2025年05月21日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。
2025年05月21日
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欧風カレーは小麦粉をバターで深茶色になるまで弱火でじっくり炒めたルーブロン(ブラウンルー)に、牛や鶏などのフォン、魚のフュメなどを合わせたソースをベースとしているのが大きな特徴となっています。
ガヴィアルのビーフカレーは出自のボンディと同じくフォンを使い、そこに玉葱、リンゴ、チャツネなどのまろやかな甘み、
継ぎ足しによる熟成感のあるコクと旨味、ブラウンルーと乳脂肪のドロっと滑らかな口当たり、
クローブ、カルダモン、コリアンダー、フェンネル、シナモン、チリといった多種のスパイスによる爽やかで甘美なフレーバーと穏やかな辛みが加わった、深みのある芳醇な味わいに仕上げられています。
欧風カレー初体験の方は甘口に感じるかもしれませんが、このフルーティな甘みもボンディ系欧風カレーの個性の1つとも言えます。
具材には牛の肩バラ肉をソースで煮込んだものが大きめの角切りで5〜6個ゴロゴロと入っています。
しっとりふっくら軟らかく、香りも端正で、味染みも抜群。
またガルニの福神漬とらっきょう漬けも付いてきます。
ライスは実店舗ではバターとブイヨンが使われていますが、こちらはマーガリンなので、口当たりの軽さと風味に微妙な違いが見受けられます。
解凍は袋に切れ目を入れてレンチンでもOKですが、本商品に限らず冷凍ライスはレンチンだと端部分が硬くなる場合があるので、ふんわり仕上げたい場合は袋に切れ目を入れずにそのまま湯煎がお勧めです。
温め終わったら皿に移し、熱い内に優しくデリケートに解しておくと、お米がダマにならずふっくらと仕上がります。
カレールーによる日本文化のカレーライスも、ルーツを辿ればカレー粉とルー及びブールマニエを合わせたイギリス式カレー(ヨーロッパ風カレー)が原型と言えますが、
ガヴィアルなどボンディ系の欧風カレーはそれらのタイプとも昔ながらの洋食屋のカレーともやや異なり、フレンチのフォンやブイヨンを取り入れるなど、洋食の技術を用いてアレンジされた独自のスタイルとなっています。
私の地元には欧風カレーの聖地であるインディラや、同系のボンディ・アルカディア、ラ・ファミーユなどがあり、大学近辺のガヴィアル、ボンディ、ペルソナ、プティフ・ア・ラ・カンパーニュにも足繁く通っていたので、
ボンディ系の欧風カレーは好物というか地元の味というか、妙な固定観念もあったりします。
なので作る際にはメークインにバターを添え、ライスの上にはゴーダチーズを散らして、欧風カレースタイルをしっかりと再現して楽しんで欲しい、という気持ちはあります笑