元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年04月18日

スープは澄み渡る無化調淡麗清湯で、まずは本枯や白口煮干など魚介の香りと甘味がフワッと口内に押し寄せ、
熊野地鶏の丸鶏とガラによる厚みのある風味と旨味が余韻として残ります。
塩ダレは塩味と甘味の均整の取れたまろやかな味わいで、塩分濃度も約1.7%と濃過ぎず薄過ぎずの絶妙な塩梅。
このスープ凄いですね。以前から更新されているものの何の違和感もなく、あまりの美味しさについグビグビと飲んでしまいました。
 
麺は自家製の中加水角刃ストレート細麺。北海道産小麦を独自配合した横山製粉のPB粉で、
滑らかでツルツルとしたシルキーな麺肌、しなやかなハリ、熟成感伝わるムチパツの強いコシ、
時間の経過とともに生まれるモチフワのクッション性、温度が下がるにつれ存在感を増す小麦の甘味、
これらの特長がスープと見事に調和しています。
硬め茹では避け、最低2リットル以上の熱湯で指定時間通りしっかりと茹でましょう。
また麺に触れ過ぎても麺肌を傷付けるので、ほぐれたら茹で上がるまで麺に触れるのはやめましょう。
 
付属トッピングは香り、出汁感、歯応えともに絶妙でジューシーな極太メンマ2本と、
以前入っていた地鶏団子は豚肩ロースチャーシュー2枚に変わっており、
低温調理のしっとり軟らかいミディアムレア状が食べ応えある厚切りとなっています。
塩味もありながら、肉汁は逃げずにたっぶり。熱湯湯煎はアウトです、解凍は必ず冷蔵か流水で。
ちなみに複数購入した内の1食は豚肩ロースと鶏胸肉のレアチャが1枚ずつ入っていたので、製造ロットで内容に違いがあるかもです。
この鶏レアチャも鉢ノ葦葉の人気トッピングで、優しい塩味としっとり軟らかく瑞々しい口当たりが特長の逸品です。
 
ここ数年は実店舗に行けておらず、最後に頂いたのも2年前の宅麺でしたが、
それからスープも麺も細かくアップデートされており、正直感動モノの美味しさでした。まさに天才のなせる技ですね。
冷凍向けにチューニングされているとは思いますが、冷凍でこのレベルだと作りたてはどんなに凄いのかと思うと、もう久々に実店舗にも行かずにはいられないです(笑)

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