2025年08月27日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2025年08月27日
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スープはクリアに澄んだ淡麗塩清湯。牛骨とアサリを別々に炊いたWスープ方式で、沸かさずじっくり火入れした濁りのない透明感が特徴的。
アサリから出るコハク酸の強い旨味と牛のリッチな風味が入り組んでおり、ややオイリーなヘットとモンゴル岩塩のスッキリとした塩味が、あっさりとした味わいの中にパンチとキレを与えています。
麺はスクエア型の角刃細ストレート。啜り心地の良い長尺のカットで、麺肌はしっとり瑞々しく、しなやかでモチプリの強いコシも持ち合わせています。
つけ麺にしては珍しい細麺、と番組内でコメントされていましたが、全国的に見ると淡麗系のつけ麺は細麺もスタンダード化しています。
大勝軒やつけ麺大王に始まり、頑者、TETSU、六厘舎などの影響から、つけ麺=太麺というイメージが広まった感もありますが、太麺よりも細ストレート麺のほうが箸で持ち上げる本数が多い分、束になってスープと絡む為、
粘度の高い濃厚系にはスープを拾いすぎず負けない太麺を、粘度の低い淡麗系にはスープをしっかり拾い香りを立てる細麺、若しくは平打縮れ麺を合わせる店が増えています。
そして細麺は絡まりやすい為、その解消法として生み出されたのが、私の尊敬するロックンスリー(2025年9月ラ博出店予定)の嶋崎さんが69’N’ROLL ONE時代に考案し、今やどのラーメン店も取り入れている昆布水だったりします。
付属トッピングはアサリの剥き身と豚バラロールチャーシューの薄スライスが2枚。
アサリは粗挽きのブラックペッパーが和えられており、スープの味を引き締める味変アイテムとなりますが、剥き身自体は水分も旨味も抜けてスカスカの出汁ガラ状態となっています。
本品は実店舗製ではなく店主監修のレプリカ商品となっており、お店そのままの味という意味では多少の違和感が残るものの、美味しさの面では十分期待出来ると思います。
ただやはりトッピングについては今からでも再度見直したほうがよいかもしれません。
特にチャーシューは再現度が低く、遊にも同じ汎用品が使われている上、どちらのスープともミスマッチです。
一方、リーフレットには湯煎の水量や麺の茹で方、扱い方に至るまで、一連の作り方が分かりやすく丁寧に記載されており、
冷凍ラーメンを作り慣れていない方にも親切なマニュアルになっていると思います。
SUNGOのつけ麺は当然フルマークなのですが、こちらはグルメエックスへの評価としています。