元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

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2026年04月15日

スープはまろやかに乳化したミルキーな豚骨白湯をベースに、キラ油(と呼ばれる凪の豚煮干油)風の香味油を浮かべた、マイルドなコクうま味。
パックのシールには鬼殺隊ラーメンスープと明記されています。
 
久留米や博多の豚骨とは別タイプの、関東を中心に食べやすくマイルドにアレンジされていった万人向けタイプの白豚骨で、
臭みのないクリーミーでややざらつきも残したテクスチャーにほんのり穏やかな煮干の風味を重ねた味わいは、豚王とすごい煮干ラーメン両方の凪的要素を感じられます。
 
その中でも特に二枚貝のコハク酸独特の旨味が強く効いているのが特徴的で、豚、煮干、貝の三本柱で成り立っている多層的な味の構成に、
凪の単純レプリカだけでは終わらせない本品ならではの限定感やオリジナリティを感じます。
スープは開封前によく振って乳化を促してから丼に注ぎましょう。
 
麺は三河屋製麺の多加水角刃平打太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
ただ手揉み風の縮れ具合とツルリとした麺肌、そしてブリッブリでムッチムチのマッチョな弾力からは、
だるま製麺(凪の自社製麺所)の凪専用麺をトレースしたような凪っぽさも感じられます。
このタイプはしっかり茹でる事で強いコシを引き出せますが、指定時間内であれば失敗はないので、好みの硬さに調整すればよいと思います。
 
付属トッピングは一般人気の高い豚バラロールチャーシューが2枚。その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
チャーシューは軟らかい極薄スライスが2枚重ねて冷凍されており、熱湯湯煎すると軟らかくなりすぎてボロボロと崩れやすくなるため、
湯煎よりも流水解凍したほうが失敗を確実に防げます。
 
尚お勧めトッピングのフライドオニオンはスープにコクと香ばしさをブーストし、赤紫蘇漬けも爽やかな風味が煮干豚骨とマッチします。
フライドオニオンも赤紫蘇も豚骨系や冷やし系を出すラーメン店ではちょくちょく見かけるトッピングですが、
一般家庭ではあまり常備されていないと思いますので、それだけにこの2つはデフォで付属すべきだったと思います。
 
特に赤紫蘇は梅干がない家庭だと春先ではほぼストックされていないと思いますが、ゆかりのソフトふりかけがあればそちらで代用出来ます。
紅生姜も原材料的に良く合いますし、大葉の千切りを代わりに乗せるのも良いですね。
これらは一年中どこにでも売っているので、今の時期に頑張って赤紫蘇を探すよりは遥かに用意しやすいと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、凪が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
スープに関しても凪とBUTAOのミクスチャー的要素にプラスアルファを施した独自色を入れつつ、豚骨と煮干のクセを取り除き受け皿を広げた難しさのない味になっていますので、
普段ラーメンを食べない方でも豚骨や煮干が苦手な方でも食べやすく、IPコラボ商品としては狙い通りなのかなと思います。

11

2026年04月15日

スープは動物系と煮干をベースとした醤油清湯。
鴨と貝を使っていた頃とは味わいが異なり、動物系のコクと厚みが増し、豚脂と鶏油が感じられる香味油により若干オイリーになりつつ、コラーゲンによるまったりとした口当たりも印象的になっています。
 
塩分濃度は約2.3%、Brix値は約9.5%と数字通り塩味も甘味も濃口で、極太麺との一体感を持たせつつ、
いりこの端正な風味、薄口醤油の上品な旨味とキレ、味醂の優しい甘味からは讃岐うどんのモチーフ的要素も感じられます。
 
麺は自家製で、中力粉を中心に薄力粉もブレンドした超多加水超極太熟成手打ち手揉み縮れ麺。
讃岐うどん店で教わったという麺は、まさに讃岐うどんを彷彿とさせる瑞々しくツルッツルの滑らかな舌触りと、
肉々しい厚みにピロピロとした官能的な口当たり、そして中華麺とうどんの長所を両取りした様なふんわりモッチリしたコシの強さが特徴的。
噛む場所による食感の変化も最後まで飽きさせない魅力の一つとなっています。
 
付属トッピングはチャーシューとメンマの2種で、チャーシューは軟らかく煮てカエシに漬けた豚バラロールスライスと低温調理のしっとり豚肩ロースレアスライスが1枚ずつ。
メンマは昆布の淡い旨味が詰まった座布団メンマが2枚で、手間を惜しまず数日間かけて仕込まれた、麺に勝るとも劣らぬ情熱と拘りの一品。
実店舗でも高い人気を誇る、かめ囲の目玉トッピングです。
 
かめ囲は麺が主役としての存在感を放っていますが、スープもトッピングも決して脇役に収まらないハイクオリティで、全体的に非常にレベルが高く、各々が個性的な一杯となっています。
 
 
なおこの麺は季節と時間帯により約55%前後で調節している桁外れの超多加水麺な為、少しでも常温に放置するとあっという間に結露が発生し品質が劇的に劣化するので、冷凍庫から取り出したら間髪入れずに熱湯に投入して下さい。
茹で湯は3リットル以上沸かし、麺投入後も火力は落とさず素早く再沸騰させ、最初は箸で解そうとせず、2分くらいはそのまま放置です。
 
麺入れ後にすかさず箸を入れても麺は解れず、逆に麺が短く切れてしまったり、麺肌を傷付けてグズグズに溶けてしまう上、箸の温度が再沸騰の妨げにもなるので、
最初は吹きこぼれないよう見守るだけにし、約2分ほど経ったところで初めて箸を入れ、決してかき混ぜたりはせず、
麺と麺の間にそっと突き入れて優しくゆっくり広げるようにすると、麺が切れたり麺肌がドロドロに崩れる事もなく綺麗に解せます。
 
解れた後も麺には触れず、対流で自由に泳がせるようにし、硬め茹ではせず指定時間を目安にしっかりと茹でて下さい。
多加水麺は指定時間を多少オーバーしても問題ありませんが、逆に短いとα化が進まずコシが生まれないので注意です。
 
実店舗では注文後に麺棒で圧延し、茹でる直前に麺切カッターを使い手動で麺線に裁断するという打ち立て・切り立ての純手打ち麺が使われているので、
どうしても冷凍の影響による実店舗との品質の違いが生まれてしまうのは致し方ありませんが、茹で湯の量、温度、解し方、茹で時間をきっちり行うだけで、家庭でも実店舗の味に近づける事は可能です。

7

2026年04月08日

スープはややドロっとした豚辛味噌味。パックのシールには味噌チゲラーメンスープと明記されています。
濃厚ながら後味はあっさりしており、塩味は程よく、コチュジャン特有の風味とピリリとした辛味があり、
甘味旨味酸味もコチュジャンに合わせてバランス良く整えられています。ニンニクもしっかりと効いていますね。
 
麺は三河屋製麺のスクエア型角刃中太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
密度の詰まった屈強なタイプで、短い茹で時間だとゴワボキの噛み応えある食感に、長めに茹でるとモチムチとしたコシと弾力が生まれます。
麺量も210gと大盛りのボリュームで、辛味も多少あるため、小さいお子さんと分けて食べるにしても一旦味の具合を見てからのほうがよいかもしれません。
 
付属トッピングは厚めにスライスされた豚バラロールチャーシューが1枚。淡い味付けなので、スープに浸して脂身を溶かし味を絡めるようにいただくと良いです。
調味料はニンニク、生姜、また花椒や和山椒もよく合いますね。一味、七味、胡椒、ラー油などの辛味も非常にマッチします。
その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
 
なお美味しく頂く上でモヤシとニラのトッピングは最低限必要です。
しっかり炒めて香ばしさを引き出すのがポイントで、家庭用調理機器の火力とフライパンだと短い調理時間ではメイラード反応が起こりにくく香ばしく仕上がらないため、作り方のコツとしては、
 
<野菜炒めのコツ(ガスコンロ及びIH)>
・フライパンにラードなど油を大さじ1杯ほど引いて最大火力で加熱する。火力は最後まで最大をキープ
・煙が出始めたらモヤシ1袋&刻みニラ1〜2本分を入れ軽く混ぜて油で全体をコーティングし、野菜がなるべく重ならないよう平らに広げ、その後はフライパンを動かさず野菜にも触れず、焼き面を30秒ほどしっかり焼く。鍋は振らない動かさない
・野菜の上下を返し、平らに広げ、また30秒ほど見守って焼き面をしっかり焼く。火力は落とさない
・少し混ぜて広げてまた30秒焼くという工程を2〜3分繰り返す。モヤシにあまり触れると細胞壁が壊れて水っぽくなるので極力弄らない
・全体的にメイラード反応による焼き目が付いたら出来上がり。炒め過ぎるとパサつくので注意
・途中で塩分を加えると浸透圧で水分が抜け水っぽくなるので、塩や醤油などで味付けする場合は盛り付け直前に火を止めて手早く行う。ただし本商品へトッピングする場合は味付けは不要
 
この調理法なら家庭用調理器具でも中華料理店のような香ばしく瑞々しいシャキシャキの野菜炒めが作れます。
家庭用の火力だとチャーハンのようにフライパンを振るのはフライパンと食材の温度が下がり逆効果なのでやめましょう。
塩分を加えなければ浸透圧が起こらず水っぽくならないので、2〜3分かけて最後まで最大火力キープで一気に香ばしく炒める事が重要です。
 
やりがちな失敗例は、火力が弱い、フライパンを振ってちょこまか混ぜる、炒め時間が長すぎるor短すぎるといった所で、
炒め時間が1分程度だとあまり熱が通らず香ばしさのない半生状態になってしまい、約4分以上だと水分が飛び過ぎてパサパサの仕上がりになります。
また量を多く作る場合は一度に作らず少量ずつ数回に分けて作ったほうが失敗しません。
これらは野菜炒めをトッピングする商品全般に使える調理の基礎テクニックなので、覚えておいて損はないと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、すず鬼が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
ただスープはケミカルな臭いが多少気になり、チャーシューも汎用のバラロールという万人向けのタイプで無難な感じが否めませんが、
このスープと麺とチャーシューの全体で見るとトータルバランスが良く、野菜炒めさえきちんと乗せていれば満足度は高いと思います。
 
ただバラロールがどうとか書きましたが、バラ肉の仕入れ原価メッチャ高いんですよね今。店主さん達もガチで悲鳴上げてますから、文句なんか言っちゃいけません涙

17

2026年04月08日

スープはゲンコツ、鶏ガラ、香味野菜をじっくりと煮出した動物ベースの醤油清湯。
塩分濃度は約1.9%と僅かに高めですが味自体はあっさりしており、臭みのない豚の風味と豊かな旨味で口福感に満たされます。
スープ量もたっぷりで、惜しみなく注がれているのも嬉しいですね。
 
麺は大成食品の角刃中太縮れ麺。満来やほりうちと同じ小麦粉を使った同じ味わいの麺で、
ツルモチの食感と優しい甘味がスープとマッチしており、量も240gと二郎インスパ並みの重量感。
 
付属トッピングはInスープでチャーシューとメンマの2品。
満来系はこのゴッツい極厚チャーシューが有名で、豚肩ロースを中温で炊いたシンプルな煮豚ですが、程よい塩味としっとり柔らかな食感が魅力の一品となっています。
メンマも醤油味のオーソドックスな味付けで、まちまちの太さとシャキシャキの歯応えが食感に遊びを与えてくれます。
 
また満来系は納豆トッピングも定番で、オーダーが入る度にシャカシャカと混ぜる音が厨房から聞こえてくる度に、今日も新宿でラーメン食ってるなと実感します笑
 
納豆がお好きな方は騙されたと思って一度は試してみて下さい。納豆1パック(タレとカラシは不使用)と生卵1玉をボウルで泡々に混ぜ合わせてラーメンに乗せるだけです。
らあめんともざるらあめんとも相性は抜群で、満来系スープの醤油感とツルモチ麺に驚くほどマッチし、フワフワの納豆が麺に絡んだ至福の味わいは好みにミートしたら確実に沼ります。
 
所謂昭和の古き良きクラシカルな東京ラーメンで、満来、光来、五十番、桂花と言ったら子供の頃から慣れ親しんだ新宿の味なので、
東京生まれ東京育ちのオッサンの個人的な好みとしては、満来系の満家は褒めちぎらざるを得ないのです笑
ボリューム満点で、食べ応えも申し分なし。好みは別としてもお勧めできる、ノスタルジックな正統派醤油ラーメンです。

8

2026年03月31日

スープは東京軍鶏のガラ特有の野性味とどっしりとした土台に二枚貝の風味とコハク酸の旨味を乗せた無化調淡麗清湯。
カエシからは濃口醤油のキレとたまり醤油のコクが感じられ、塩分濃度約2.9%のキリっとした塩味ながら、昆布水と交わる事で次第に丸みを帯びたまろやかな味にシフトしてゆきます。
 
オープン当初よりも圧力を下げたのか以前お店で頂いた時に比べて二枚貝の仄かな渋味は抑えられており、とりわけ蜆が優しくマイルドに出ているのが印象的でした。
なお甘味酸味の主張はないので、甘酸っぱいタイプが苦手な方でも安心して頂けると思います。
 
麺は自家製のワイド型角刃平打中細ストレート。
カットが長く啜り甲斐のあるタイプで、中加水ならではの瑞々しい麺肌とプリパツの弾けるような弾力を併せ持っており、
小麦の甘味と密度のあるシコシコとしたコシの強さを噛むほどに堪能出来ます。
実店舗経験のある方は冷凍の影響による食感の違和感を覚えるかもしれませんが、初見の方なら全く問題ありません。
 
昆布水は乾物系の旨味と、がごめ昆布の強いトロみに淡く乗せられたドライトマトの香りと柔らかい甘味が特徴的。
まず昆布水に絡めた麺を藻塩だけで頂くと、トマトの風味と甘さが引き立つ独特の味わいが楽しめます。
次に柑橘を絞ると、そこにフレッシュな甘酸っぱさが加わり、フルーティで爽やかな新しい味わいが口内に広がります。
 
とにかく藻塩がメチャクチャ合いますので、これだけは必須で用意しておく事を強くお勧めします。
宅麺でも昆布水の商品は増えており、何よりつけ麺自体に藻塩はマッチしますので、まだストックしていない宅麺ユーザーさんはこれを機に買っておいて損はないと思います。
動物系のつけ麺には岩塩、魚介系・昆布水のつけ麺には海塩(藻塩や天日塩など)の方が好相性なので、味によって使い分けるとより美味しく頂けるようになります。
 
付属トッピングは厚切りの吊るし焼きチャーシューが2枚。部位は豚肩ロースで、味付け自体はやや甘め。
炭火のスモーキーな燻香を纏っており、赤身はムチムチとした弾力、脂身はプリプリとした甘みが詰まっています。
 
なお湯煎すると肉汁を逃がしてしまうので、解凍は流水で行い、食べる前にスープに浸してスープの熱で温度を上げるようにすると、
食材本来の品質を保ちつつ、肉汁も逃さずスープに旨味を加え、かつ柔らかジューシーに仕上げる事が出来ます。
 
また昆布水の塩分濃度は約0.5%と乾物由来の微少な塩分しかないので、麺が終わった後はスープ割としても使えます。
スープに加える事でグルタミン酸とイノシン酸の旨味の爆発が起こり、相乗効果の生まれないコハク酸の旨味も個性を残し、まろやかで風味の立った味わいを楽しむ事が出来ます。
レンチンで適温に温め、ゆっくりと飲んで食後の胃を落ち着かせ、ホッと一息つきましょう。
 
貝とトマトという、ボンゴレ・ロッソにも通ずるような伊の要素を、昆布水という和の要素に組み込んだ味の構成がとにかく秀逸で、
麺と昆布水と藻塩だけでも完結してしまうような、昆布水つけ麺というジャンルの中でも非常に個性的でハイクオリティな逸品だと思います。

14

2026年03月24日

スープは名古屋コーチンの丸鶏や奥久慈軍鶏のガラなどを使った鶏ベースで、鶏中心の構成からは店主出自の一燈らしさも垣間見えますが、
一燈のつけ麺ような濃厚なタイプとはまた違い、すっきりとしたクリアな淡麗系となっています。
 
塩分濃度は約3.0%と塩スープよりも高く醤油のキレがありますが、昆布水を纏った麺と絡める事で塩味のカドが取れ、塩味旨味酸味が絶妙に調和した味わいとなります。
 
また実店舗では数種類の香味油を選べますが、本品の香味油には「コーチン油」という名古屋コーチンの鶏油が使われており、
丸鶏のブ厚い旨味とコーチン油の濃厚なコクと香りが神奈川淡麗系を思わせるような独特の風味を醸し出しています。
 
麺はとみ田でお馴染み心の味食品のワイド型多加水角刃太麺。
私も牡蠣塩の方で「心の味製麺」と誤記していますが、正しくは「心の味食品」製ですね。(心の味製麺はとみ田プロデュースのつけ麺屋の店名です)
カットは短めで麺肌もつるりと啜りやすく、密度の高い噛み応えの強さが楽しめます。
ただ形状に関しては、本来は真っ直ぐな麺線のストレートタイプなのですが、冷凍生麺特有の曲がり癖が付いてしまっており、一部ウェーブが掛かっています。
 
昆布水はフコイダンによるとろみが少なくあっさりとした旨味の日高昆布から引かれており、
塩分濃度は約1.8%と一般的なラーメン並の塩味が施されているため、スープに付けずとも昆布水に浸した状態で普通に美味しく頂けます。
また味変にはレモンや酢橘などの柑橘類も良く合いますが、藻塩とわさびを麺に直接付けると、麺の甘みがより一層引き立つのでお勧めです。
 
なお残った昆布水はスープ割にも使えますが、スープも昆布水も味が濃いので、割ったところで塩味は大幅には薄まりません。
ただ麺量は200g程度なので、もっと食べられる方は麺を半玉ほど用意しておいて、スープで割った後にレンチンした熱々スープに入れれば、ミニ淡麗醤油ラーメンとして二杯目に突入出来ます。
 
付属トッピングは鶏むねと豚ロースの柔らかいレアチャーシュースライスが1枚ずつ。豚は肩ロース肉ではなくロース肉です。
瑞々しく仕上げられた低温調理なので湯煎は厳禁。流水やぬるま湯など、豚脂の融点を超えないように30℃以下の温度で緩やかに解凍しましょう。
 
 
麺に関しては、やはり冷凍による折れ癖が実店舗と異なる味と食感の差を生み出してしまっている印象を拭いきれないのですが、
それ以外にも加水率による冷解凍時の膨張や収縮といったグルテンの変性、切刃番手、長さ、形状など諸々の要素も含めて、この麺自体が冷凍の影響を受けやすいタイプなのかもしれません。
 
実際、包装に関しては以前と違って特に問題も無く、麺が重ならないよう揃えて綺麗に畳んで束ねるなどの配慮が感じられましたし、生麺を冷凍するという上で、これ以上は致し方ないのかなぁと思います。
麺はそれだけデリケートな生き物という事です。
 
 
ただ麺と昆布水は冷水でしっかりと冷やし、スープは熱々に仕上げる事で、食材の持つポテンシャルは最大限に発揮出来ます。

そうする事により麺と昆布水だけでも瑞々しい味と強い弾力が味わえるようになり、
またスープにくぐらせる事でスープの熱で麺がモッチリとしたコシに変化し、醤油と鶏油と昆布水による旨味の爆発が口の中で起こります。
そして今度は麺に藻塩や山葵などの調味料を付けて食べる、のローテーションをランダムに繰り返す事で、何通りもの味の変化を一杯の中で幾度も愉しむ事が出来るようになります。
 
ただその食べ方をするにはやはり麺200gじゃ足りないですかね笑
この量だと、ただでさえスルスルと入ってしまうつけ麺という事もあり、下手したら昆布水だけで食べ終わってしまいそうなので、
実店舗同様に200円upの300gバージョンを出しても、沢山食べたい方達には喜ばれるんじゃないかなと思います。

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