほど、今、売れてても不安があるし、毎日真剣なんです」そんな真面目さが、今のラーメンブームを支えているのだ。
■はんつ遠藤のラーメン教室について
ラーメン好きは絶対にチェック!ラーメンのプロが教える、歴史、ご当地ラーメン、うんちく、ツウな食べ方などのラーメン知識を一挙に紹介。これを読めばあなたもラーメンマスター

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フードジャーナリスト・はんつ遠藤


日本のラーメンだけにとどまらず、世界中のグルメに精通する。テレビ番組でのリポーターや、カップラーメン監修、雑誌でのグルメコーナー連載、更にはフー ドテーマパークのプロデュースや監修を行うなど、その活躍は幅広い。世界中のグルメを知り尽くす舌ならではの視点で、数多くの著書を執筆し、バラエティに 富んだ企画やイベントを実施している。