「元料理人で現コンサルなラヲタ」全ての宅麺レビュー

全697件のレビュー中 1-25件目


2026年07月01日

スープは数種類の地鶏と豚ゲンコツをじっくり炊いた、透明感のあるあっさり無化調醤油清湯。
ふくよかな旨味とコクに加え芳醇な鶏油が香り、塩分濃度は約2.6%と結構高めながら、醤油のキレ、動物の旨味、鶏油の厚みがバランス良く調和した、淡麗でクリアかつ深みのある味わいとなっています。
 
麺は毎朝手打ちされた自家製の多加水平打中太縮れ麺。
小麦のナチュラルな甘味と風味、手揉みの縮れによるツルピロの口当たり、多加水の瑞々しい麺肌による喉越しの良さ、
ふんわりもっちりとしたソフトな弾力と締まりのあるコシの強さを兼ね備えた食感は、とら系白河ラーメンの中でも最上クラスだと思います。
 
麺の解凍は説明書きにある通り、調理前日からの冷蔵解凍が推奨で、3L以上のたっぷりの熱湯を沸かし、茹でている間も麺には構わず、対流で自由に泳がせて下さい。
麺を解そうと箸で弄ったり混ぜたりすると、麺が短く切れたり、麺肌に傷が付いて味も食感も大きく劣化し、かつ伸びやすくもなるので、余計な世話は不要です。
 
付属トッピングは炭火で吊るし焼きした後に醤油で煮た赤縁チャーシューが4枚とボリューム満点。
豚バラロールの厚切りスライスと豚モモの薄スライスが各2枚ずつで、バラはフワトロに軟らかく、モモはしっとり歯応えがあり、どちらも炭火の香ばしさと醤油の味付けが絶妙な塩梅。
特にバラロールは多くの人に好まれるタイプだと思います。
 
なお湯煎するとバラは肉汁が逃げモモは硬くなるので、解凍は流水が望ましいです。水を張ったボウルにパックごと浸しておけば、スープを湯煎している間に解凍出来ます。
 
麺は手打ち、スープは無化調、チャーシューは吊るし焼きと、仕込みの全てにとら食堂の伝統的な製法を守りつつ、現代的なアプローチも随所に組み込まれた、極上のとら系白河ラーメンとなっています。
宅麺には同じ白河ラーメンでも非とら系の火風鼎も販売されているので、とら系と非とら系の違いを食べ比べてみるのも面白いと思います。

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2026年07月01日

スープは豚をベースとしたあっさり塩清湯。ゲンコツや豚肉のほか香味野菜の風味、とりわけ生姜を効かせているのが特徴的で、
出汁の生姜とは別に生姜オイルも浮かべられていますが、生姜は主張し過ぎず風味も刺激も穏やかです。
新潟のご当地ラーメンである長岡生姜醤油ラーメンの塩味アレンジで、塩分濃度は約2.0%とやや高めながら塩味にカドはなく、化調も多めで濃厚な旨味が強く感じられます。
 
麺は中加水角刃中細縮れ麺。醤油のストレート麺と違い縮れと曲がりがあり、粉の詰まったプリコリの強いコシと熟成感のあるしっかりとした食感。
茹で時間が短いと麺がα化せず生っぽさが残るので、たっぷりの熱湯で指定時間を守りしっかりと茹でましょう。
 
付属トッピングはスープと別パックでチャーシューとメンマの2種。
チャーシューは煮豚タイプのモモと肩ロースの薄スライスが1枚ずつ。オーソドックスな味付けでやや濃い口。
メンマは程良い発酵臭のミディアム食感で、こちらもやや濃い口。
 
スープはBrix値自体が意外と高く全体的に濃い目の味となっていますが、生姜と塩スープの相性は抜群で、スッキリさっぱりとした清涼感のある爽やかな一杯となっています。
塩味だと生姜の輪郭がより鮮明になりますが、パンチが強いタイプではないので、生姜好きな方は追い生姜もアリだと思います。

13

2026年06月24日

タレは鶏と昆布をベースとしたクリアで優しいあっさり淡麗醤油味。
画像3枚目の通り香味油が半分近くを占めておりオイリーですが、重さはなく味わいはまろやか。
塩分濃度は約2.1%と若干高く、また人間の味覚は水温が低い方が塩味を強く感じるようになっていますが、
たっぷり入った香味油で醤油のキレやカドはコーティングされており、どちらかというと旨味と甘味のほうが成分バランスは高め。
 
香味油はポルチーニが強めに香り、最初はポルチーニで嗅覚が満たされますが、後味として昆布と鶏の余韻が舌に残ります。
また柑橘を絞るとあまうまな味わいにキリっと一本筋が通った爽やかな味わいに変化し、更にスッキリさっぱりと頂く事が出来ます。
 
麺は三河屋製麺の多加水角刃細ストレート。カットは長く、しなやかでツルリとした滑らかさとコシの強いコリパツ食感。
小麦の甘味もしっかりと感じられ、タレとの絡みと一体感も抜きん出ています。
 
なお麺が終わってもタレは結構残るので、もう少し麺が食べたいという方は冷製替え玉として素麺や冷麦を1束分ほど用意しておくと良いです。
中華麺は市販品だとかんすいや酒精などの臭いが強いので、素麺のほうがタレの風味を濁す事なくナチュラルにマッチすると思います。
 
付属トッピングは豚ロースチャーシュースライスが1枚。スモーキーな吊るし焼きで、素材の良さが活きたやや甘めの味付け。
湯煎はせずに冷蔵か流水での解凍が望ましいです。
 
 
なおタレは前日からの冷蔵解凍が推奨されています。
流水解凍も可ですが、香味油には鶏油も使われているので、あまり冷やし過ぎると油分が固まります。
 
麺も3リットル以上の熱湯を用意しないと再沸騰に時間が掛かり、1〜1:30の短時間では麺が完全に解れない可能性がある為、
心配な方はタレと一緒に冷蔵庫で前日解凍を行うとよいです。ただ冷凍生麺の冷蔵解凍は本来はお勧め出来ません。
また解れないからといって箸で頻繁に弄ると麺が傷付き味も食感も大きく劣化するので絶対にやめましょう。
 
<上手な作り方のポイント>
①タレは前日晩に冷蔵庫へ移して解凍を行う
②麺も確実に解したい場合はタレと一緒に冷蔵庫へ移して解凍を行う。常温解凍だけは絶対NG
③丼も冷蔵庫で冷やしておく
④麺は氷水でしっかり締める
⑤麺の水切りは十分に行う。水切りが不十分だと味がぼやけてしまうので要注意。ザルでバシャバシャと何度も振るより麺を手で掴んで軽くぎゅっと絞る方法が一番良く切れる
 
とにかく麺と丼をしっかり冷やす事、タレは冷やし過ぎない事、麺の水切りをしっかり行う事の3点が非常に重要です。最後は麺とタレをよく和えて冷たい内に頂きましょう。

8

2026年06月24日

以前販売されていた高野の背脂ニンニク醤油蕎麦は二郎系とは別タイプで、ニンニクが香る鶏ベースに細かい豚背脂を浮かべた淡麗醤油スープでしたが、
本品は豚の旨味を軸に組み立てられ、背脂もブリッブリの大粒となり、ニンニクも更にパワフルに効かされています。
 
二郎のようなジャンクな雑味はないものの、ニンニクのパンチと上品なグルタミン酸の旨味と力強いイノシン酸の旨味があり、
塩分濃度約2.5%、Brix値約12.5%という高い数値が示す通り、塩味も甘味も十分に強く、醤油のキレとコクも感じられる、非乳化タイプのあまうまなG系(ガッツリ系)となっています。
 
麺は三河屋製麺の力強くうねった角刃平打極太麺。
ブラン(ふすま・小麦の外皮)を多く含んだ強力粉が使われており、二郎感のあるオーションのような風味と歯応えが感じられます。
二郎インスパ系に多い低加水タイプの麺とは違うので、早茹ではせず指定時間を守ってしっかりと茹でましょう。
しっかり茹でる事でデンプンが正常にα化し、ボキボキとした硬さとムチモチとした強いコシのある伸びにくい麺に仕上がります。
 
付属トッピングのブタはInスープで、ホロトロに軟らかいバラロールの厚スライスが1枚。
濃い目の味付けで、ヤサイが美味しくたっぷりと頂けます。
 
高野らしい洗練された上品さも垣間見えますが、かと言ってペラさは無く、繊細ながら厚みと深み、
そしてガツンとしたインパクトも伝わる、G系らしさを充分に感じられるラーメンとなっています。
 
高野の2号店、KITCHEN TAKANOでは豚太郎というG系も提供しているので、高野の実店舗で食べ慣れている方は高野の作るG系はこうなるというイメージが湧いていると思いますが、
本品は豚太郎よりもややクリアで、豚背脂も味付黒アブラではなく普通の白アブラとなっており、より食べやすいアレンジが施されているように感じます。
 
必須トッピングのヤサイとニンニクを基本通り乗せれば食べ応えも充分。麺も抜群に美味しく、流石の三河屋製麺といったところですね。

13

2026年06月24日

スープは鶏豚牛の動物系と乾物の魚介系をブレンドした青葉スタイルのWスープ。
モミジや牛テールなどのコラーゲンによるまったりとした口当たりで、油分は少なくあっさりとした中濃タイプ。
塩分濃度は約2.3%と塩味が強く甘味は抑え目で、風味としては節と煮干が先に立ち、牛は隠し味的に後味としてほんのり香る、複合的な旨味構造のスープとなっています。
 
麺は自家製で、緩い縮れのある角刃太麺。店主はイタリアン出身という事で、小麦粉にはタピオカ粉、またパスタに使用されるデュラム・セモリナ粉も配合しているのが特徴的で、
タピオカ粉による瑞々しい保水性とモチモチの弾力、セモリナ粉のしっかりとしたグルテン形成による強いコシが生み出されており、
中華麺と生パスタを合わせたような独特の食感となっています。
 
付属トッピングはInスープのチャーシューとメンマ、別パックの柚子皮と魚粉の4種。
チャーシューは豚肩ローススライスで、厚みのあるムチムチの弾力としっかりとした味付け。
メンマはクセがなく硬すぎず柔らか過ぎずの適度な食感。
刻み柚子はスープをすっきりさっぱり爽やかに味変してくれますが、魚粉は風味が魚粉に支配されバランスが崩れてしまうので、使うかどうかはお好みで。
 
スープ濃度、柚子、動物魚介の構成からも分かる通り、味としては青葉に似たタイプの中華そばです。
毎日でも食べられそうな優しい味わいで、スープ量も少な目なので、完飲派の方は丼を空にしてしまうかもですが、塩分はしっかり高いので注意です。

12

2026年05月26日

スープは動物魚介をベースとし、そこに白味噌主体のブレンドで熟成感のある味噌ダレを溶いた、コク深く優しい甘みの中濃味噌味となっています。
特に節と胡麻がしっかりと主張しており、すりごまや挽肉による粒々とした舌触りで、節、煮干、胡麻、にんにく、生姜の入り混じった独特の風味が感じられます。
 
店主は二代目つじ田ご出身との事で、こちらも味噌の章チックな味をイメージしていましたが、味噌の章のような濃厚な動物魚介とは一味違い、ラードの厚みもなく味噌の章よりも比較的あっさり。
ただ味噌の章と同様に札幌味噌を根底に独自のアレンジが施された形で、煮干と青海苔の組み合わせからも分かる通り、山形赤湯ラーメンの要素も取り入れられています。
 
麺は多加水の角刃中細〜中太ストレート。一目で三河屋製麺と分かるビジュアルをしています笑
縮れこそないものの、ツルリとした麺肌にプリムチの強いコシと黄色掛かった色合いは、札幌や山形の麺にも似たようなイメージです。
 
付属トッピングはしっとりジューシーな豚ロースチャーシュースライスが1枚と、程良い酸味と発酵臭が効いた不揃いな太さのコリコリメンマ。
チャーシューは熱湯湯煎すると肉汁と脂が抜けてゴワゴワに硬くなるので、解凍は流水で行い、スープの熱で脂身を溶かすようにすると、チャーシューの潤いを保ちつつ旨味を一滴も余す事なくスープに移せます。
 
なおお勧めトッピングのモヤシに関しては、実店舗未訪の為に実物の味や実店舗の正しい仕上げ方を知っているメンバーがおらず、
味噌の章や純すみ系のように炒め煮するべきか迷いましたが、とりあえず初回はスープで煮ずに炒めたものを乗せるだけにしてみました。
 
味的にはそれでも充分に美味しく、スープの塩分濃度も約2.2%と純すみ系ほどの濃さもないので、逆に煮ると味が若干薄まるかもしれません。
ただし茹でるよりも焼き目がつくまで強火でしっかり香ばしく炒めたほうが風味良く仕上がります。
茹でたモヤシの場合はひと掴み程度の量なら問題ありませんが、それ以上の量だとスープがやや水っぽくなるので注意です。
 
またお勧めにもある通り山椒も味変に最適です。辛いのがお好きな方は、一味、七味、胡椒、豆板醤、コチュジャンなどの調味料を使うのも良いですね。
画像は付属の青海苔から赤湯ラーメンをイメージして、龍上海タイプの辛味噌(仙台味噌+おろしニンニク+粉唐辛子+粉パプリカ+塩+砂糖+化調+胡麻油+ラード)も乗せてみました。
 
より美味しく作りたい方はスープを湯煎後に小鍋へ移し、沸騰直前まで再加熱すると良いです。スープの乳化が促されて濃厚かつまろやかに整い、スープの粘度と油分で最後まで熱々の状態をキープ出来ます。
 
基本的には当然味噌ラーメンなのですが、一般的な味噌ラーメンに比べて風味にやや特徴があり、
ザラっとした舌触りや魚介と胡麻の風味などは赤湯ラーメンに通じるものがある為、その点は好みがあると思います。
宅麺ラインナップ内ではふくろう本店が赤湯ラーメンを提供しているので、食べた事のある方はあのようなベクトルの味をイメージすると良いと思います。

14

2026年05月26日

スープは動物、煮干、節系などをじっくり炊き上げた豚骨魚介系。店主出自の二代目つじ田の流れを汲むような濃厚トンギョですが、
モミジや豚足によるコラーゲンが多く、ドロドロというよりもネットリモッタリとした口当たりが特徴的です。
動物や魚介の臭みもなく、弱めの酸味と醤油返しのコク、塩味、旨味、優しい甘味がグッと詰まったような濃い口で、濃厚ながら後味はスッキリさっぱりとしています。
 
麺は多加水のスクエア型角刃太ウェーブ。一目で三河屋製麺と分かるビジュアルをしています笑
滑らかな麺肌とコシの強いプリモチ食感からはつじ田っぽさも感じられますが、つじ田の艷やかなストレート麺と違いガッチリとしたウェーブ感で、啜り心地やスープとの組み合わせはつじ田とはまた別の味わい。
 
付属トッピングはInスープで不揃いな太さのコリコリメンマと豚バラチャーシュースライスが2枚。
チャーシューはムチムチのしっかりとした弾力で元々の味付けはやや甘めだと思いますが、濃厚なつけ汁に入れて冷凍しているため、チャーシューもメンマもスープの影響を受けているように感じます。
 
またつじ田系という事で、味変用につじ田と同様に酢橘と原了郭の黒七味も用意してみたところ、思った通り相性は抜群でした。
つじ田流の食べ方で柑橘果汁と黒七味を麺に直接かけるようにすると、スープ自体を濁す事なく、フルーティで爽やかな風味の変化を楽しむ事が出来ます。
酢橘はお住まいの地域にもよりますが、一般家庭で今の時期に用意するのは難しいかもしれないので、その場合は代わりにレモンやライムで代用するとよいです。
 
実店舗は未訪なので頂いたのは今回が初でしたが、店主が二代目つじ田ご出身という情報は人伝に聞いており、味もつじ田そのままをイメージしていたものの、
頂いてみたところつじ田よりも油分が少なく、またゼラチン質の粘度はやや高めで、比較的あっさりとした味わいに感じました。
 
現在の宅麺ラインナップでいうと、つじ田、とみ田、頑者、鶴嶺峰あたりの濃厚トンギョ系がお気に入りの方は好みに合致すると思います。
またトンギョつけ麺✕三河屋製麺の組み合わせでは、いし井、朧月、みのひ、井の庄などもヒットするので、これらのつけ麺がお好きな方にもお勧めです。

13

2026年05月19日

鯛とアサリのWスープ、というのは同店商品の中華そばと共通していますが、
中華そばが真鯛のカシラとアラをオーブンで焼いて上澄みのみを使用した上品なあっさり非乳化一番搾りスープなのに対し、
こちらは鯛の骨までじっくり炊き上げた濃厚スープに豚背脂も浮かべて醤油カエシをキレキレにキメた、ガッツリ系のコッテリ微乳化フルボディスープとなっています。
 
塩分濃度も約3.3%と海水レベルに高く、甘味と旨味も塩味に合わせたバランスで整えられているため、味自体は数値通りの超ショッパー仕様ですが、
出汁と脂分も塩味に負けない濃度なので、味が塩味甘味に偏る事なく、コクと旨味の層にかなりの厚みと深みが感じられます。
 
魚介の風味はしっかり出ていますが臭みはなく、直感的に脳と舌が「美味しい」と判断してしまう中毒性のある味わいで、
背脂粒も上質なA脂が使用されており、トロトロに柔らかく甘味も抜群。背脂までそつなく美味しいという点も大きく評価されるべき部分だと思います。
 
 
麺は自家製のワイド型手揉み太縮れ麺。ゴツゴツとした太麺で、全粒粉を多めに配合したブラン(ふすま・小麦の外皮)の香りと強い噛み応えが特徴的。
食感的にボーメ度はやや低めに感じますがコシ自体は強く、モチプリの弾力で表面はツルツルと滑らか。
小麦粉の配合やかん水の量からも麺の香りを特に大事にしているのが伝わってきます。
 
濃口のスープにも負けないパワフルな麺で、スープの塩辛さとの対比効果により小麦の甘味と香りも麺を噛むほどに舌に広がり、スープの味と一体化します。
またガッツリ系という事で、硬い麺がお好きな方はやや短めに茹でて、ワシゴワのハードな食感に仕上げてみるのもお勧めです。
 
 
付属トッピングはInスープで豚バラチャーシューの厚スライスが1枚。
表面を香ばしく炙り煮込んでタレ漬けした焼煮豚タイプで、ホロホロに柔らかい食感ですが、塩辛いスープに沈められているため、味染みも結構濃い目。
ただ味がショッパーな分ヤサイも捗り、生卵にディップするスキヤキ風という食べ方とも抜群に相性が良かったりします。
またお勧め調味料のワサビはツンと鼻に抜ける刺激がスープを爽やか且つ軽やかに味変してくれます。
 
 
魚介スープなのでJ系(二郎インスパイア系)っぽさはないものの、フォーマット的にはしっかりG系(ガッツリ系)として構成されており、
追加トッピングを何も乗せない麺とスープだけの素の状態で食べてしまうと、ガッツリ感も二郎インスパ感もないただの塩辛い背脂魚介ラーメンにしかならないのですが、
ヤサイとニンニクを乗せてアブラやスープと合わせた途端、魚介なのに何故か不思議とG系の味として成立してしまうのが非常に面白いポイントです。
 
魚介出汁のG系はせたが屋の魚郎など全国的に見るとそこまで珍しくもありませんが、何よりもG系としての完成度自体が非常に高く、
現在の宅麺の二郎インスパ系というカテゴリー内では唯一無二といっても過言ではないような、非常に個性的で独創的でオリジナリティに溢れた秀逸な逸品だと思います。
 
とにかく実店舗のデフォルトトッピングであるモヤシとニンニクという必須要素を加えないとG系の味にはならないので、最低でも茹でモヤシだけは多少なりとも用意しておきましょう。
モヤシの上からスープと背脂をかければヤサイがアブラサラダとなり、美味しさが更に何段階もグレードアップします。
 
ちなみに乗せるヤサイの量はスープの味がかなり濃いので、モヤシは400g(2袋)以上たっぷり乗せても大丈夫です。
画像はモヤシ400g、ネギ約1/4本分程度を乗せた状態ですが、ウチの若いスタッフは残ったスープでモヤシを替え玉していました笑
 
もっと沢山食べたい方は600g以上乗せて山のようなマシマシ仕様にするのも良いと思います。
400g乗せて天地返しした後でもスープは完飲不能のショッパー状態だったので、常軌を逸するようなモヤシ量でもなければ味が薄まり過ぎる心配はないと思います。
ちなみに実店舗でヤサイマシマシにするとモヤシを画像の倍(約7〜800g)くらい乗せられます笑
 
 
コッテリなのにアッサリ、ギットリなのにスッキリ、濃厚なのに後味はサッパリとした間口の広い味わいで、麺量も200gとG系では比較的少な目なので、
二郎インスパ系やガッツリ系が苦手な方や普段あまり食べない方でも美味しく頂ける一杯になっているんじゃないかなと思います。
 
 
あとスープの塩辛さを利用してつけ麺スタイルで何食かに分けるというコスパの高い裏技もあります。
市販の中華麺を人数分用意しておき、金子の麺と市販の麺を別々に茹でて水で締め、スープを2〜3杯に分ければ、1食分の値段で2〜3食分のつけ麺が作れたりします。

14

2026年05月07日

スープは六角家系譜のクラシック系オールドスタイルではありますが、クラシック系ならではの強い豚骨臭は比較的抑え目。
塩分濃度は約3.0%とかなり高く、2年前に実店舗で頂いた時に比べて塩味を強く感じましたが、旨味も強い為に調和は取れており、米との相性も抜群。
シャープ感のないまろやかな味わいからも、直系のようなキレのあるタイプや王道家系のようなパンチの強いタイプとも異なる、クラシック系らしいバランスの良さと食べやすさ重視のアレンジ力を感じます。 
 
コク深く豚の脂は多めながら後味はスッキリしており、ゲンコツをベースに芳醇でフレッシュな豚骨の風味が活きた、あっさり食べやすい味わいとなっています。
鶏油の風味と口当たりが軽やかなのも特徴的なので、この豚と鶏の脂を活かす為にも、チラシに記載されている作り方通り、湯煎後に小鍋へ移し、沸騰直前まで再加熱を行いましょう。
この工程をしっかり行わないと、本来の味とは違う塩味の立ったシャープなスープになってしまい、実店舗のラーメンと同じ様なバランス感とまろやかな味は再現し辛くなります。
 
麺は逆切りのワイド型角刃中太緩ウェーブ。直系店と同じ酒井製麺の杉印で、吸い上げが良く、ヤワメ茹でが活きるモチフワの食感。
長さは約14センチと一般的な中華麺の半分くらいの短さですが、スープを拾いすぎず啜りやすい、家系のコッテリスープに合わせたベストな寸法となっています。
 
付属トッピングはしっとり柔らかい豚モモチャーシュースライスが2枚。
直系の吊るし焼きタイプではなく六角家系の煮豚タイプで、以前実店舗で頂いた時は出自の金八家と同じバラ肉でしたが、現在はモモ肉が使われているようです。
あと大判板海苔も2枚付いてきますが、青菜とネギは付かないので、この2つは事前に用意しておきましょう。米行く人は海苔も追加ですね。
 
家系初心者でも入りやすいマイルドな家系ラーメンとして満足出来ると思いますが、豚骨の匂いが苦手な方は多少気になるかもしれません。
また実店舗の倍額という超強気な価格設定で、実店舗には味玉やご飯ものなどの美味しいサイドメニューもあるので、味が気に入った方&気になる方&行動範囲内の方は実店舗にも行かれてみる事をお勧めします。
 
 
※作り方のポイント【麺は前日からの冷蔵解凍がお勧め】
冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGとされていますが、冷凍した酒井製麺の家系麺は麺同士がくっついている事が多いため、
解凍後に麺を解してから茹でたほうが、いくら茹でても麺が解れないという状態を未然に防ぐ事が出来ます。
 
解凍のタイミングは調理前日晩、若しくは当日朝に冷蔵庫へ移し、約8〜12時間程度かけてじっくり解凍が大体の目安です。常温解凍だけは絶対にやめて下さい。
解凍出来たら麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
茹でている間も強引に解そうとすると簡単に千切れてしまうので、優しく丁寧に扱うのがポイントです。茹で始めたらなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。
触れれば触れるほど麺が傷付き、食感が悪化して伸びやすくもなるので、茹でながら箸でちょこまか弄るような行為だけは絶対にNGです。

16

2026年05月07日

スープは昔ながらのあっさり醤油清湯で、牛ゲンコツの優しい甘みとゼラチン質によるコク、ふんわり立ちのぼる節の風味、乾物の穏やかな旨味、濃口醤油の深みが独特の味わいを作り上げています。
塩分濃度は約1.9%、Brix値は約4.9%と気持ち強めの塩味と甘味によるスッキリとした飲み口で、出汁には色々な食材が使われていますが、風味のベースは牛と鰹が担っています。
 
麺はスクエア型の角刃中細縮れ麺。多加水の細縮れという山形中華そばを象徴するタイプの麺で、その軽快な啜り心地、熟成感のある旨味、
プリモチのコシはあっさり味のスープと非常にマッチしており、ややざらつきのある麺肌もサラサラとした清湯にしっかり絡んで持ち上げてくれます。
 
付属トッピングはチャーシュー5枚とメンマの2種。
チャーシューには豚でも鶏でもなく牛モモ肉のスライスが使われいるのが大きな特徴で、醤油ダレが程よく染み込んでいますが、
厚みがありパサパサギシギシとした硬めの食感で、そこはかとないビーフジャーキー感をイメージする方もいるようです。
メンマは結構な甘口ですが、食感はゴリシャキの硬めなタイプなので、歯応えのあるメンマがお好きな方ならお気に召すと思います。
 
スープ濃度と油量はやや低めで、カエシも濃過ぎず薄過ぎずの程良い塩梅となっており、非常にあっさりとしたノスタルジックな味わいとなっています。
元々は蕎麦屋だったという事もあり、鰹節と昆布と乾物と醤油返しに蕎麦出汁の面影を残しつつ、牛骨を軸とした動物系を土台にする事で、蕎麦つゆとはひと味もふた味も違うラーメン然としたスープに仕立てられています。
 
トッピングもなかなかのボリューム感で、食べ応えも申し分なし。
海苔、ネギ、ホワイトペッパーとも好相性で、沢山食べたい方は残ったスープにライスを投入する雑炊スタイルもお勧めです。

15

2026年04月28日

スープはやや濁りのある淡麗系動物魚介ですが、芯の部分は鶏のどっしりとしたコクと旨味で構成されており、魚介は風味よりも旨味の掛け算として組み立てられています。
鶏油は多めでオイリー感もあり、塩分濃度は約2.3%とつけ麺としてはやや薄味ですが、その反面素材自体の旨味をしっかりと感じられる味わいとなっています。
 
麺はワイド型の多加水角刃平打中太ストレート。
麺肌は瑞々しく滑らかでしなやかなノビがあり、ツルモチのコシと小麦の甘味を噛むほどに味わえます。
自家製麺のようですが、クオリティ高いですね。食感的に中力粉をブレンドしているのかな?
 
昆布水はがごめ昆布のトロトロとした強い粘りがあり、塩味の主張はありませんが独特の濃厚な風味が詰まっています。
麺に絡めてまずは藻塩のみで麺と昆布の旨味をダイレクトに味わい、次にスープに潜らせて頂くと、グルタミン酸とイノシン酸の掛け合わせによる旨味の爆発が分かりやすく感じられると思います。
量もたっぷりなので、食後はスープ割にも使えます。
 
付属トッピングは皮目を香ばしく焼かれたInスープの炙り鶏ももチャーシューが2枚と、別包の豚肩ロースレアチャーシュースライスが1枚。
豚レアチャは醤油味のナチュラルな味付けで深みがありますが、鶏ももは塩味の入りが強めに感じられます。
 
またお勧めトッピングの柚子皮が風味付けとして良い仕事をします。今の時期だと一般家庭で用意するのは難しいかもしれませんが、市販の柚子胡椒で代用するという手もあります。
なおネギを追加する場合は輪切りにすると多くのアリシンが発生しスープのデリケートな風味を消してしまうので、ネギの繊維を断ち切らないように白髪ネギにするとよいです。
 
淡麗ながら荒々しさや大胆な面もありつつ、塩味に頼らず素材の旨味で食べさせる繊細さもあり、鶏と昆布のフィジカルの強さにお店の個性と独自色が感じられました。
久々に実店舗未経験の宅麺商品を頂きましたが、これはレベル高いですね。未冷凍の実物も頂いてみたいので、次に山陰地方の店舗巡りへ行く際には実店舗にも伺ってみようと思います。

15

2026年04月28日

スープは濃厚豚骨魚介。魚粉のザラつきと動物系のコラーゲンのトロみとややドロっとした粘度があり、
鯖節の荒々しいコクと旨味、鯖の香りを移した香味油の風味がガツンとパワフルに効いています。
 
甘旨辛酸のバランスも良く、鯖粉の沈む魚介感の中に動物系のコクもどっしりと鎮座し、
出汁は濃厚ながら油分は抑え目なので、胃にもたれる事なく後味は非常にあっさりとしています。
 
一昔前にマタオマ系(死語ですが)と揶揄されていたタイプに多少似つつもテイストは別物の、受け皿の広い味わいだと思います。
 
麺は三河屋製麺の多加水スクエア型角刃太緩ウェーブ。
やや短めのカットで立体的な太さと厚みがあり、ゴツゴツとした形状に反したツルプリの麺肌と卵麺特有の粘り気に歯切れの良さ、モッチモチの心地良いコシの強さが特徴的です。
小麦の瑞々しい甘味とスープの塩味がお互いを引き立て合う、つけ麺として非常に理想的な組み合わせに感じます。
 
付属トッピングはInスープで、シャキシャキメンマ3本と豚モモチャーシュースライスが1枚。
味の濃いつけ麺用のスープに具材が漬かった状態となり、強い塩味が染み込んでいる為、チャーシューもメンマも実店舗に比べてかなり濃い口になってしまっています。
宅麺全商品にいえますが、つけ麺だけはスープと具材を別々にパックして貰えるよう、宅麺側から販売店へ連携頂きたいところです。
 
オープン直後から何度となくお邪魔している地元のお店で、店主がべんてんリスペクトという事もあり、オープン当初はべんてんインスパイア的なイメージでしたが、
現在はどちらかというと随分昔のとみ田や井の庄あたりのこうじ系っぽさも感じるような味わいに軽くシフトしたような気もします。
 
個人的には25年くらい昔に足繁く通っていた麺高はし@赤羽のような鯖節のフレーバーも感じて懐かしささえ覚えますが、
みのひはラヲタ界隈でも厚く支持されている人気店で、濃厚トンギョ系がお好きならまず間違いないつけ麺だと思います。

16

2026年04月21日

スープはトロトロの鶏塩白湯。モミジのゼラチン質によるまったり滑らかな口当たりから濃厚さを感じさせつつ、
濃口のカエシがピントを合わせる事でシャープなキレを生んでおり、味がぼやける事なく全体を引き締めています。
別パックの鶏油は正直風味に欠けていましたが、鶏油も鶏皮も市場で不足しているので、作る側としては難しい所だと思います。
 
麺はしなやなでコリコリの低加水角刃中細ストレート。
ザクパツとした歯切れの良さと小麦の香りがスープとマッチしていますが、実店舗は結構硬めなので、指定時間内で短めに茹でると再現度が増します。
 
付属トッピングは穂先と茎のつながったジャキジャキ食感の一本メンマ、しっとりソフトな豚ロースレアチャーシュースライス、大判板海苔、柚子皮ペーストの4品。
柚子皮も香りに欠けるものの、それでも濃厚な鶏スープがフルーティで軽い口当たりとなり、そこに刻み大葉を追加すると更に爽やかで重みのない味わいに表情を変えます。
 
宅麺CK製ですが、スープもレアチャも以前と比べて格段に良くなったと思います。
測定も物理評価もかなり精緻に行われているんじゃないですかね、この完成度なら実店舗の味を知っている客でも文句はないと思います。
 
ただ何年もしつこく書かせて頂いていますが、個人的には海月といえば煮干なので、もうそろそろ煮干濃麺の宅麺ver.リリースにも期待したいところです笑

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2026年04月15日

スープはまろやかに乳化したミルキーな豚骨白湯をベースに、キラ油(と呼ばれる凪の豚煮干油)風の香味油を浮かべた、マイルドなコクうま味。
パックのシールには鬼殺隊ラーメンスープと明記されています。
 
久留米や博多の豚骨とは別タイプの、関東を中心に食べやすくマイルドにアレンジされていった万人向けタイプの白豚骨で、
臭みのないクリーミーでややざらつきも残したテクスチャーにほんのり穏やかな煮干の風味を重ねた味わいは、豚王とすごい煮干ラーメン両方の凪的要素を感じられます。
 
その中でも特に二枚貝のコハク酸独特の旨味が強く効いているのが特徴的で、豚、煮干、貝の三本柱で成り立っている多層的な味の構成に、
凪の単純レプリカだけでは終わらせない本品ならではの限定感やオリジナリティを感じます。
スープは開封前によく振って乳化を促してから丼に注ぎましょう。
 
麺は三河屋製麺の多加水角刃平打太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
ただ手揉み風の縮れ具合とツルリとした麺肌、そしてブリッブリでムッチムチのマッチョな弾力からは、
だるま製麺(凪の自社製麺所)の凪専用麺をトレースしたような凪っぽさも感じられます。
このタイプはしっかり茹でる事で強いコシを引き出せますが、指定時間内であれば失敗はないので、好みの硬さに調整すればよいと思います。
 
付属トッピングは一般人気の高い豚バラロールチャーシューが2枚。その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
チャーシューは軟らかい極薄スライスが2枚重ねて冷凍されており、熱湯湯煎すると軟らかくなりすぎてボロボロと崩れやすくなるため、
湯煎よりも流水解凍したほうが失敗を確実に防げます。
 
尚お勧めトッピングのフライドオニオンはスープにコクと香ばしさをブーストし、赤紫蘇漬けも爽やかな風味が煮干豚骨とマッチします。
フライドオニオンも赤紫蘇も豚骨系や冷やし系を出すラーメン店ではちょくちょく見かけるトッピングですが、
一般家庭ではあまり常備されていないと思いますので、それだけにこの2つはデフォで付属すべきだったと思います。
 
特に赤紫蘇は梅干がない家庭だと春先ではほぼストックされていないと思いますが、ゆかりのソフトふりかけがあればそちらで代用出来ます。
紅生姜も原材料的に良く合いますし、大葉の千切りを代わりに乗せるのも良いですね。
これらは一年中どこにでも売っているので、今の時期に頑張って赤紫蘇を探すよりは遥かに用意しやすいと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、凪が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
スープに関しても凪とBUTAOのミクスチャー的要素にプラスアルファを施した独自色を入れつつ、豚骨と煮干のクセを取り除き受け皿を広げた難しさのない味になっていますので、
普段ラーメンを食べない方でも豚骨や煮干が苦手な方でも食べやすく、IPコラボ商品としては狙い通りなのかなと思います。

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2026年04月15日

スープは動物系と煮干をベースとした醤油清湯。
鴨と貝を使っていた頃とは味わいが異なり、動物系のコクと厚みが増し、豚脂と鶏油が感じられる香味油により若干オイリーになりつつ、コラーゲンによるまったりとした口当たりも印象的になっています。
 
塩分濃度は約2.3%、Brix値は約9.5%と数字通り塩味も甘味も濃口で、極太麺との一体感を持たせつつ、
いりこの端正な風味、薄口醤油の上品な旨味とキレ、味醂の優しい甘味からは讃岐うどんのモチーフ的要素も感じられます。
 
麺は自家製で、中力粉を中心に薄力粉もブレンドした超多加水超極太熟成手打ち手揉み縮れ麺。
讃岐うどん店で教わったという麺は、まさに讃岐うどんを彷彿とさせる瑞々しくツルッツルの滑らかな舌触りと、
肉々しい厚みにピロピロとした官能的な口当たり、そして中華麺とうどんの長所を両取りした様なふんわりモッチリしたコシの強さが特徴的。
噛む場所による食感の変化も最後まで飽きさせない魅力の一つとなっています。
 
付属トッピングはチャーシューとメンマの2種で、チャーシューは軟らかく煮てカエシに漬けた豚バラロールスライスと低温調理のしっとり豚肩ロースレアスライスが1枚ずつ。
メンマは昆布の淡い旨味が詰まった座布団メンマが2枚で、手間を惜しまず数日間かけて仕込まれた、麺に勝るとも劣らぬ情熱と拘りの一品。
実店舗でも高い人気を誇る、かめ囲の目玉トッピングです。
 
かめ囲は麺が主役としての存在感を放っていますが、スープもトッピングも決して脇役に収まらないハイクオリティで、全体的に非常にレベルが高く、各々が個性的な一杯となっています。
 
 
なおこの麺は季節と時間帯により約55%前後で調節している桁外れの超多加水麺な為、少しでも常温に放置するとあっという間に結露が発生し品質が劇的に劣化するので、冷凍庫から取り出したら間髪入れずに熱湯に投入して下さい。
茹で湯は3リットル以上沸かし、麺投入後も火力は落とさず素早く再沸騰させ、最初は箸で解そうとせず、2分くらいはそのまま放置です。
 
麺入れ後にすかさず箸を入れても麺は解れず、逆に麺が短く切れてしまったり、麺肌を傷付けてグズグズに溶けてしまう上、箸の温度が再沸騰の妨げにもなるので、
最初は吹きこぼれないよう見守るだけにし、約2分ほど経ったところで初めて箸を入れ、決してかき混ぜたりはせず、
麺と麺の間にそっと突き入れて優しくゆっくり広げるようにすると、麺が切れたり麺肌がドロドロに崩れる事もなく綺麗に解せます。
 
解れた後も麺には触れず、対流で自由に泳がせるようにし、硬め茹ではせず指定時間を目安にしっかりと茹でて下さい。
多加水麺は指定時間を多少オーバーしても問題ありませんが、逆に短いとα化が進まずコシが生まれないので注意です。
 
実店舗では注文後に麺棒で圧延し、茹でる直前に麺切カッターを使い手動で麺線に裁断するという打ち立て・切り立ての純手打ち麺が使われているので、
どうしても冷凍の影響による実店舗との品質の違いが生まれてしまうのは致し方ありませんが、茹で湯の量、温度、解し方、茹で時間をきっちり行うだけで、家庭でも実店舗の味に近づける事は可能です。

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2026年04月08日

スープはややドロっとした豚辛味噌味。パックのシールには味噌チゲラーメンスープと明記されています。
濃厚ながら後味はあっさりしており、塩味は程よく、コチュジャン特有の風味とピリリとした辛味があり、
甘味旨味酸味もコチュジャンに合わせてバランス良く整えられています。ニンニクもしっかりと効いていますね。
 
麺は三河屋製麺のスクエア型角刃中太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
密度の詰まった屈強なタイプで、短い茹で時間だとゴワボキの噛み応えある食感に、長めに茹でるとモチムチとしたコシと弾力が生まれます。
麺量も210gと大盛りのボリュームで、辛味も多少あるため、小さいお子さんと分けて食べるにしても一旦味の具合を見てからのほうがよいかもしれません。
 
付属トッピングは厚めにスライスされた豚バラロールチャーシューが1枚。淡い味付けなので、スープに浸して脂身を溶かし味を絡めるようにいただくと良いです。
調味料はニンニク、生姜、また花椒や和山椒もよく合いますね。一味、七味、胡椒、ラー油などの辛味も非常にマッチします。
その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
 
なお美味しく頂く上でモヤシとニラのトッピングは最低限必要です。
しっかり炒めて香ばしさを引き出すのがポイントで、家庭用調理機器の火力とフライパンだと短い調理時間ではメイラード反応が起こりにくく香ばしく仕上がらないため、作り方のコツとしては、
 
<野菜炒めのコツ(ガスコンロ及びIH)>
・フライパンにラードなど油を大さじ1杯ほど引いて最大火力で加熱する。火力は最後まで最大をキープ
・煙が出始めたらモヤシ1袋&刻みニラ1〜2本分を入れ軽く混ぜて油で全体をコーティングし、野菜がなるべく重ならないよう平らに広げ、その後はフライパンを動かさず野菜にも触れず、焼き面を30秒ほどしっかり焼く。鍋は振らない動かさない
・野菜の上下を返し、平らに広げ、また30秒ほど見守って焼き面をしっかり焼く。火力は落とさない
・少し混ぜて広げてまた30秒焼くという工程を2〜3分繰り返す。モヤシにあまり触れると細胞壁が壊れて水っぽくなるので極力弄らない
・全体的にメイラード反応による焼き目が付いたら出来上がり。炒め過ぎるとパサつくので注意
・途中で塩分を加えると浸透圧で水分が抜け水っぽくなるので、塩や醤油などで味付けする場合は盛り付け直前に火を止めて手早く行う。ただし本商品へトッピングする場合は味付けは不要
 
この調理法なら家庭用調理器具でも中華料理店のような香ばしく瑞々しいシャキシャキの野菜炒めが作れます。
家庭用の火力だとチャーハンのようにフライパンを振るのはフライパンと食材の温度が下がり逆効果なのでやめましょう。
塩分を加えなければ浸透圧が起こらず水っぽくならないので、2〜3分かけて最後まで最大火力キープで一気に香ばしく炒める事が重要です。
 
やりがちな失敗例は、火力が弱い、フライパンを振ってちょこまか混ぜる、炒め時間が長すぎるor短すぎるといった所で、
炒め時間が1分程度だとあまり熱が通らず香ばしさのない半生状態になってしまい、約4分以上だと水分が飛び過ぎてパサパサの仕上がりになります。
また量を多く作る場合は一度に作らず少量ずつ数回に分けて作ったほうが失敗しません。
これらは野菜炒めをトッピングする商品全般に使える調理の基礎テクニックなので、覚えておいて損はないと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、すず鬼が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
ただスープはケミカルな臭いが多少気になり、チャーシューも汎用のバラロールという万人向けのタイプで無難な感じが否めませんが、
このスープと麺とチャーシューの全体で見るとトータルバランスが良く、野菜炒めさえきちんと乗せていれば満足度は高いと思います。
 
ただバラロールがどうとか書きましたが、バラ肉の仕入れ原価メッチャ高いんですよね今。店主さん達もガチで悲鳴上げてますから、文句なんか言っちゃいけません涙

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2026年04月08日

スープはゲンコツ、鶏ガラ、香味野菜をじっくりと煮出した動物ベースの醤油清湯。
塩分濃度は約1.9%と僅かに高めですが味自体はあっさりしており、臭みのない豚の風味と豊かな旨味で口福感に満たされます。
スープ量もたっぷりで、惜しみなく注がれているのも嬉しいですね。
 
麺は大成食品の角刃中太縮れ麺。満来やほりうちと同じ小麦粉を使った同じ味わいの麺で、
ツルモチの食感と優しい甘味がスープとマッチしており、量も240gと二郎インスパ並みの重量感。
 
付属トッピングはInスープでチャーシューとメンマの2品。
満来系はこのゴッツい極厚チャーシューが有名で、豚肩ロースを中温で炊いたシンプルな煮豚ですが、程よい塩味としっとり柔らかな食感が魅力の一品となっています。
メンマも醤油味のオーソドックスな味付けで、まちまちの太さとシャキシャキの歯応えが食感に遊びを与えてくれます。
 
また満来系は納豆トッピングも定番で、オーダーが入る度にシャカシャカと混ぜる音が厨房から聞こえてくる度に、今日も新宿でラーメン食ってるなと実感します笑
 
納豆がお好きな方は騙されたと思って一度は試してみて下さい。納豆1パック(タレとカラシは不使用)と生卵1玉をボウルで泡々に混ぜ合わせてラーメンに乗せるだけです。
らあめんともざるらあめんとも相性は抜群で、満来系スープの醤油感とツルモチ麺に驚くほどマッチし、フワフワの納豆が麺に絡んだ至福の味わいは好みにミートしたら確実に沼ります。
 
所謂昭和の古き良きクラシカルな東京ラーメンで、満来、光来、五十番、桂花と言ったら子供の頃から慣れ親しんだ新宿の味なので、
東京生まれ東京育ちのオッサンの個人的な好みとしては、満来系の満家は褒めちぎらざるを得ないのです笑
ボリューム満点で、食べ応えも申し分なし。好みは別としてもお勧めできる、ノスタルジックな正統派醤油ラーメンです。

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2026年03月31日

スープは東京軍鶏のガラ特有の野性味とどっしりとした土台に二枚貝の風味とコハク酸の旨味を乗せた無化調淡麗清湯。
カエシからは濃口醤油のキレとたまり醤油のコクが感じられ、塩分濃度約2.9%のキリっとした塩味ながら、昆布水と交わる事で次第に丸みを帯びたまろやかな味にシフトしてゆきます。
 
オープン当初よりも圧力を下げたのか以前お店で頂いた時に比べて二枚貝の仄かな渋味は抑えられており、とりわけ蜆が優しくマイルドに出ているのが印象的でした。
なお甘味酸味の主張はないので、甘酸っぱいタイプが苦手な方でも安心して頂けると思います。
 
麺は自家製のワイド型角刃平打中細ストレート。
カットが長く啜り甲斐のあるタイプで、中加水ならではの瑞々しい麺肌とプリパツの弾けるような弾力を併せ持っており、
小麦の甘味と密度のあるシコシコとしたコシの強さを噛むほどに堪能出来ます。
実店舗経験のある方は冷凍の影響による食感の違和感を覚えるかもしれませんが、初見の方なら全く問題ありません。
 
昆布水は乾物系の旨味と、がごめ昆布の強いトロみに淡く乗せられたドライトマトの香りと柔らかい甘味が特徴的。
まず昆布水に絡めた麺を藻塩だけで頂くと、トマトの風味と甘さが引き立つ独特の味わいが楽しめます。
次に柑橘を絞ると、そこにフレッシュな甘酸っぱさが加わり、フルーティで爽やかな新しい味わいが口内に広がります。
 
とにかく藻塩がメチャクチャ合いますので、これだけは必須で用意しておく事を強くお勧めします。
宅麺でも昆布水の商品は増えており、何よりつけ麺自体に藻塩はマッチしますので、まだストックしていない宅麺ユーザーさんはこれを機に買っておいて損はないと思います。
動物系のつけ麺には岩塩、魚介系・昆布水のつけ麺には海塩(藻塩や天日塩など)の方が好相性なので、味によって使い分けるとより美味しく頂けるようになります。
 
付属トッピングは厚切りの吊るし焼きチャーシューが2枚。部位は豚肩ロースで、味付け自体はやや甘め。
炭火のスモーキーな燻香を纏っており、赤身はムチムチとした弾力、脂身はプリプリとした甘みが詰まっています。
 
なお湯煎すると肉汁を逃がしてしまうので、解凍は流水で行い、食べる前にスープに浸してスープの熱で温度を上げるようにすると、
食材本来の品質を保ちつつ、肉汁も逃さずスープに旨味を加え、かつ柔らかジューシーに仕上げる事が出来ます。
 
また昆布水の塩分濃度は約0.5%と乾物由来の微少な塩分しかないので、麺が終わった後はスープ割としても使えます。
スープに加える事でグルタミン酸とイノシン酸の旨味の爆発が起こり、相乗効果の生まれないコハク酸の旨味も個性を残し、まろやかで風味の立った味わいを楽しむ事が出来ます。
レンチンで適温に温め、ゆっくりと飲んで食後の胃を落ち着かせ、ホッと一息つきましょう。
 
貝とトマトという、ボンゴレ・ロッソにも通ずるような伊の要素を、昆布水という和の要素に組み込んだ味の構成がとにかく秀逸で、
麺と昆布水と藻塩だけでも完結してしまうような、昆布水つけ麺というジャンルの中でも非常に個性的でハイクオリティな逸品だと思います。

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2026年03月24日

スープは名古屋コーチンの丸鶏や奥久慈軍鶏のガラなどを使った鶏ベースで、鶏中心の構成からは店主出自の一燈らしさも垣間見えますが、
一燈のつけ麺ような濃厚なタイプとはまた違い、すっきりとしたクリアな淡麗系となっています。
 
塩分濃度は約3.0%と塩スープよりも高く醤油のキレがありますが、昆布水を纏った麺と絡める事で塩味のカドが取れ、塩味旨味酸味が絶妙に調和した味わいとなります。
 
また実店舗では数種類の香味油を選べますが、本品の香味油には「コーチン油」という名古屋コーチンの鶏油が使われており、
丸鶏のブ厚い旨味とコーチン油の濃厚なコクと香りが神奈川淡麗系を思わせるような独特の風味を醸し出しています。
 
麺はとみ田でお馴染み心の味食品のワイド型多加水角刃太麺。
私も牡蠣塩の方で「心の味製麺」と誤記していますが、正しくは「心の味食品」製ですね。(心の味製麺はとみ田プロデュースのつけ麺屋の店名です)
カットは短めで麺肌もつるりと啜りやすく、密度の高い噛み応えの強さが楽しめます。
ただ形状に関しては、本来は真っ直ぐな麺線のストレートタイプなのですが、冷凍生麺特有の曲がり癖が付いてしまっており、一部ウェーブが掛かっています。
 
昆布水はフコイダンによるとろみが少なくあっさりとした旨味の日高昆布から引かれており、
塩分濃度は約1.8%と一般的なラーメン並の塩味が施されているため、スープに付けずとも昆布水に浸した状態で普通に美味しく頂けます。
また味変にはレモンや酢橘などの柑橘類も良く合いますが、藻塩とわさびを麺に直接付けると、麺の甘みがより一層引き立つのでお勧めです。
 
なお残った昆布水はスープ割にも使えますが、スープも昆布水も味が濃いので、割ったところで塩味は大幅には薄まりません。
ただ麺量は200g程度なので、もっと食べられる方は麺を半玉ほど用意しておいて、スープで割った後にレンチンした熱々スープに入れれば、ミニ淡麗醤油ラーメンとして二杯目に突入出来ます。
 
付属トッピングは鶏むねと豚ロースの柔らかいレアチャーシュースライスが1枚ずつ。豚は肩ロース肉ではなくロース肉です。
瑞々しく仕上げられた低温調理なので湯煎は厳禁。流水やぬるま湯など、豚脂の融点を超えないように30℃以下の温度で緩やかに解凍しましょう。
 
 
麺に関しては、やはり冷凍による折れ癖が実店舗と異なる味と食感の差を生み出してしまっている印象を拭いきれないのですが、
それ以外にも加水率による冷解凍時の膨張や収縮といったグルテンの変性、切刃番手、長さ、形状など諸々の要素も含めて、この麺自体が冷凍の影響を受けやすいタイプなのかもしれません。
 
実際、包装に関しては以前と違って特に問題も無く、麺が重ならないよう揃えて綺麗に畳んで束ねるなどの配慮が感じられましたし、生麺を冷凍するという上で、これ以上は致し方ないのかなぁと思います。
麺はそれだけデリケートな生き物という事です。
 
 
ただ麺と昆布水は冷水でしっかりと冷やし、スープは熱々に仕上げる事で、食材の持つポテンシャルは最大限に発揮出来ます。

そうする事により麺と昆布水だけでも瑞々しい味と強い弾力が味わえるようになり、
またスープにくぐらせる事でスープの熱で麺がモッチリとしたコシに変化し、醤油と鶏油と昆布水による旨味の爆発が口の中で起こります。
そして今度は麺に藻塩や山葵などの調味料を付けて食べる、のローテーションをランダムに繰り返す事で、何通りもの味の変化を一杯の中で幾度も愉しむ事が出来るようになります。
 
ただその食べ方をするにはやはり麺200gじゃ足りないですかね笑
この量だと、ただでさえスルスルと入ってしまうつけ麺という事もあり、下手したら昆布水だけで食べ終わってしまいそうなので、
実店舗同様に200円upの300gバージョンを出しても、沢山食べたい方達には喜ばれるんじゃないかなと思います。

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2026年03月17日

タレはあまうまの醤油ベースで、鶏油の風味と魚介の香ばしさが相まった、重さのない淡麗なあっさりコクまろ味となっています。
中華そばと同様に背黒煮干の芳醇な香りが軸となっているのはこちらのお店の特色ですね。
 
麺はややワイド型の角刃太ストレート。実店舗のように手揉みされていないのは冷凍仕様なのかな?
また画像5枚目の通り1つの袋に2玉入れられていますが、玉同士が若干くっついているので、分ける際は麺が折れないよう注意です。
 
説明書きにある通り加水率30%弱位の低加水麺で、一般的な油そばとはタイプの異なる密度の高いワシゴワボキパツのヘヴィな食感が特徴的。
油そばは軟らかめに茹でるのが定石ですが、こちらは強い食感を活かすため、逆に敢えて硬めに茹でたほうが個性を発揮できます。
 
ただタレと麺を汁気が無くなるまで混ぜ合わせ、トロトロに乳化させる工程が重要なのは他の油そばと一緒です。
麺に色ムラがあったり、丼底に水分が残っているのは混ぜ不足のサインと思って下さい。
シンプルながら、混ぜれば混ぜるほどまろやかにコクが出て美味しくなる、それが油そばという料理です。
 
ちなみに付属トッピングは無いので、お好みの具材は各自で用意です。何も乗せないと流石にオイリーなので、ネギは最低限乗せたほうがよいです。
青ネギ、白ネギ、玉葱などは瑞々しさが加わるので、お好きな方は結構多めにガッツリ入れても美味しいと思います。
お酢やラー油といったスタンダードな味変調味料もお勧めです。タレに甘みがあるので、お酢の酸味や唐辛子の辛味は好相性です。
 
油そばは実店舗未食だったので今回初めて頂きましたが、この食べ方だと麺の味やポテンシャルをよりダイレクトに感じられて良いですね。
シンプルながらも個性と奥深さの詰まった、同店の中華そばやつけ麺にも負けない魅力のある逸品だと思います。
 
ちなみに2代目高橋商店はその麺の食感や煮干感など、宅麺ラインナップにもある仙台の渡辺に似ていると評される事もあるお店で、渡辺の麺がお好きな方なら、こちらもお気に召すのでは&逆も然りです。
 
 
なお麺の茹で方の注意点として、作り方には再沸騰後に4〜5分茹でるとありますが、再沸騰までの時間は湯量により大きく変わるので、1玉だけ茹でるにせよ最低3リットルは用意したほうがよいです。
 
3リットルもあれば約30秒程度で再沸騰しますが、雪平などの小さい手鍋で1リットル程度の少ない湯量だと、
冷凍麺を入れた時点で湯温が著しく下がり、再沸騰までに1分以上も掛かってしまいます。
 
その分α化の進まない低い湯温で長く茹でる事となり、対流も起こらず、味にも食感にも悪影響が出ます。
2玉調理する場合も2玉一緒に茹でず、1玉ずつ分けて茹でたほうがよいです。2玉同時だと更に急激な温度変化が起こり、再沸騰までになお一層の時間が掛かります。

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2026年03月10日

スープは荘グループ系の富士丸インスパな微乳化タイプに味噌ダレを溶いた濃厚な豚味噌味。
合わせ味噌のコクとグルの旨味、そして塩分濃度は約3.1%と海水に近い超ショッパーで塩味もキレッキレですが、
画像5枚目の通りスープの半分近くが液状油となっており、湯煎直後は分離した状態になるので、スープ開封前にしっかりと振って乳化を促しておきましょう。
 
麺も富士丸インスパらしいギザギザの深掘り状で、オーションを使ったワシゴワの低加水角刃平打極太捻れ麺。
食べ進むにつれデンプンの作用でスープの乳化が進み、キレのある味わいから角のないまろやかな味わいへと次第に変化してゆくので、麺とスープはよく混ぜながら頂くのがおすすめです。
 
なお茹で湯の量が少なかったり湯温が低いと鹸水がしっかり抜けずに臭みが残ってしまいますが、基本通りに茹で湯を3リットル以上用意し、冷凍麺を入れた直後も最大火力で素早く再沸騰させ、
再沸騰後も吹きこぼれないよう火力をやや落としつつ中〜強火でグラグラと茹で続ける事で、鹸水の臭みを残さず上手に茹でる事が出来ます。
 
茹で湯の量が少なく火力も弱かったりすると再沸騰までに時間がかかる上、対流も起こらず、
茹で湯に溶け出す打ち粉や鹸水の濃度も高くなり、味も臭いも濁ってしまう為、雪平のような小さい手鍋で茹でるのは避けたほうがよいです。
 
付属トッピングは別パックの背脂2種とInスープのブタが1枚。
ブタは分厚い大判のウデ肉で赤身オンリーのパサギュチ豚でしたが、
同じウデ肉でも部位や仕込みによって肉質が異なるので、脂身の多いホロ豚に当たる人もいると思います。
 
背脂は富士丸インスパ系お馴染みのブタカスアブラで、1つはオーソドックスな醤油アブラ、もう1つは辛味噌を用いた辛口のミソアブラ(肉味噌)となっています。
 
このミソアブラをヤサイにかけた辛ミソアブラサラダが抜群の美味しさなので、モヤシやキャベツは必須で用意したほうがよいです。
本品を買ってこれを味わわないのは勿体ないですし、この超高塩分と大量の油ではヤサイ無しだと味覚的にもキツいと思います。
 
ただ溶いた生卵に麺をディップするすき焼き風や、溶き卵にミソアブラを混ぜて麺とブタを絡めるつけ麺スタイルにしても美味しいので、
自分の好みに合った食べ方を色々試してみるのも面白いと思います。
 
またニンニクのほか生姜もよく合います。唐辛子との相性も抜群なので、辛いもの好きな方は一味唐辛子をガンガンに振って頂きましょう。
 
味的にはガッツリ系の味噌味としてはオーソドックスなタイプですが、富士丸インスパ感は損ねておらず、
更にスープの乳化とミソアブラという2つ魔法で味が変化するという、楽しいトリックが仕掛けられた味噌ラーメンとなっています。

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2026年02月24日

スープは豚をベースとしたあっさり醤油清湯。ゲンコツや豚肉のほか香味野菜の風味、とりわけ生姜を効かせているのが特徴的で、
出汁の生姜とは別に生姜オイルも浮かべられていますが、生姜は主張し過ぎず風味も刺激も穏やかです。
また塩分濃度も約1.8%と特段高くもなく、キレやパンチのあるタイプと違い、醤油のまろみ、豚の旨味、生姜の爽やかな香りがじんわりと伝わるような、エッジのないまろやかで滋味深い味わいとなっています。
 
なおカエシには青島食堂と同じようにチャーシューを炊いた濃口醤油を用いて豚肉の旨味を抽出しているようですが、
色が濃い目なので濃口醤油を煮詰めてメイラード反応を進行させているのか、若しくはたまり醤油を多少ブレンドしているのかも。
 
醤油の色の濃さは醤油に含まれるメラノイジンという褐色色素濃度の濃淡で左右され、塩分濃度が高いほどメイラード反応は抑えられるため、
濃色の醤油(濃口醤油・たまり醤油・再仕込醤油など)のほうが塩味は弱く、薄色の醤油(薄口醤油・白醤油など)のほうが塩味の強い醤油になります。
 
その為、色が濃いからといって醤油を沢山入れていたり塩辛かったりする訳では必ずしもありません。
見た目に反してしょっぱくないと思う人もいるかもですが、黒色の濃い醤油スープは逆に塩分濃度が低く、甘めでコク深かい味わいだったりします。
 
麺は自社製の中加水角刃中細ストレート。啜りやすい若干短めのカットに喉越し良いツルモチ食感で、
このタイプは長めに茹でると強いコシが生まれ、スープとの絡みも良く、小麦の甘味も充分に引き出せますが、
短めに茹でるとスープの生姜感と麺のサックリとした食感にコントラストが生まれ、メリハリのある味わいになります。
指定時間通り茹でると両者のバランスが取れるので、自分の好みに合わせて茹で時間を調節するとよいです。
 
付属トッピングは豚肩ロースチャーシューの薄スライスが2枚。青島食堂やオランダ軒のような柔らかさはなく、
Inスープのためスープを吸い込んでおり、普通に熱湯湯煎するとパサつきなど食感にも影響が出ると思います。
 
私は具材がInスープになっている商品の場合、具材に熱が入る前の段階で具材のみ取り出し、過熱や味移り、縮みや歪みなどの品質変化を極力防ぐようにしていますが、
一般ユーザーは流石にそこまでしないと思うので、二郎インスパ系などのブ厚い豚バラ肉以外のInスープトッピングに関しては、
スープには入れずに別パックにした上で解凍方法も分けたほうが、誰が調理してもお店の味を正しく再現出来る形で届けられるのにといつも思ってしまいます。
 
こちらは皆さんご存知「新潟5大ラーメン」の1つに数えられる「長岡生姜醤油ラーメン」スタイルの一杯ですね。
長岡生姜醤油ラーメンといえば青島食堂が元祖として有名で、宅麺内ではオランダ軒という超人気店もラインナップにありますが、
こちらは飲食事業を経営母体に持つ資本系のお店で、青島食堂インスパイアではあるものの、青島食堂とは生姜や豚肉の風味など随所で味わいの異なる、クセのないバランス型の長岡系になっていると思います。
 
また生姜がお好きな方は追い生姜をして楽しむのもアリです。生姜の効果で身体がポカポカ温まる、今の寒い時期にピッタリなラーメンになるんじゃないかなと思います。

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2026年02月03日

スープは白ワインの香るまろやかクリーミーな洋風の白湯タイプで、八咫烏然とした味わい。
 
麺は平打太縮れで、ツルピロの滑らかな舌触りにフワモチのソフトな食感。タリアテッレやフェットチーネといったパスタよりもヌイユに近いイメージです。
 
付属トッピングはジェノヴェーゼ風に味付けされたプリプリの牡蠣マリネが3粒。
マリネ液も一緒にパックされていますが、マリネ液は途中からスープに加える事で、バジルとオリーブオイルの香りが主張する味変となり、1杯で2通りの味を楽しめます。
 
ただジェノヴェーゼ風マリナードはチーズも加えた状態で冷凍してしまった為に、風味の綻びが顕著で、そもそも冷凍との相性がよろしくないタイプかもしれません。
 
おすすめトッピングは大葉、青ネギとなっていますが、バジルも含め香りの強い食材同士なので、
代わりにジェノヴェーゼや牡蠣と相性の良い玉葱とほうれん草と旬のリーキを牡蠣の下に敷き、刻んだバジルの葉を飾りました。
 
店主のワンポイントアドバイスに、情報に惑わされず自分の舌を信じて食べる事がお勧めとありますので、これ以上は余計な事を書かないでおきます笑

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2026年01月27日

カレーはサラサラのスープ状で、グリーンチリアチャール(青唐辛子のピクルス)によるキリっとした辛味とすっきりとした柔らかい酸味がアクセントとなっています。
 
酸味はツンとした強みはなくまろやかで、コラーゲンの溶け出した鶏の旨味と深いコク、玉葱の甘味やクミンの香りも土台にありますが、
何よりコリアンダーの鮮烈な香りがアチャールの酸味と相まって、味全体に爽やかな清涼感を与えています。
 
唐辛子の種もたっぷり浮いており、いかにも辛そうですが、見た目ほどの強烈な刺激はありません。
ただ辛いものが苦手な方は念のため注意したほうがよいかもです。
 
具材はホロリと煮込まれつつ肉汁も残した鶏の骨付き肉が2つ。
ぱっと見で手羽元にしては大きいなと思ったら、手羽元ではなくドラムスティック(骨付モモ肉)でした。
皮はトロプリに軟らかく、軟骨部分はコリコリとした歯応え。そのままかぶりつくか、ほぐしてスープと和えるかはお好みで。
 
ライスはやや硬めに炊かれたジャポニカ米のターメリックライスで、
こちらにもクミンシード(細長い粒々の種)が使われており、カレーと合わせる事でよりスパイス感が高まります。
 
量も250g強と大盛りのボリュームで、袋に切れ目を入れてレンチンでも解凍出来ますが、本商品に限らず平らにパックされた冷凍ライスはレンチンだと端部分が硬くなる可能性があるので、
ふんわり仕上げたい場合は袋に切れ目を入れずにそのまま湯煎がお勧めです。
 
湯煎が終わったらすぐに開封してお皿に盛り、間を置かずスプーンなどで全体を優しく解し、蒸気を逃がしてあげましょう。
こうする事で米同士の粘着を防ぎ、米が潰れたりベタついたりダマになったりせず、ふっくらボリューミーに仕上がります。
このひと手間がお米を美味しく解凍する最も重要なポイントです。
 
おすすめトッピングのパクチーは相性抜群なので、お好きな方は必須で用意しましょう。
私は今回アチャーリーという事で、岡山産のプサジュエラ、レモン、マスタードオイル、ブラウンマスタード、ターメリック、ヒングで漬けたグリーンチリアチャールも添え、更に酸味と辛味をブーストして愉しみました。
 
アチャーリー(アッチャーリー)はアチャールの仕込みに用いるスパイスや調味料、及びアチャール自体を使って調理する、ピクルスのような酸味と甘味が特徴の南アジア料理ですが、
こちらは日本人の好みに合うように鶏と脂の旨味を効かせ、スパイスとオイルもマイルドに抑え、サラサラのスープカレースタイルに仕立てた、お店オリジナルのアチャーリームルグとなっています。
 
複雑なスパイス感はなく、コリアンダーシード(パクチーの種)が爽やかに香っていますが、
コリアンダーリーフ(パクチーの葉)とは風味が異なるので、パクチーが苦手な方でも問題なく頂けると思います。

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2026年01月21日

スープは煮干ベースの淡麗醤油清湯。煮干のエグみはなく、背黒のパワフルな旨味と白口のあっさり上品な甘味、うるめのクセのないまろ味が一口目から味覚と嗅覚を支配してきます。
 
塩分濃度は約2.1%とやや高めで、麺入れ後はもう少し下がりますが、実店舗よりも些か力強さを感じる構成で、
食べ進む内に塩味がゆっくりと円みを帯び、まろやかな味わいへとシフトしてゆきます。
 
ちなみにメヂカ(メジカ)とはマルソウダ(宗田鰹の一種)の近畿・四国地方の呼称で、宗田節の原材料となっています。
 
麺はスクエア型の角刃細ストレート。
加水率は低めながら、煮干スープによく使われるザクパツ食感の麺とは一味違い、しなやかでハリのある麺肌とコリプリの強いコシにアシの長い伸縮性があり、
スープに合わせて加水率からボーメに至るまでかなり微細に調整されている事が持ち上げからも伝わってきます。
流石の菅野製麺所クオリティですね。
 
付属トッピングは板海苔とレアチャーシューが1枚ずつ。
レアチャは豚肩ロースのスライスで、モッチリとした弾力に、ブラックペッパーと生姜の効いた独特の風味が印象的です。
熱が通る前のフレッシュな状態で味わうもよし、スープに浸して脂身の旨味を溶かし出すもよし、食べ方はお好みで。
 
とにかく煮干好きなら外せない極上の逸品で、実店舗の釜玉も信じられない位の美味しさなので、
地方の方も東京に来る機会があれば一度は実店舗でプロが仕上げた本物の凄さを体感して欲しいと思います。

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