2025年01月22日
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全564件のレビュー中 1-25件目
2025年01月22日
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2025年01月22日
スープは濃厚豚骨醤油白湯で、つぶつぶ背脂たっぷりのオイリーなドロドロタイプ。
ただ粘度はムテ系のような豚骨濃度によるものではなく、ゼラチン質と脂質が中心となっています。
また節や煮干などの魚介は使われておらず、豚オンリーの旨味たっぷりな濃口で、醤油もしっかりと主張しています。
丸長や大勝軒のような砂糖や酢を効かせた味付けではないので、甘味酸味のあるつけ麺が苦味な方でも安心して頂けると思いますが、逆に酸味が欲しい方はお酢か柑橘を用意しておきましょう。
麺は自社製のワイド型角刃中太ストレート。
加水率やや高めのモチグチな弾力でコシもあり、
麺表面の微細な凹凸が重めのスープもしっかりと持ち上げます。
付属トッピングはInスープで、メンマ数本とバラチャーシューが1枚。
メンマは塩味のほうは幅のある一般的なサイズでしたが、こちらは細切りタイプとなっており、味によって使い分けているようです。
チャーシューはトロフワに軟らかく、これだけで麺が頂けるくらいの濃い目の味付け。
トッピングを追加するなら、ネギや生キャベツ、青菜あたりが定番で、唐辛子や黒胡椒でピリッと辛味を加えるのもよく合います。
私の場合は背脂醤油つけ麺には焦がしネギを浮かべるのが好きです。恩師の元一秀店主平山さんから平太周@板橋本町時代に教わった、相性抜群のトッピングです。
こうじグループ系ですが大勝軒の味とは別物で、トンギョとも異なり、背脂チャッチャ系ともまた違いますが、豚の臭みもなく、背脂の甘味旨味を思う存分楽しめる一杯となっています。
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2025年01月22日
スープは動物ベースのあまうま味噌白湯。
白味噌を中心とした合わせ味噌で、塩分濃度は約2.5%と高めですが、塩味よりも米麹と根菜の優しい甘味が強めに主張しています。
ニンニクの香りも良く、多めのラードと背脂がスープを熱々の状態に保ってくれており、札幌風のテイストも所々に感じられます。
湯煎完了直後はパック内で油分が分離しているので、よく振ってから丼に注ぎましょう。
麺はスクエア型の角刃太縮れ麺。加水率はやや高めの、ツルツルとした麺肌にプリモチの食感。
短尺な部分も含めて、こちらも札幌味噌の特長も組み込んだようなイメージ。
付属トッピングは豚バラブロックが1つで、実測(個体差あり)長さ約12cm、幅約5cm、厚さ約3cm、重量約140gもある大迫力のジャンボサイズ。
実店舗では焼いてから提供されている通り、こちらは表面を焼かないと本来の味になりません。
焼く前の状態はややパサついた大きいだけの普通の煮豚ですが、焼く事によって脂が溶け出し、外はカリッと香ばしく、中はふっくらジューシーな全く別の食べ物へと劇的に進化します。
また焼いて表面の油分を飛ばす事でスープを吸収しやすくなり、スープに沈めておくと味が染みてしっとり軟らかくなります。
焼くと焼かないとでは歴然とした味の違いが生まれますので、焼かないで食べるのは損です。
一応二郎インスパのジャンルに入っているようですが、二郎インスパ系というよりもガッツリ系の野菜たっぷり濃厚こってり味噌ラーメンという印象で、個人的には味噌一あたりが思い浮かびました。
唐辛子や辛味噌で辛くしたり、ニンニクや生姜でパンチを加えたり、バターやチーズでコクを出したり、カレー粉でスパイシーに仕上げたり、
ネギ、メンマ、胡麻、コーン、卵、キムチなどを乗せたり、自分好みのトッピングを色々追加するのも楽しめるタイプだと思います。
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2025年01月15日
スープは軍鶏と合鴨に煮干や昆布などの乾物を合わせた深い色合いの無化調醤油清湯。
出汁自体は鴨が目立っている訳ではなく、様々な風味に一体感を持たせるよう割合が計算されていますが、
香味油からは鴨が明確に漂い、塩分濃度は約1.5%とやや低めながら、出汁のふくよかな旨味と醤油の深いコクのある、滋味深い穏やかな味わいとなっています。
何より後味が素晴らしく、カエシに使われている二枚貝のコハク酸による仄かな苦味と酸味が味に奥行きを与えており、風味の余韻が長く続きます。
麺はもち姫(もち米に似た粘性の高いもち性小麦)、さぬきの夢(讃岐うどん用に開発された中力粉)、セモリナ粉(粗挽粉)の3種の麺帯で圧延された、食感に特徴のある幅広の自家製三層麺で、
中央部はパスタのようなしっかりとした噛み応え、外部はさぬきの夢のコシの強い弾力感、もち姫のツルツル滑らかで官能的な舌触り及びモチフワのクッション性が噛むごとに楽しめます。
茹でる際には、麺同士がくっつかないよう対流で自由に泳げるくらいの大きな鍋(中華鍋など)に最低でも2L以上の熱湯を沸かし、
指定の茹で時間を守り、茹でている間は茹で箸やトングなどで余計な世話を焼かず、麺を傷付けないよう優しく扱ってあげて下さい。
広い空間でのびのび育てないとストレスを与えて成長の妨げになるのは人間も麺も一緒なのです(笑)
付属トッピングの鴨は脂身の甘みと赤身の濃厚な旨味が詰まっており、しっとり軟らかく、舌の上でトロっととろける極上の一品。
豚バラチャーシューも赤身まで軟らかく、優しい味付け。
メンマも淡めの味付けでゴリシャキ食感、長ネギの輪切りは予めスープに入っており、香り付けとして機能しています。
トッピングの湯煎解凍は厳禁、特に鴨はラーメンにトッピングしてもスープの熱により食感と味が変わってしまうので、ベストの状態で頂くなら別皿添えが好ましいです。
冷凍のため実店舗の味との多少の差こそ感じますが、スープの優れた余韻の持続性により、食後も暫くはしみじみ美味しかったと感じさせられる珠玉の一杯となっています。
トッピングのパッケージ作業も丁寧で、鴨福がECで買えるというだけでも非常に有り難い事だと思います。
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2025年01月15日
スープは牛ではなく鶏ガラと貝出汁がベースの無化調塩清湯で、二枚貝のコハク酸がアミノ酸とは別にスッキリと立っているのが感じられます。
塩分濃度は約2.0%と高めながら塩味は丸みがあり、あっさりとしつつも香味油が適度なコクを与えています。
麺は自家製の加水率低めな角刃極細ストレートですが、冷凍の影響で若干曲ったクセが付いているようです。
長浜や博多ラーメンの麺と同じ切刃番手の極細麺で、石臼挽きによるフレッシュな小麦感、ザラっとした麺肌と歯切れのよいコリパツの食感が噛むほどに楽しめます。
素敵ですねこの麺。実店舗未食なので、冷凍前のフレッシュな実物を頂いてみたかった。
付属トッピングは牛タンの極薄スライスが約30g。ムチムチのしっかりとした弾力で、醤油漬けの適度な味付けが施されています。
仙台牛タンや焼肉屋のタン塩とは部位も調理法も異なっており、そういった牛タンのイメージとは味も食感も別物となりますが、
こちらはタン先の硬い部位なので、厚みがあると逆に食べづらくなるため、このくらいの極薄スライスが丁度良く、見た目以上に食べ応えがあります。
メンマは細切りのコリシャキ食感で淡めの味付け、あとはニンニクの香る旨味ねぎダレと甘酸っぱいレモンマリネが少々。
薬味類はスープにはほぼ干渉しない程度の少量ですが、牛タンの風味付けとして重宝します。
牛タントッピングにインパクトがありますが、ラーメンとしては貝と鶏の優しく香る無化調あっさり塩味というのが骨子になっており、
個人的には牛タンよりも麺の美味しさに心惹かれました。
ただ麺の細さと加水率の関係から冷凍による乾燥を余計に受けやすいタイプで、ボロボロと切れやすくなっている為、届いたらなる早で頂いたほうがよいと思います。
熱湯は必ず2L以上用意し、麺を冷凍状態のまま投入し、麺が切れないよう優しく手早く茹でましょう。
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2025年01月15日
本品は最初に麺とカエシを和え、カレーをかけ、最後に全体を混ぜ合わせて頂くというオリジナルの調理プロセスとなっています。
まず麺は六等星の自家製極太平打麺で、六等星らしいムチプリの強いコシと滑らかな麺肌。
こちらに醤油返しを汁気がなくなるまでよく混ぜ合わせると、返しの甘酸っぱさがモッチリとした麺と相まって、みたらしを感じさせるような味わいに仕上がります。
カレーは吉田カレーらしいトマトとバナナのフルーティな甘口で、クミン、コリアンダー、ターメリックなどのスパイス達がフレッシュに香ります。
味付けは塩分と油分が控え目で後味はあっさりしており、食材自体の旨味で食べさせるタイプ。
麺、カレーともに全体感として甘味が強めですが、甘味以外にもスッキリとした酸味とヒリヒリと刺すような辛さがあり、具材にはホロホロと崩れる骨付きの鶏手羽元が2本入っています。
個人的にはやはり吉田カレーなのでキーマも欲しかったかも。
付属トッピングはズッシリと重量感のある豚バラ肉の厚切りチャーシューが3枚で、味付けはやや淡めですが、肉の旨味をしっかりと感じられるブリブリの噛み応え。
これらを混ぜ合わせて頂くのですが、濃厚スープをしっかりと受け止める六等星の麺らしく、スパイシーでフルーティな無化調カレーとも相性は抜群で、
カレーにガッチリと絡むよう形状も考えられており、一般的なカレーラーメンとは一線を画す、ある種の化学反応を起こしたかのような新感覚のフュージョン料理に仕上がっていると思います。
ただ税込3,154円+送料という価格についてはコスパの感じ方が人それぞれあるかもしれません。
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2025年01月08日
スープはクリアに澄んだ鶏ベースの淡麗醤油清湯。
濁りは一切なく、無化調ながら鶏肉の濃厚な旨味があり、やや多めの芳醇な鶏油も相まってあっさりながらコクのある味わい。
塩分濃度約2.3%、Brix値約7.2%と味は濃い目で、甘みと奥行きを感じるブレンド醤油の余韻がじんわりと続いてゆきます。
麺は三河屋製麺のスクエア型角刃中細ストレート。
小麦の甘みが噛むほどに伝わり、しなやかでスープの吸い上げも良く、序盤はプリコリの強い弾力ながら、後半は一体感の増したモチフワの食感に変化します。
付属トッピングは鶏チャーシュー2種で、香ばしくローストされたほんのりスモーキーな鶏モモ肉と、ブラックペッパーの香るしっとりとした低温調理の鶏ムネ肉が1枚ずつ。
どちらも厚切りで食べ応えがあり、スパイシーながらスープの邪魔をする事なく、程良いアクセントとして機能してくれます。
また咀嚼する事により口の中に風味の余韻を残すので、スープ自体の味を変えずに口内のみで味変の役割を果たすのも面白いところです。
特にモモ肉のほうは皮がトロっと、身はプリっとジューシーで、お酒のアテやご飯のお供としても重宝します。
全体的には冷凍の影響か実店舗とは若干の差を感じましたが、神奈川淡麗系ならではのすっきりとした深みと旨味の調和、
何より醤油返しの素晴らしいコクと香りは存分に堪能出来る一杯だと思います。
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2025年01月08日
スープは黒く澄んだ濃い口の醤油味で、鶏、豚の動物系と、煮干、節などの乾物系の風味が調和しています。
何よりも生姜の香りが爽やかで、塩分濃度約2.4%、Brix値約9.5%の甘じょっぱく酸味もほんのり効いた濃口スープにすっきりとした清涼感を与えています。
麺は茹で後の実測で横幅3.5cmもある超幅広な自家製超多加水手揉み麺。
店主は宅麺でも販売されている日陰の出身という事で、日陰譲りのもち小麦&ハルユタカ配合によるツルツル滑らかで官能的な麺肌と、
餅のようにモチムチの食感、噛むほどに広がる小麦の甘味が楽しめます。
一見平打ちうどんのようですが、きしめんやひもかわのような薄いものとは違い、麺帯に厚みがあり、
かん水による中華麺特有のプリっとしたコシが感じられるのもうどんと異なる何よりの特徴です。
凪の一反麺にも一瞬似ていますが、味と食感は別物で、こちらは麺の全てがこの超幅広麺となっています。
また茹でる際は菜箸などで解す必要はありません。冷凍状態のまま熱湯に沈めれば、対流で勝手に解れて浮かんできますので、
なるべく麺にちょっかいは出さず、鍋底への付着だけ注意して、麺肌を傷付けないように優しく茹でてあげて下さい。
付属トッピングはInスープで、角煮風の豚バラチャーシューがゴロゴロと。
スープに沈んでいる生姜の繊維を絡めてご飯に乗せ、生姜丼風にするのもお勧めです。
ちなみに実店舗では生卵にすき焼きのタレ少々と鰹節を加えたスキヤキモドキという味変アイテムがあり、自宅でも再現可能です。
すき焼きのように麺を潜らせて頂き、最後はご飯にかけると幾通りもの美味しさを最後まで堪能出来ます。
なおスープ自体の味も濃いので、タレは入れずに生卵と鰹節の組み合わせだけでも充分美味しく頂けると思います。
麺と未来〜日陰〜陰日向という系譜から、麺のルーツは博多うどんインスパイアというのが根底にあると思いますが、
こちらは麺にせよスープにせよ、出自の日陰とはまた一味も二味も違った独自色が前面に出ています。
特にスキヤキモドキはクセになる中毒性を秘めているので、個人的にもお勧めしたいところです。
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2025年01月08日
スープは店主出自の蓮爾登戸店に似た、豚の肉から出汁がしっかりと出た甘口の豚醤油。
タイプとしては非〜微乳化で、スタート時点ではほぼ乳化していませんが、次第に麺のデンプンが溶け出し、食べながら乳化が進んでゆきます。
塩分濃度は約2.6%と結構高めですが、同じ登戸店出身で宅麺販売もされているMEN YARD FIGHTよりBrix値は低く、パンチはあれど塩味甘味旨味に適度なバランス感をみせています。
麺も蓮爾系ならではの自家製低加水角刃平打超極太オーション麺ですが、登戸よりも微妙にスリムで、食感にも多少の違いがあり、
芯の残った生煮えのボキボキ感はあるものの、麺外周にはモチフワの弾力も感じられます。
今回は指定の4分、5分、6分と三通りの茹で時間を試してみましたが、最短の4分でも実店舗で頂いた時より個人的には食べやすい印象でした。
現在のゼンゼンにはハリボーという極硬仕様もあるそうですが、これ以上硬くするのは実店舗経験が豊富な蓮爾マニア以外にはお勧め出来ません笑
ブタはInスープで、しっとりホロホロに煮られたウデ肉が2つ。
背脂粒もInスープなので、ヤサイの上にトッピングしたい場合は事前にサルベージしておきましょう。
ゼンゼンもMEN YARD FIGHTも蓮爾登戸系のスープは甘じょっぱい濃口が特徴なので、麺やブタとの味のバランスを取る上でもヤサイは最低限乗せたほうがよいです。
麺は蓮爾系らしくマニアックな太さと硬さが持ち味のかなり特殊なタイプですが、自分好みの硬さに自由に茹でられるのも冷凍通販のメリットだと思うので、
茹でながら何度か硬さを確認しつつ、各々お好きなタイミングで上げればよいと思います。
ただ硬いからといってあまり長く茹でると麺表面がドロドロと溶けてゆくので注意です。
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2025年01月08日
タレはラーメンと味わいの異なるあまうまの醤油ベースで、ブラックペッパーがほんのりと効いており、塩味が際立つ事なく全体的に調和が取れています。
魚粉は付属ではなく予めタレに加えられているので、初心者さんには食べやすくなっていると思いますが、好みによるところかもしれません。
麺はオーション使用の自家製中加水角刃平打極太ウェーブ。麺量は実店舗の小と同じボリュームです。
麺の味わい自体はNS系にも通ずるようなイメージもあり、二郎インスパの中では比較的加水率が低くなく、モチポクの食感が特徴的。
実店舗ではややデロで提供されている通り、この麺は硬めよりも軟めのほうが持ち味を発揮します。
またまぜそば自体ヤワ麺のほうが味の乗りが良くなる料理なので、指定時間通りか気持ち長めに茹でて、麺全体に味が回るようにタレとしっかり混ぜ合わせましょう。
付属トッピングは辛揚げ(唐辛子をまぶした揚げ玉)と、分厚くカットされた大判のブタが1枚。
ブタはウデ肉でしっとり軟らかく、適度な弾力も残しており、味染みも絶妙な塩梅でヤサイが捗ります。
辛揚げは千里眼発祥で用心棒系の定番トッピングとなっていますが、店主が鷹の目(千里眼の姉妹店)出身という事で、お店の系譜が一目で分かる象徴的なアイテムとなっています。
その他トッピングは各自お好みで。背脂粒もタレ内に加えられています。
ガリマヨも自宅で簡単に作れます。下記千里眼さんがXで公開していた簡易レシピです。
・マヨネーズ30グラム
・おろしニンニク5グラム
・醤油5cc
をよく混ぜたら出来上がり!
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2024年12月25日
スープは豚と鶏の濃厚な豚骨醤油で、武蔵家のような粘度、ザラつき、ワイルドな獣っぽさはなく、洗練された熟成感とブ厚い骨太感があり、
塩分濃度約2.2%のキレ、コク、まろみ、旨味が共存する醤油返しが味をビシっと引き締めています。
鶏油は通称「黄金鶏油」と呼ばれる野良裏家(のらりや)オリジナルの親鶏ブレンドで、芳醇な風味だけではなく深みや口当たりにもクオリティの違いを感じられると思います。
また野良裏家では鶏油を後からかけるのではなく、より一体感を持たせる為カエシと共に丼へ先に入れてからスープを注いでおり、
本品でも別パックにせず予めスープに加えた状態でパックされているので、開封前によく振ってから丼に注ぎましょう。
麺は酒井のB麺で、約17センチの短尺ワイド型逆切り角刃中太ストレート。こちらは説明書きにもある通り、冷蔵解凍推奨です。
冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGとされていますが、冷凍した酒井製麺の家系麺は麺同士がくっついている事が多いため、
解凍後に麺を解してから茹でたほうが、いくら茹でても麺が解れないという状態を未然に防ぐ事が出来ます。
解凍のタイミングは調理前日晩、若しくは当日朝に冷蔵庫へ移し、約12〜15時間程度かけてじっくり解凍が大体の目安です。
麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
この際、強引に解そうとすると簡単に千切れてしまうので、優しく丁寧に扱うのがポイントです。茹でてる間もなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。
付属トッピングは国産三元豚のモモ肉を使った窯焼燻製チャーシューが1枚。
しっとりむっちりとした赤身の旨味と脂身の甘みが活かされたスモーキーでジューシーな吊るし焼きで、スープにも程良い燻香を乗せてくれます。
ちなみにほうれん草や小松菜などの青菜は付かないので、必要な方は各自用意です。
あとライスもガッツリ用意しておきましょう。嬉しい事にスープ量タップリで、海苔も5枚も付けてくれています。
一本ガラ、鶏油、カエシ、燻チャー、海苔といった食材一つ一つの品質にも拘りを見せ、家系の本質は外さず、
かつ直系とも裏武蔵家とも違った新しい個性が光る、まさに「野良」のように自由な表現で生み出されたハイグレードな家系ラーメンとなっており、
宅麺で現在販売中の家系ラインナップの中でも濱野家と並びトップランクに位置するレベチな一杯だと思います。
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2024年12月17日
スープはまろやかに乳化した豚鶏醤油ベースで、適度なキレと酸味もあり、重さはなくあっさりとしています。
塩分濃度は約2.0%と二郎インスパとして考えるとやや控え目ですが、普通のラーメンとして考えると充分濃い目の味付け。
カエシに和洋中の要素が取り入れられており、ワインや紹興酒の香りを乗せるなど風味は複雑で、一般的な二郎インスパ系を意識していると違和感を覚えるかもしれません。
麺は加水率低めの角刃平打ち太ウェーブ。
麺肌に凹凸がありスープの絡みと吸い上げが良く、オーション感の伝わるモチポクのやや軟らか目な食感は二郎直系に似たイメージ。
二郎インスパ系によくある極太のワシゴワ食感とは別のタイプです。
付属トッピングはブタではなく皮をこんがりと焼いた鶏もも正肉チャーシューが1枚。
ニンニクと豚背脂の効いた甘口の醤油ソースで味付けされており、
このソースをスープに溶かすとあっさり目のスープにコクとパンチとジャンク感が生まれます。
二郎のニンニクアブラカラメコールがこのソース1つで表現されているという訳ですね。
ただヤサイを乗せないと鶏チャーシューとソースにより塩味のバランスが崩れる為、バランサーとしてヤサイの追加トッピングは必須、少なくともモヤシは100g程度乗せましよう。
ちなみに画像5枚目は店主お勧めレシビの再現料理で、
バルサミコ酢、蜂蜜、EVO、フルール・ド・セル、ワイルドペッパー、宗田節のマリナードをフレッシュトマトに絡め、
卵黄と一緒にライスに盛り付け、残りのスープをかけてあります。
甘酸っぱいトマトソースがスープの塩味、鰹節の旨味、黒胡椒の刺激、卵黄のまろみと相まって、個性的な味わいを生み出す斬新なライスボウルとなっています。
ヤサイを乗せる前提の構成であったり、麺量約220g、鶏肉約200gとボリューミーであったりと二郎系のフォーマットをなぞらえてはいますが、
麺以外は二郎系各々の要素を独自に解釈した八咫烏式のオリジナルアレンジとなっており、こってりし過ぎずあっさりし過ぎず、醤油感や肉々しさなどは別々の角度から表現されています。
二郎系に期待されがちな暴力的インパクトや登山的ガッツリ感を求める場合は意に沿わないかもしれませんが、固定概念にとらわれなければ新感覚を存分に楽しめる一杯になっていると思います。
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2024年12月10日
スープは牛ゲンコツなどの牛ガラを時間をかけて低中温で炊いた牛骨醤油清湯。
コラーゲンの溶け出したまったりとした口当たりで、あっさりとした味わいの中にも深いコクが感じられます。
まろやかながら、塩分濃度は約1.8%と塩味もそこそこにキレがあり、また鳥取牛骨特有のクセは抑えられていますが、牛ならではの風味、旨味は充分に満たされています。
そして何より牛脂を炙ったジューシーなカエシが特徴的で、肉を焼いたり焦がしたりした際に起こるメイラード反応による香ばしさがあり、
まるで焼肉屋にいるかのようなスモーキーで食欲をそそられる美味しい香りが鼻腔をくすぐってきます。
この匂いだけでご飯が食べられそうです笑
麺は自家製の低加水角刃中細ストレート。
麺屋たけ田らしいツルツルとした滑らかな麺肌とムチグチの食感、小麦の甘味がスープと絶妙にマッチしています。
付属トッピングはInスープで、トロフワに軟らかい豚バラチャーシューの厚スライスが2枚。
実店舗では麺屋たけ田や麺処想と同じスタイルの肩ロースレアチャが使われていたので、こちらは冷凍通販仕様なのかな?
とにかく焼肉チックなフレーバーを堪能出来るので、残ったスープにライスと好みの具材を加えてクッパのように頂くのも楽しみの1つになるんじゃないかなと思います。
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2024年12月10日
スープは豚、鶏、魚介の淡麗清湯ですが、カエシも化調も使わずに出汁そのもので味わうのが大きな特徴となっています。
カエシ化調不使用といえば、ラヲタ歴の長い方ならかつての桃桜林ナシナシやラーメンゼロあたりを思い浮かべるんじゃないかなと思います。
ただ豚や鶏など動物の生ガラからは塩味を殆ど取れないため、桃桜林の軍鶏白湯はナシナシにするとほぼ無塩状態となっていましたが、
こちらはラーメンゼロのように豚鶏以外にも魚介類が使われているため、煮干や節、昆布などの乾物から適度な塩味、豊富な旨味、そして根菜類からナチュラルな甘味が抽出されています。
塩分濃度約1.5%、Brix値約3.9%と穏やかな味わいで、スープ表面にコラーゲンの膜が張るまろやかさとコクもあり、
塩味が優しい分滋味溢れる食材の出汁感がダイレクトに伝わってきます。
最初は薄味に感じるかもしれませんが、食べ進む内に舌に馴染み、次第に適切な濃度として味覚が整ってゆきます。
麺は村上朝日製麺所の低加水角刃細ストレート。
指定の茹で時間でやや硬めのコリパツ食感に仕上がり、スープをしっかりと拾います。
終盤は軟らかくなると共に春よ恋のモチモチ感が顔を出し、スープを吸い上げる事で丼内に更なる一体感が生まれます。
付属トッピングは皮を香ばしく焼いた豚バラチャーシュースライスが1枚。
軟らか食感で生姜の爽やかなアクセントもありますが、チャーシューは醤油と化調で味付けが施されており、Inスープのため折角の無化調スープにやや旨味が干渉してしまっています。
辛すじはトロトロにとろける辛口の牛すじ煮込みで、喉にヒリつくコチュジャンの辛味と強めの甘味で味付けされており、
スープに溶かすと攻撃性のないスープが一転して刺激的でパンチのある、濃く深い味わいに変化します。
溶かす量は味を見ながらお好みで。スープに溶かさずとも、ご飯に乗せたり、おかずにしたり、酒の肴にしたりと食べ方もお好みで。
麺屋22ふぅふぅは宅麺でリリースされる前の11月末に惜しまれつつ閉店してしまった為、通販で頂けるのも残念ながら今回が最初で最後になるかもしれません。
名残惜しいですが、最後の一滴まで残さず噛み締めて頂きました。
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2024年12月03日
スープは画像通りの微乳化タイプで、塩分濃度約2.7%とキレのある醤油感に強めの甘味旨味、豚骨と豚肉の太いコクが印象的。
キリっとシャープながらオイリーなまろみもあり、多めのヤサイもしっかりと受け止めてくれます。
味が濃いので生卵を使ったスキヤキ風も相性抜群です。
麺は松翔製麺という自社ブランド製のワイド型角刃極太乱捻れ麺で、使っている小麦粉は二郎系定番のオーションではありませんが、
灰分量の多い強力粉を使用しており、オーション感のある味・食感・色合いになっています。
タイプ的には蓮爾に近いものがあり、宅麺商品内では大山やMEN YARD FIGHTを若干スリムで大人しくしたイメージの、ウドンのように太くてゴツくてカタいパワフルな重量級。
加水率はやや低めですが、指定の8分未満で茹で上げるとα化が不十分となり、それこそ蓮爾のような芯の残るハードなボキボキ食感になるので、
最低でも8分、しっかり茹でたい場合は10分くらいかけてもよいかもしれません。
トッピングはInスープで、甘くてプルプルの大粒豚背脂のほか、ブタも国産ブランドのウデ肉を使用。
厚めで断面積も広く、適度な弾力があり、重量約100gと食べ応えも抜群です。
神奈川県内で店舗展開している資本系の二郎インスパイアで、私は実店舗未訪だったため今回初めて頂きましたが、聞いていた情報以上にインパクトがあって楽しめました。
他のメニューも気になるので、近々実店舗にも伺ってみようと思います。
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2024年12月03日
スープはまろやかな乳化豚骨を土台に、直火焼きのスモーキーな秋刀魚が丸ごと凝縮した濃厚白湯。
秋刀魚の長所と麺を引き立てる強めの塩味&穏やかな甘味のバランス感が見事で、
秋刀魚の味と旨味と芳ばしい風味がこれでもかと詰まっており、
臭みは一切なく、苦味にならないギリギリのところを攻めたビターな味わい。
麺は長尺の多加水角刃細ストレート。
小麦の優しい甘味、しなやかなアシの長さ、プリコリのしっかりとした弾力、瑞々しい麺肌と、
味、食感、喉越しの全てにおいて優れた、秋刀魚との相性抜群な逸品。
細ストレート麺なのでスープもごっそりと持ち上げてくれます。
昆布水も節と昆布の旨味が飽和状態となりつつも雑味は出ておらず、非常に上品にまとまっており、昆布水と麺だけでも美味しく頂けます。
更に昆布水を纏わせた麺をスープに絡めるとビターな風味と塩味がマイルドになりつつアミノ酸同士が相乗効果を引き起こし、旨味が爆発します。
スープが既に尋常じゃない上にこのレベルの昆布水まで合わせるのはもう完全にオーバーキルです(笑)
付属トッピングはInスープで、軟らかく煮られた豚肩ロースと豚バラのチャーシュースライスが1枚ずつ。
唯一ケチが付くとすればInスープにしてしまったところですかね。チャーシューは出来れば別パックにして欲しかった。
秋刀魚は鮮度や調理法の良し悪しが分かりやすいデリケートな食材ですが、
その中で冷凍ながらこれだけ食材の長所を活かしたスープを作られたとなると、もう恐れ入りましたとしか言いようがございません。
1食で税込2,700円プラス送料は流石に高いかなと思っていましたが、このクオリティであればシーズン中は何度でも頂きたいくらいですね。
とりあえず、個人的には今年度購入した冷凍通販つけ麺の中でNo.1の傑作でした。
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2024年11月27日
スープはトロトロに乳化した泡系鶏白湯で、実店舗ではブレンダーで泡立ててから提供されます。
コラーゲンの溶け出した滑らかなタイプで、泡立てないともったりとした重みがありますが、
泡立てる事によりまろやかでふんわり軽やかな口当たりに仕上がります。
塩分濃度は約1.9%とつけ麺としてはやや低めですが、泡状にする事で麺にしっかりと絡み、程良い塩梅に感じられるようになっています。
画像3枚目は泡立て前と後の比較ですが、泡立て後のほうが色合いが白っぽく、味わいも口当たりにも明確な違いが生まれます。
麺はスクエア型の多加水角刃太ストレート。
麺肌は瑞々しくモチムチの強いコシが特徴的ですが、なにより噛んだ瞬間に舌に広がる小麦の甘味が素晴らしく、
鶏白湯の旨味と相まって噛めば噛むほどにスープとの融和性を感じ取れます。
付属トッピングはInスープで、細切りのメンマと、
チャーシューは説明書きだとトロトロのコロコロチャーシューとありますが、
今回のロットでは小さめの薄スライス状が1枚となっていました。
また湯煎の過程でトロトロにはならず逆にやや硬くなりますが、前日から冷蔵解凍し、
湯煎前にサルベージすれば、ホロホロのやや軟らかい状態で頂く事ができます。
出来ればチャーシューはスープと別にパックしてもらえると嬉しいですね。
店主は本庄常勝軒、大勝軒赤ふじ、心の味製麺と勤務されたこうじグループ出身で、味にもこうじ系のエッセンスがちらほらと垣間見えます。
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2024年11月27日
スープは豚骨、鶏ガラ、モミジといった動物系をベースに、京都白味噌、信州淡色味噌などの芳醇な味噌ダレを合わせた濃厚味噌白湯。
ドロつきのあるクリーミーなスープで、塩分濃度は約2.1%とやや高く、最初は塩味が感じられますが、
後から無化調ならではのナチュラルな旨味がブワ〜っと広がってきます。
煮干粉も別パックで付いていますが、スープのゼラチン質が強く濃厚なため、魚介に支配される事なく、程良い出汁感として機能します。
また同じく別パックの海老オイルは海老殻を焼いた風味が芳ばしく、スープを更に香り豊かに仕立ててくれます。
麺は自家製のスクエア型角刃太縮れ麺。エッジに円みのある縮れ麺なのでスープを持ち上げ過ぎず、
全粒粉入りのムチグチ食感が濃厚スープに負ける事なく、抜群の相性の良さをみせています。
付属トッピングは豚バラチャーシューの縦スライスが1枚。
箸で簡単に切れるほどに軟らかく煮込まれたトロトロの厚切りで、シンプルな味付けがまろやかなスープとマッチしています。
ちなみに説明書きや店主おすすめにあるタバスコチポートレイ(チポトレサルサ)は付いていないので、気になる方は事前にご用意を。
口当たりはこってりなのに後味はあっさり。
〆のライス投入まで余すことなく楽しめる一杯になっていると思います。
11
2024年11月20日
スープは水鶏系のクリアに澄んだ淡麗塩清湯で、バターのような濃厚な風味の香味鶏油があっさりとしたスープにコクと深みを与えています。
塩分濃度は約1.6%と平均的ながら、スープの温度が下がるにつれ、今度は甘味と旨味が舌に馴染み、徐々に味が濃く感じられるようになります。
また一口目には丸鶏の厚みが伝わり、二口目からは二枚貝のコハク酸の旨味が追いかけてくるような、
食べ進む過程で味と口当たりの印象が変化するという、面白い仕掛けが施されています。
麺は多加水のワイド型角刃中太縮れ麺。
モチモチプリプリの弾力にツルリとなめらかな麺肌で、
噛むほどに舌に広がる麺の甘味が対比効果となり、中庸的な塩分濃度のスープがしっかりとした塩味に感じられます。
付属トッピングは極細メンマと、チャーシューは燻香を纏った吊るし焼きの豚肩ローススライスに、
黒胡椒とタイムの香るフルーティで瑞々しい低温調理鶏むねスライスが各1枚ずつ。
味のリニューアル後は実店舗に行けておらず、本品が現在の実店舗仕様と同じかどうかは私には分かりませんが、
リニューアル前の塩と比較すると、麺はガラリと変わっているものの、スープに関してはどちらかというとマイナーチェンジをしたような印象で、
コンセプト自体に大幅な変化は感じず、スープと麺の組み合わせも絶妙なマッチングで、今回の塩ものめり込むように美味しく頂きました。
店主は宅麺で販売されているソラノイロやカネキッチンヌードルでも勤務経験がある実力者で、
舌の肥えたラヲタ達からの注目度も非常に高いお店です。
11
2024年11月12日
TKMといえば以前宅麺でも販売されていたゴールデンタイガーの代名詞ですが、こちらはそのタイガー公認のインスパイアとなっています。
タレはタイガーよりもやや上品な、ほんのり節の香るキリっとした醤油ベース。
冷凍状態だと油が固まっていますが、融点は-5℃なので、水を張ったボウルに浸しておけば数分で溶けます。
麺は三河屋製麺の角刃太麺。1玉190gで2袋に個包装されています。
タイガーよりも気持ち細めで甘味の詰まった多加水麺は、
冷たく締める事によりツルツルの瑞々しい麺肌とムッチムチの強い弾力が生まれます。
この麺とタレと生卵を混ぜ合わせると、すっきりまろやかな味わいと、
コシの強いひんやりとした麺が味と食感に独特のコントラストを生み出します。
付属トッピングはないので、各々お好きな具材を追加して楽しみましょう。卵かけご飯の要領で好みの食材を用意すればよいと思います。
また麺が終わった後の追いライス用にタレを多く残したい場合は、Lサイズの大きめな生卵を使うとよいです。卵ダブルもアリですね。
ちなみに画像2枚目はタイガーの釜チというメニューの再現バージョンです。
麺を冷たく締めずに茹で揚げたまま丼に移してタレと和え、そこに生卵とピザチーズと黒胡椒、
お好みで茹でキャベツ、キムチ、チャーシューなどを加えて頂く、熱々の釜玉スタイルとなっています。
このような温ぶっかけにする場合は麺の茹で時間を表示より短めの7〜8分くらいにするとよいです。
12
2024年11月12日
スープはアニマルオフのスッキリと澄んだ魚介系淡麗塩清湯。
乾物が香ばしく利いていますが、味を特徴付けているのは数種の日本酒、酢、少量の白醤油を合わせたカエシと、
鶏油、オリーブオイル、胡麻油に数種類の香味野菜をブレンドした香味油にあります。
塩分濃度は約1.8%と若干高めですが、ややオイリーな香味油とカエシの甘味がまろやかに調和しています。
麺は三河屋製麺の全粒粉入り低加水角刃細ストレート。
コリパツの食感でスープをよく持ち上げますが、何よりも全粒粉の風味が良く、
スープの節の風味と相まって香ばしさをより引き立てあっています。
付属トッピングはミディアム食感の太メンマが2本に、豚肩ロースと鶏胸肉の低温調理レアチャーシューが1枚ずつ。
低温調理チャーシューは基本通り、流水、ぬるま湯、冷蔵解凍で。熱湯湯煎NGです。
こちらの塩ラーメンに関しては、八咫烏の居山店主の監修で、カエシに日本酒が使われるなど、
日本酒とのマッチングを意識した作りになっているのですが、
本品は通販仕様のチューニングなのか冷凍の影響なのか、大きな特長であるはずのキレと酸味が弱く、実店舗の味とはいささかの違いを感じました。
ただ全体的には芳醇でまろやかな味わいにまとまっていると思います。
10
2024年11月06日
スープは石山味噌醤油の越後赤味噌をベースとする味噌ダレに、コラーゲンたっぷりの豚骨白湯と背脂粒も浮かべた、旨味甘味も主張するドロっと濃厚なタイプ。
割りスープで好みの濃さに薄めるのが新潟濃厚味噌ラーメンの特徴ですが、本品の塩分濃度は約2.3%と家系ラーメンくらいの塩気なので、
濃いは濃いですが濃味に舌が慣れている方ならスープで割らなくてもそこまで問題もなく食べられると思います。
20年以上昔の割らないと塩辛くて飲めないみたいな強烈な塩味ではなくなっており、
時代の変遷と今春のリニューアルも経て、大分マイルドでまろやかにまとまりましたね。笹口店ともまた異なる味わいです。
ただ東横の割りスープはラーメンのスープとは別に仕込まれた魚介&野菜ベースの清湯となっているので、
塩気を薄めると共に味変としても楽しむ事が出来ます。
ちなみに最初から割りスープを全投入した場合、塩分濃度は約1.6%と一般的な平均値くらいに落ち着きますので、
体調的に塩分が・・・という方の救済措置にもなり得るかなと思います。
麺は自家製で、エッジに円みのある角刃ストレート太麺。濃厚なスープを拾い過ぎないよう計算されたツルツルの麺肌と長さ25センチの短尺カットに、
モチモチとしたコシの強さとコシヒカリ米粉ブレンドによる粘りの強さも兼ね備えた、パワフルかつ甘味の優しい東横ならではの個性的な麺となっています。
伸びにくい多加水麺なので、指定時間を守り、じっくりと茹でましょう。
茹で時間3:30〜4:30となっていますが、4:30マックスで茹でてもしっかりとコシの強い状態に仕上がります。
付属トッピングは全長20センチ、幅10センチ、厚さ5ミリ、重量100gもある、丼を横断する巨大豚肩ロースチャーシューが1枚。
以前の円形ではなく横に長いスライスで、適度な味付けとモチモチの弾力があり、食べ応えは抜群。スープや野菜と共にライスが捗ります。
春に経営が変わった直後に紫竹山のお店でも頂いてきましたが、個人的には新味も印象に残ったので、
こちらも宅麺ラインナップに加えてもらえたらよいなと期待しています。
最後にこのラーメンの作り方ですが、まずはもやしとキャベツをスープで1〜2分ほど煮込み、茹で上げた麺を丼にあけ、
その上からスープと野菜を注ぎ、最後にチャーシューをトッピング、というのが実店舗式の工程となっています。
普通のラーメンのように素のスープをそのまま注ぐだけだとただのしょっぱい味噌ラーメンになってしまうので、
お湯で茹でた野菜を後乗せするのではなく、純すみ系やタンメン、ちゃんぽんのようにスープで煮込むところがポイントです。
分量はもやし100g、キャベツ50gくらいがバランス的に丁度よいと思いますが、スープ量が少な目なので、野菜はあまり多くしないほうがよいです。
野菜の甘味をより引き出したい場合はキャベツの割合を多めにするとよいですが、芯の部分は苦味が出るので外しましょう。
12
2024年10月23日
スープは超大量のトマトを使った無水出汁に煮干と一等級昆布を惜しげもなく使った採算度外視の旨味凝縮スープ。
煮干、節、昆布の濃厚ながら上品な旨味と、湯剥きしたフレッシュトマトの爽やかな甘味と仄かな酸味が、
雑味のないクリアで洗練された極上の味わいを生み出しています。
麺は三河屋製麺のスクエア型低加水角刃細ストレート。
ポキパツな歯切れの良さが特徴的で、やや硬めに茹であげることでスープを吸い上げ、丼内の一体感と食感の変化も楽しむことが出来ます。
付属トッピングは豚バラチャーシューの縦スライスが1枚。
ボリューム感のある厚切りで、脂身も赤身も箸で簡単に切れるくらいプルプルトロトロに軟らかく煮込まれています。
トマトの青臭さと煮干の磯臭さが互いをバランス良く打ち消し合い、煮干には苦みやエグみもなく、油分も抑えめで、
トマトと合わせた事によりすっきりあっさりまろやかな味わいへと仕上がっています。
水出しも行っているのだと思いますが、個人的にはトッピングや麺さえもスープを濁らせるように感じてしまうほどの外連味ない味わいで、
淡麗かけソバ同様に麺や具をスープに入れる前にまずは素の状態を数口ほど味わっておく事をお勧めします。
10
2024年10月16日
本品は麺、スープ、昆布水、豚肩ロースの低温調理レアチャーシュー、細切りメンマ、鰹塩、カルパッチョ用ソース、ほたて貝柱が1つ1つポーション分けされています。
再現度は作り手次第となっていますので、チラシ裏面の調理方法と店主アドバイスをしっかり読み、正確に倣って作りましょう。
【解凍注意】冷蔵解凍or流水解凍が幾つかありますので、頂く前日から調理方法の確認と準備を始めておくとよいです。
まず味の方ですが、スープは帆立のまろやかで濃厚な甘味旨味が飽和状態となっており、
まさに帆立三昧というかパラダイスというかお祭り騒ぎで、口内が帆立と口福感で完全に満たされます。
麺は三河屋製麺の全粒粉入り多加水角刃平打中太ストレート。
春よ恋の瑞々しい甘味、モチプリの弾力、ツルツルとした喉越しと舌触りが特徴的で、昆布水により旨味と口当たりの良さが更に上乗せされます。
付属トッピングはチャーシューやメンマの他に帆立のカルパッチョや鰹塩などのアイテムが付いてきますので、店主アドバイスの順序通りに頂きましょう。
まずは帆立カルパッチョからです。そこから魅惑のホタテ天国への旅がスタートします。
なお本品は宅麺CK製ですが、及川店主が浜松の工場で直接製造に携わったそうで、再現度は申し分ないと思います。
私も数日前に実店舗へ伺っており、舌が鮮明に記憶した状態で宅麺を頂きましたが、実店舗と遜色ないクオリティの高さに驚きました。
余程の常連客でもない限りは実物との判別は難しいレベルのリンク感ですが、もし商品の味に違和感を覚えるようでしたら、
商品自体は問題ありませんので、麺の茹で方、盛り付け方、追加トッピングなど、ご家庭での作り方に気をつけて丁寧に行ってみて下さい。
特に麺茹では麺重量の10倍量の軟水を沸かし、菜箸などで触れ過ぎず、湯切りも洗いも麺を傷付けないよう優しく行うだけで、ラーメン・つけ麺の味は全く変わってきます。
ちなみに麺を昆布水に浸す理由をご存知ないというつけ麺初心者さん向けに簡単に説明しますと、
まずつけ麺の麺を昆布水に浸す手法は、相模原にあった69'N'ROLL ONE(現ロックンビリーS1@尼崎)店主の嶋崎さんが考案したものと言われており、
細麺だと麺同士がくっつきやすい&絡まりやすいため、その解消目的でこのアイデアが生み出されました。
また昆布に多く含まれる旨味成分のグルタミン酸と、動物系及び魚介系に多く含まれる旨味成分のイノシン酸が交わる事で、旨味の相乗効果が生まれ、
かつ海藻類に含まれるヌメリ成分のフコイダンのトロみが麺をコーティングする事で、麺が細くても伸びにくくなる、という付加メリットもあります。
つけ麺というと大勝軒や六厘舎のイメージから太麺がスタンダードと勘違いされる方もいますが、淡麗系では中太〜細麺のほうが寧ろオーソドックスで、
細麺のつけ麺に昆布水を用いるのもこういった明確な目的があり、現在では人気ジャンルの1つとして広く定着しています。
18
2024年10月16日
スープは通常のラーメンのような醤油のキレたタイプとは異なり、旨味の主張が強く、
フルーツビネガーによるフルーティでスッキリとした甘味と酸味、青唐辛子のキリッとした適度な辛味が特徴として表れています。
塩分濃度約2.8%、Brix値約15.3%とかなりの濃口ではあるものの、非乳化な上に液体油や固形背脂が少なめな事もあり、比較的あっさり頂けます。
麺は自家製の中加水角刃平打極太ウェーブ。
オーション使用のモチグチ食感で、しっかり茹でたほうが再現度が高くなります。
付属トッピングは豚ミンチと、Inスープのブタが1枚&青唐輪切り少々。ブタはホロリと軟らかい厚スライスのバラロールとなっています。
豚ミンチは別パックで、粗挽き状のブリブリ食感が麺やヤサイと相性良く、刻み玉葱も加えると味も食感の良さも更にワンランクアップします。
私は途中でパクチーもタップリ追加しました。
こちらは「豚星。」出身の「豚風。」の限定メニュー、「青とうがら酢」ですね。
一般的な二郎インスパとは一味違う、シークヮーサーと青唐辛子によるトロピカルでさっぱりとした味わいが楽しめると思います。
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スープは濃厚豚骨塩白湯で、つぶつぶ背脂たっぷりのオイリーなドロドロタイプ。
ただ粘度はムテ系のような豚骨濃度によるものではなく、ゼラチン質と脂質が中心となっています。
また節や煮干などの魚介は使われておらず、豚オンリーの濃口で、塩味に加え化調の強い旨味がしっかりと効いています。
丸長や大勝軒のような砂糖や酢を効かせた味付けではないので、甘味酸味のあるつけ麺が苦味な方でも安心して頂けると思いますが、逆に酸味が欲しい方はお酢か柑橘を用意しておきましょう。
麺は自社製のワイド型角刃中太ストレート。
加水率やや高めのモチグチな弾力でコシもあり、
麺表面の微細な凹凸が重めのスープもしっかりと持ち上げます。
付属トッピングはInスープで、メンマ数本とバラチャーシューが1枚。
メンマは醤油味のほうは細切りタイプでしたが、こちらは幅のある一般的なサイズとなっており、味によって使い分けているようです。
チャーシューはトロフワに軟らかく、これだけで麺が頂けるくらいの濃い目の味付け。
トッピングを追加するならネギや生キャベツ、青菜あたりが定番で、唐辛子や黒胡椒でピリッと辛味を加えるのもよく合います。
こうじグループ系ですが大勝軒の味とは別物で、トンギョとも異なり、背脂チャッチャ系ともまた違いますが、豚の臭みもなく、背脂の甘味旨味を思う存分楽しめる一杯となっています。