元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

  • レビュー数 708
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2026年07月28日

スープは豚骨と鰹節をベースとした沖縄そばの特徴的な構成。
沖縄そばにも豚が強いもの、鰹が強いもの、鶏や昆布も使われているもの、白濁したもの、澄んだもの、こってりしたもの、あっさりしたものなど様々なタイプがありますが、
こちらは豚、鰹、鶏、昆布など多くの食材を使った微乳化タイプで、豚脂とコラーゲンがたっぷり溶け出した濃厚でまろやかこってりな味わいとなっています。
 
塩分濃度は島ナンプラー無しの素の状態だと約1.3%と、チェーン店やインスタント麺なども含め総合的に見たラーメン全体の平均値より低い塩味となっていますが、
付属のランチャーム(魚型タレ瓶)に入っている島ナンプラーを全部入れると約1.6%と近年の専門店に比べてやや低いくらいの濃度に落ち着き、島ナンプラーのキリっとシャープな塩味と魚醤特有の風味も加わり、複雑かつスッキリ爽やかな味わいに変化します。
 
麺は平打太ストレート。きしめんほどの幅も薄さもなくフェットチーネほどの厚みもない独特の平打形状で、
卵白が練り込まれた麺特有のツルツルとした麺肌とプリッとした歯切れの良さが個性として表れています。
人によっては乾麺うどんを連想するかもしれませんが、当然製法も材料も違うので味自体は全くの別物です。
ちなみに沖縄そばは麺も地域によって違いがあり、平打ちタイプの麺は名護市など本島北部に多く、きしもと食堂や八重食堂あたりが老舗として有名です。
 
付属トッピングはソーキ(豚あばら肉)、ハラガー(三枚肉)、島ナンプラー、針生姜、島11味と盛り沢山。
ソーキは硬い肋骨付きの本ソーキではなくバラ軟骨の付いた軟骨ソーキ(パイカ)のほうで、軟骨をゼラチン化させたトロットロの食感でやや甘めの味付け。
三枚肉(豚バラ煮)は沖縄らしくちゃんと皮付きが使われており、泡盛と鰹の効いたラフテースタイル。
 
生11味はコチュジャンベースの調味料で、辛味、酸味、コク、柑橘のフレッシュでフルーティな香りをスープにプラスし、針生姜は甘酢漬けでスープにさっぱりとした清涼感を与えてくれます。
これらの調味料を全て加えると、塩分濃度が約1.7%と、塩味も甘味も概ね平均値くらいの丁度良い塩梅へ整うようになっているようです。
 
沖縄そばや沖縄料理、沖縄食材の有名どころを詰め込んだ感じのトロピカルな一杯で、実店舗未訪のため初めて頂きましたが、スープ、麺、具材と全てがしっかりと作り込まれているのがよく分かります。
 
ホリエモンプロデュースのお店という事で業界ではある程度話題にはなっていましたが、観光地的ラーメンというイメージも特になく、
肉のボリューム感や味変の楽しさも付加しつつ、沖縄そばに現代的なラーメンのトレンドを当てはめてアレンジしたような、バランスの良いラーメンになっていると思います。

10

2026年07月22日

スープは黒味の濃い牛ガラベースの醤油清湯で、牛脂と揚げネギの香ばしさが漂う香味油がキラキラと浮いています。
牛ゲンコツ特有のコクのある旨味、すっきりとした後味、牛脂の甘味と甘い香り、コラーゲンによるまろやかな口当たりが特徴的で、
鳥取の御当地ラーメンである鳥取牛骨ラーメンをアレンジした形のようですが、鳥取牛骨によくある独特のクセは感じず、牛の風味が穏やかで上品に香る、リッチな味わいのスープとなっています。
色味とブラックペッパーから富山ブラックの要素も感じますね。
 
塩分濃度は約1.9%と若干高めですが、塩味自体は程々で、たまり醤油もブレンドしたカエシと思われるコクを感じる、あまうまな優しいあっさりとした味わいです。
黒味が濃いスープは濃口醤油を大量に使っていて塩辛いのではと思う方もいると思いますが、大抵は濃口醤油より塩分濃度が低く甘味も強いたまり醤油や再仕込醤油による色味なので、
黒い=塩味が強いではなく、逆に黒い=コクと甘味旨味が強いと思っておくとよいです。
 
麺は低加水角刃細ストレート。
たけ田ブランドなので自家製麺ですかね?
しなやかなプリパツ食感で、絡みも良く、スープを吸い上げ次第に色が黒く変化してゆきます。
 
付属トッピングはチャーシューではなく、豚バラ肉のスライスにニンニクと生姜を効かせた甘辛の醤油煮となっています。
なおお勧めトッピングにある通り、ブラックペッパーはスープと豚肉を引き立てるアクセントとして非常に有用です。
ニンニクも合いますが、スープ本来の牛の香りを崩してしまうので、使うかどうかはお好みで。
あとは細ネギの他、刻み玉葱も良く合うと思います。
 
また旨辛パウダーは赤唐辛子をベースとした香り良いミックススパイスで、スープに溶かすと辛味だけではなく甘味旨味も加わる、その名の通りの旨辛調味料です。
辛さ耐性のある方は問題無いと思いますが、耐性のない方にはヒリつく辛さで、スープがドロっとした舌触りに変化します。
 
とにかく一口食べれば分かると思いますが、ライスがメチャクチャ合います。
残ったスープに投入すれば即席クッパとしても楽しめますし、生卵ディップのスキヤキ風も間違いありません。
 
実店舗未訪なので今回初めて頂きましたが、食欲を誘う牛の香りとあっさりながらコク深いあまうまの味わいで、ファーストタッチの瞬間に美味しいと確信しました笑
牛スープやコムタン、ユッケジャンなどがお好きな方はお気に召すと思います。

8

2026年07月22日

スープは黒味の濃い牛ガラベースの醤油清湯で、牛脂と揚げネギの香ばしさが漂う香味油がキラキラと浮いています。
牛ゲンコツ特有のコクのある旨味、すっきりとした後味、牛脂の甘味と甘い香り、コラーゲンによるまろやかな口当たりが特徴的で、
鳥取の御当地ラーメンである鳥取牛骨ラーメンをアレンジした形のようですが、鳥取牛骨によくある独特のクセは感じず、牛の風味が穏やかで上品に香る、リッチな味わいのスープとなっています。
色味とブラックペッパーから富山ブラックの要素も感じますね。
 
塩分濃度は約1.9%と若干高めですが、塩味自体は程々で、たまり醤油もブレンドしたカエシと思われるコクを感じる、あまうまな優しいあっさりとした味わいです。
黒味が濃いスープは濃口醤油を大量に使っていて塩辛いのではと思う方もいると思いますが、大抵は濃口醤油より塩分濃度が低く甘味も強いたまり醤油や再仕込醤油による色味なので、
黒い=塩味が強いではなく、逆に黒い=コクと甘味旨味が強いと思っておくとよいです。
 
麺は低加水角刃細ストレート。
たけ田ブランドなので自家製麺ですかね?
しなやかなプリパツ食感で、絡みも良く、スープを吸い上げ次第に色が黒く変化してゆきます。
 
付属トッピングはチャーシューではなく、豚バラ肉のスライスにニンニクと生姜を効かせた甘辛の醤油煮となっています。
なおお勧めトッピングにある通り、ブラックペッパーはスープと豚肉を引き立てるアクセントとして非常に有用です。
ニンニクも合いますが、スープ本来の牛の香りを崩してしまうので、使うかどうかはお好みで。
あとは細ネギの他、刻み玉葱も良く合うと思います。
 
とにかく一口食べれば分かると思いますが、ライスがメチャクチャ合います。
残ったスープに投入すれば即席クッパとしても楽しめますし、生卵ディップのスキヤキ風も間違いありません。
 
実店舗未訪なので今回初めて頂きましたが、食欲を誘う牛の香りとあっさりながらコク深いあまうまの味わいで、ファーストタッチの瞬間に美味しいと確信しました笑
牛スープやコムタンなどがお好きな方はお気に召すと思います。

9

2026年07月22日

スープは伊吹らしく煮干の苦味エグみも抽出したビターなニボニボですが、そこに豚の旨味とコラーゲンのまろみ、
ニンニクとブラックペッパーの程良い刺激が効かされており、塩分濃度も約2.6%とかなり高く、非常にパンチの強い味となっています。
 
スープに入っている豚挽肉は、ニンニク、高知県マルサ醤油の「濃口一番搾り」という旨味とコクの強い濃口醤油、同じくマルサ醤油の「茂平味噌(米みそ)」というまろやかな甘味の淡色味噌を使った肉味噌となっていますが、
湯煎する事により肉味噌の味と旨味がスープに回り、味噌の深みとニンニクの風味も加わったコクうまな完成形になるセルフクッキングの要素も含んだ仕掛けになっているようです。
と言っても味噌ラーメンになる訳ではなく、あくまでもベースは煮干が前面に出た濃厚なブタニボです。
 
麺は三河屋製麺の低加水角刃中細ストレート。
スープを最も持ち上げる形状の麺で、濃厚ブタニボスープにガッツリと絡み、ザクパツの歯切れの良さが食感にアクセントを与えています。
 
付属トッピングはInスープで、肉味噌の他に角煮状のごっついチャーシューが2個入っています。
チャーシューは脂身ねっとり赤身ブリブリの噛み応えあるタイプで、味付けも濃く、豚臭さも残っています。
 
具材は肉がたっぷりで、肉もスープも塩味が強いので、沢山食べられる方はライスもあると良いかもです。
またチラシには追トピなしでそのまま味わうのがお勧めとありますが、かなり塩辛いので刻み玉葱はお好みで入れても良いと思います。
 
伊吹実店舗に行かれている方ならお馴染みのビターな煮干感と塩辛さですが、宅麺商品のマイルド仕様な伊吹しか食された事のない方だと、本品はちょっとクセ強に感じるかもしれません。
煮干の苦味とエグみも旨味と捉えられる方や塩味の濃い味がお好きな方向けで、ハマる方は中毒的に引き込まれると思います。ただそのどちらも苦手という方は自己責任で。
逆にニボニボ慣れしたニボラーだと煮干感は寧ろ控え目な部類に感じるレベルだと思います。

12

2026年07月15日

スープはクリーミーでまろやかなド乳化豚骨ですが、鶏や魚介の主張もあり、臭みなどの類はほぼありません。
濃厚ながら油分は多くもなく比較的あっさりしており、ドロっとした粘度の中に煮干のザラつきも残り、
ポタ感のあるテクスチャーからはゼラチン質の他にデンプン由来のトロみが強く感じられ、スープを最後まで熱々の状態にキープします。
 
またカエシが別パックになっているので、好みに合わせて塩加減を調節する事が可能です。
全部入れても濃過ぎる程にはならないと思いますが、塩分が気になる方や薄味が好みの方は少しずつ足して味を調整すると良いでしょう。
 
麺は角刃平打中太麺。一目で分かる通り家系を意識したと思われる形状で、麺の短さと逆切り的な麺肌のザラつきやモチプリの食感もまさしく家系麺そのものといった感じ。
質感的に三河屋製麺のようなイメージですが、いずれにせよ普通の切刃では難しいと思います。
 
付属トッピングはチャーシュー2種で、しっとりもっちり柔らかい豚肩ロースのレアチャーシューと厚みのある豚バラ煮が1枚ずつ。
レアチャは湯煎厳禁、解凍は必ずぬるま湯か流水で。バラは湯煎でも大丈夫ですが、こちらも流水解凍し熱々スープの中で脂身を溶かすようにしたほうが、湯煎よりも肉汁を逃さず味が一体化した状態で仕上げる事が出来ます。
 
その他に鳴門巻きと魚粉が付いてきますが、魚粉は濃厚な豚骨と鶏の風味を阻害してしまうので、魚粉に特に拘りがなければ入れなくても問題ありません。入れるにしてもお好みで量を調節したほうがよいです。
逆に魚粉大好きな方は問答無用で全ブッパしましょう。
 
豚骨といっても九州の豚骨や家系のスープとは別物で、敢えて例えるなら豚鶏のドロドロとした構成からもムテ系と天一を足して割ったようなイメージでした。
 
そしてとにかく家系スタイルの麺が良かったです。
このタイプのスープとの組み合わせは珍しそうに見えて、実は案外試されがちというか公式通りだったりするのですが、
こちらは麺自体が美味しいので、麺がスープに負けないどころか逆に活かしているくらいの力を感じました。
 
本品は宅麺CK製ですが、数々の名店のレシピで培われた知識と技術とノウハウの蓄積があったからこそ完成出来た一杯なのだと思います。
特に豚骨ベースの濃厚動物魚介というジャンルは幅広い層に好まれる上、家系麺との組み合わせという掛け算的要素もあるので、企画抜きにしても普通に売れると思います。
 
企画商品という事で、参考になるのかどうかという意味で正直全く期待していなかったのですが、忖度抜きで完成度高かったです笑

16

2026年07月15日

スープは鶏と魚介のあっさり醤油清湯で、めっちゃアゴ出汁が効いています。
鶏油と甘めの醤油によるまろやか且つ攻撃性のない優しい味わいで、別パックの魚粉を加えると魚粉一辺倒の味に変化します。
魚粉はバランスブレイカーな調味料で出汁の風味を上書きしてしまうので、使う量はお好みで。
 
麺は角刃中細縮れ麺。昭和屋台風のノスタルジックな麺で、プリプリとしたコシもあり、このスープとマッチしています。
 
付属トッピングはシンプルな味付けの鶏チャーシュー2種で、しっとり柔らかいムネ肉のレアチャとブリブリ弾力の厚切りモモロールが1枚ずつ。
湯煎すると肉汁が抜けて硬くなるので、チラシに書かれている作り方通りぬるま湯か流水で解凍しましょう。
 
メンマはコリコリとした歯応えと程良い酸味。
その他に鳴門巻きと魚粉が付いてきます。
 
所謂昔ながらの中華そば的な醤油ラーメンなのですが、旨味の余韻がじんわり続く後引く味わいで、
酒田ラーメンや長崎ラーメンとも一味違うアゴの風味と旨味が印象に残る個性的な一面も持っています。
 
オーソドックスに見えて結構独創的な出汁の構成だったり、食後3時間以上経ってもまだ余韻が残るなど、何気に面白味の詰まったギミックが仕込まれています。
 
本品は宅麺CK製ですが、数々の名店のレシピで培われた知識と技術とノウハウの蓄積があったからこそ完成出来た一杯なのだと思います。
 
企画商品という事で、参考になるのかどうかという意味で正直全く期待していなかったのですが、忖度抜きで完成度高かったです笑

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