店主インタビュー

熱き想いで夢追う人々を支える『豚骨味噌ラーメン じゃぐら高円寺』


たくさんの文化が入り混じる街“高円寺”で、多くの夢追い人を支えている『豚骨味噌らーめん じゃぐら高円寺』。ラーメンの美味しさもさることながら、店主の千代田英司さんの漢気溢れるお人柄にも定評があります。今回のインタビューでは、そんな千代田店主の熱き想いやこだわりについてお話を伺いました!

2025年05月23日 更新
熱き想いで夢追う人々を支える『豚骨味噌ラーメン じゃぐら高円寺』 - サムネイル

経営者として


ー本日はよろしくお願いいたします!早速ですが、ご出身はどちらなのでしょうか?

もともと長野県で、その前は山梨。転校ばっかしてんだよなぁ。


ーそうなんですね。別の記事で、千代田さんは18歳の頃から高円寺に住まわれてると拝見したのですが、きっかけはなんだったのでしょうか?

大学受験失敗して、専門学校に行ったのよ。その頃はツアーコンダクターが流行ってたから、モテるかなっていう不純な動機で旅行の専門学校に行った(笑)。


ーその後は、一体どのようなご経歴を歩まれたのでしょうか?

しばらくツアーコンダクターやったんだけど、なんか社長しか儲かんねぇなって思って、起業しようと思っていろんなバイトをしてお金を貯めたりしてた。


でもあの時はすごく漠然としてて、単に「俺は社長になる!」ぐらいの意思で動き始めたから、なんかガキだったよね(笑)。


ーお金持ちになりたい、といった気持ちがあったのでしょうか?

なんだろうね。矢沢永吉とかも好きだし(笑)。でもまあ、自分の力でどこまでやれっかなみたいのはあったね。


ーその後、起業されたわけですね!どうやら、最初はラーメン屋じゃなかったとか...

そうそう。最初はカラオケボックスだったね。


ーどうしてカラオケボックスだったのでしょうか?

親友が中国の子なんだけど、その子が中国に帰ることになって、その時に「お店を買わないか」って言ってもらったのがきっかけだね。

で、そのお店に伸び代がすごいあったわけ。日本人の経営とはちょっと違ったから、「これ日本人がやったらもっと伸びるな」と思って、それぐらいの感覚で最初は初めた。でもね、半年で2倍ぐらいにしたから。


ー半年で2倍はすごいですね…!

「なんで教えてくれなかったんだ」ってすごい怒ってた(笑)。散々教えたんだけどね(笑)。




夢を追う人のために


ー長い間お店を運営される中で、大変だったことはありますか?

やっぱりコロナの最初の方は大変だったね。

うちの従業員やアルバイトスタッフはすごい長い子たちばっかなんだけど、コロナ禍の時は営業ができなくなったりして。そのときに、いた人全員の面倒を見たんだよね。雇用調整助成金が出る前に俺は全員の給料補償したから。


ーすごく勇気のある行動ですね!とてもかっこいいです...!

カッコつけて「大丈夫だよ」って言いながら「やべえな...」って思ってたけど(笑)。でも、守んなきゃいけないから。こういう話するといつもラーメンの味より漢気すごいって話にばっかなるんだけどね(笑)。



ー今日も同じようなお話を伺ってしまってすみません...(汗)。そのような状況も乗り越えて、長い間お店を運営できている秘訣はいったい何なのでしょうか?

流行り廃りに左右されないラーメンを作ることかな。

豚骨味噌ラーメンってジャンルはすごく少なくて、おかげさまで「豚骨味噌と言えばじゃぐら」って出てくるぐらい名が通ってきてて。最初の頃は、他にラーメン屋さんができたら「大丈夫かな」とか気になってたんだけど、ある時常連さんが「もうじゃぐらの口になったら、じゃぐらを食べるまで収まらないんだよね。だから気にすることないよ、他の店なんて」って言ってくれたんだよね。俺らがカレー食べるって言ったらカレーの口になるじゃん。だから、それを言ってもらった時に「このラーメンで頑張っていけるな」って思った。


ーその例え、とてもわかりやすいです!

あとはまあ、高円寺って街が好きだから、この街を盛り上げたいっていうのがあって。バンドマン、役者、お笑い芸人とか夢追い人がこの街にはすごく多くて。そんな人たちが「お金なくてご飯食べれないな」とか、「ライス頼みたいけどお金ないな」とか、そういうのが嫌だからライスは無料にしてる(笑)。


ーそういった理由で無料だったのですね!

でももうさすがに出せなくなってきた(笑)。でも無料はやめませんって言い続けてる以上、もうやめれないよね(笑)。


ーこの時代にやり続けることは、すごい勇気だと思います!

ああやってお気持ち箱にお金を入れてくれる人もいるわけよ。こういう人たちの善意で続けられてるのもあるよね。


ーお客様にとても愛されているお店だということが伝わってきます...!

店内に設置されている「お気持ち箱」。箱の中には、お客様からのたくさんのお気持ちが詰まっていた。



いつか、思い出の味に


ーお話をお伺いする中で、千代田さんの高円寺愛がとても伝わってきます!いったい、どうしてそれほどまでに高円寺に対する想いが強いのでしょうか?

なんだろう、この街は地方の人にもすごい温かいじゃない。よそから来たのにものすごくあったかい街で、俺もそれをすごく感じたし。それで、32〜33年、一番長く住んでるじゃない。人生のほとんどを高円寺で過ごさせてもらって。やっぱりこの街で商売をしていて、お金をいただいているからこそ、俺らは返していかなきゃいけないなって思うよね。だからこの街のためにいろいろやってる。防災ステーション作ったりとか。


ー高円寺に恩返しをしようという想いが強いんですね!

還元するほど余裕はないんだけどね(笑)。


ーその想いがお客様に伝っているからこそ、これほど長く愛されているのだと感じます...!

うちはベビーカーがOKだから子連れのお客さんが多いし、うちのスタッフもよくやってくれるから、喜んで何回も来てくれるんだよね。



ーテーブル席もありますし、家族で来店できるラーメン屋は魅力的ですね!

この間常連のカップルが結婚して。で、そのカップルの子供がお腹の中にいるときからうちのラーメンを食べてて。おっちゃんのラーメンが一番好きとか言ってくれるわけ。俺はラーメン屋やってて、いつかそんなとき来たらいいなと思ってた。最高でしょ?(笑)


長く運営されているからこそ得られた喜びですね!

そうそう。で、その子にしてみたらずっとお父さんとお母さんと来てた“思い出の味”になるわけじゃない。これがまた楽しみだよね。



“じゃぐら”らしく


ー千代田さんの今後の展望を教えてください!

いろいろあるけど、俺たちはじゃぐららしく、地域に根付いてやっていこうかなっていう感じかな。



ーやはり、この街でやっていきたいという想いがあるのですね!

そうね。大儲けはないけどね、高円寺っていう街は(笑)。



今回のインタビューを通じて、ラーメンというものを超えて「人」や「街」とどう関わるかを追求している千代田さんの生き様にとても胸を打たれました!読者の皆様も、そんな千代田店主が手がける“じゃぐらならではの”一杯をぜひ味わってみてください!


・プロフィール

千代田 英司 店主

『豚骨味噌ラーメン じゃぐら高円寺』をはじめ、カラオケボックスや居酒屋など複数の店舗を経営する。漢気溢れるお人柄で、高円寺で奮闘する若者を日々支え続けている。


・店舗情報

豚骨味噌ラーメンじゃぐら高円寺
【住所】166-0003 東京都杉並区高円寺南2-21-7 千代田ビル1F
【営業時間】[月~金]11:30~16:00 / 18:00~22:00(LO21:30) [土・日・祝日]11:30~21:00(LO20:30)
【公式X】https://x.com/jagurakoenji
【公式Instagram】https://www.instagram.com/jagurakoenji
【公式facebook】https://www.facebook.com/tonkotsujagura

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