元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

  • レビュー数 574
  • 役に立った数 225

2025年03月19日

スープは泡々のクリーミーな塩鶏白湯。熟成感のあるまろみと旨味に加え、ペースト状にした鶏ガラと鶏肉によるザラつきもあり、
カエシは塩味にキリッとエッジが立ち、すっきりとした味わいで後味は醤油よりも軽やか。
モミジによるコラーゲンもしっかりと溶け出し、臭みはないものの鶏特有の風味が濃厚に詰まっています。
 
麺は北海道産小麦粉をブレンドした自家製の角刃平打中太ストレート。
ツルツル滑らかでハリのある麺肌に、歯切れのよいモチプリの弾力、ナチュラルな優しい甘味がスープとの一体感を持たせています。
 
付属トッピングはInスープの豚肩肩ローススライスが2枚。実店舗と異なる煮豚タイプで、適度な弾力と味付け。
なお以前付いていたメンマは無くなっており、麺量も減った為、全体的なボリュームダウン感は否めません。
 
トロトロの泡々で口当たりまろやかな濃厚鶏白湯ですが、見た目よりも脂分は控え目で、飲み口がよく、最後までスルスルと頂けます。
再現度を高める上でも、スープは丼に注ぐ前に入念に振って、しっかり泡立ててから開封しましょう。

4

2025年03月19日

スープは泡々のクリーミーな醤油鶏白湯。熟成感のあるまろみと旨味に加え、ペースト状にした鶏ガラと鶏肉によるザラつきもあり、
醤油は角がなく、キレよりも力強いコクと豊かな香りを感じさせます。
モミジによるコラーゲンもしっかりと溶け出し、臭みはないものの鶏特有の風味が濃厚に詰まっています。
 
麺は北海道産小麦粉をブレンドした自家製の角刃平打中太ストレート。
ツルツル滑らかでハリのある麺肌に、歯切れのよいモチプリの弾力、ナチュラルな優しい甘味がスープとの一体感を持たせています。
 
付属トッピングはInスープの豚肩肩ローススライスが2枚。実店舗と異なる煮豚タイプで、適度な弾力と味付け。
なお以前付いていたメンマは無くなっており、麺量も減った為、全体的なボリュームダウン感は否めません。
 
トロトロの泡々で口当たりまろやかな濃厚鶏白湯ですが、醤油ダレにもこだわりをみせる、芳醇な醤油の風味を味わえるラーメンとなっています。
再現度を高める上でも、スープは丼に注ぐ前に入念に振って、しっかり泡立ててから開封しましょう。

4

2025年03月19日

スープは鶏ガラと豚挽肉による動物ベースの味噌白湯。
白味噌を中心とした合わせ味噌ダレのまろやかなあまうま味で、塩分濃度約2.0%、Brix値約33.2%という数値からも分かる通り、塩味も主張しつつ甘味がかなり強めに効かされています。
また豚挽肉の旨味とすりおろされた白胡麻、生姜、ニンニクの風味、それらの粒々感と繊維質によるドロザラな舌触りも特徴として表れています。
 
麺は多加水の角刃平打太麺。
ツルツルとした麺肌とモチプリの強いコシがあり、手揉みによる適度な縮れがスープとしっかり絡みます。
茹で加減はお好みですが、強いコシを引き出すには指定時間通り最低5分は茹でたほうがよいです。
中華麺はしっかり茹でないとグルテンの変性が進まず、硬いだけでコシのない食感となってしまうので注意です。
 
付属トッピングは大判豚バラロールスライスチャーシューが1枚。
程よい味染みと弾力で、熱々のスープに沈めておくとトロフワに軟らかくなります。
 
ガラ濃度は高めで、ラードもそれなりに使われており、確かに濃厚は濃厚なのですが、生姜の爽やかな香りも効いている為、後味は比較的軽やかな印象です。
どちらかというと昔ながらの味噌ラーメン的な安心感も与えてくれる、老若男女問わず愛されるようなあまうまの優しい味わいで、
バターはコクと風味が1段階アップする相性抜群のトッピングとなっています。ネギとモヤシも欠かせないところですね。
コーンや野菜、粉チーズなどもたっぷり乗せて、親子で楽しく頂くのもよいと思います。
 
またスープが甘口なので、辛いのがお好きな方は豆板醤や辣油を加えたり、山椒類や胡椒類、一味七味といった唐辛子類をガンガン振るのも最高だと思います。
〆のライス投入も絶品なので、お腹に余裕のある方は米も用意してスープは残しておきましょう。

5

2025年02月19日

スープは二郎インスパのトムヤムアレンジで、豚星の非乳化豚スープにトムヤムペーストを合わせ、
タイハーブのフルーティな香りにキリッとした鋭い辛味、濃口醤油の塩味と豚背脂の甘味、フレッシュレモンの爽やかな酸味を乗せた、異国情緒溢れるアジアンな味わいとなっています。
 
普通のトムヤムスープと明確に違う点は、ナンプラーではなく濃口醤油の塩味が強い部分で、
そこは二郎インスパらしくトムヤムのフレーバーよりもカネシ緑ラベルの主張が勝っており、
塩分濃度も約3.4%と海水級で、一般的なトムヤムラーメンでは有り得ない塩辛さとなっています。
というかヤサイ無しでは食べられないレベルの超高塩分なので最低でもモヤシ1袋くらいは必要となりますが、
逆にヤサイマシマシがお好きな方は大量のヤサイをサラダ感覚でモリモリと頂く事が出来ます。
 
トムヤムラーメンの元祖であるティーヌンは完全にタイ料理仕様ですが、こちらはあくまでも二郎インスパをベースとしてあるのが面白い所ですね。
ちなみにテイストは海老ではなく豚なので、正確にはトムヤムクン風ではなくトムヤムムー風です。
 
麺は自家製の中加水角刃平打極太ウェーブ。
オーション使用のモチグチ食感で、しっかり茹でたほうが再現度が高くなります。
バミーやセンヤイではなくオーションブレンドの二郎系極太麺とトムヤム風スープの組み合わせというのも二郎系アレンジ特有の面白味だと思います。
 
付属トッピングはInスープで、ホロリと軟らかい極厚のブタバラロールが2個。
くし切りにされた生レモンもそのまま入っています。
 
二郎のトムヤムラーメンといったら二郎ひたちなか店や川越店、インスパだとゼンゼンやMEN YARD FIGHTなど限定で出されているお店も幾つかありますが、
同じトムヤムアレンジでもお店によってそれぞれの個性が出ていて中々面白かったりします。
 
また塩味が非常に強いため、つけ麺としても何の違和感もなく頂けるので、つけ麺がお好きな方には普通にお勧め出来ます。
スープ量も半分で済むので、1品で2食分と考えると高コスパです。尚、つけ麺にする場合、麺は少し長めに9分くらい茹でるとよいです。
 
私の場合はもう少しハーブ感を足して醤油感を引いてみたかったので、カー、バイマックルー、レモングラス、
プリックチーファー、ココナッツミルクも追加し、トムカームー風にアレンジしたつけ麺も作ってみました。

12

2025年02月19日

一切の火入れをせずじっくりと出汁を抽出した伊吹の水出しは「淡麗」が宅麺でも販売されていますが、「淡麗」が煮干+水という核酸を中心とした旨味の構成なのに対し、
こちらの「豊潤」は煮干+昆布+椎茸という、核酸とアミノ酸の掛け合わせによる旨味の相乗効果を引き出した構成となっています。
 
ちなみに使われている昆布は蔵で寝かせ熟成させた「蔵囲昆布」と呼ばれる天然物の利尻昆布で、
熟成により旨味が増し、また臭みや雑味などのクセが抜け、非常に上品な出汁が取れる高級食材として知られています。
特に2年物3年物の等級の高いものになると、その分単価も高くなり、京都の割烹や料亭に卸されるような貴重品としても扱われています。
 
こちらもまず麺を入れる前に素の状態のスープを一口味わってみて下さい。苦味雑味臭みエグみといった類は一切なく、
水出しで時間をかけて抽出された蔵囲昆布の奥深い旨味、オリーブいりこの洗練された風味、まろやかな甘味がグッと押し寄せ、
心地良い余韻に浸っている内にも脳が次の一口を早く欲するよう指令を出してきます。
 
淡麗は塩分濃度約1.9%、Brix値約4.2%なのに対し、
豊潤は塩分濃度約1.9%、Brix値約4.5%と、両者の塩味甘味には成分上の違いは殆どありませんが、
淡麗のほうは昆布の成分がない分やや塩味の感度が上がり、その対比効果でオリーブいりこの甘みもより際立って感じられ、
一方豊潤のほうは口当たりがまろやかで、煮干だけでは得られない旨味の層を感じられます。
これは旨味の組み立てが異なるという話なので、どちらが上というのはなく、完全に食べ手側の味の好みになると思います。
 
麺は三河屋製麺のスクエア型低加水角刃細ストレート。
淡麗の麺と同じ切刃番手のポキパツな歯切れの良さが特徴的で、やや硬めに茹であげることでスープを吸い上げ、丼内の一体感と食感の変化も楽しむことが出来ます。
 
またこちらも淡麗と同じかけラーメンスタイルなので、付属トッピングはありません。
余計な追加トッピングも調味料も使わず、スープと麺だけを純粋にお楽しみ下さい。
 
とにかくスープに限っては煮干ラーメンの枠内では究極クラスの旨味のグレードで、むしろ麺の存在が浮いて感じられてしまうほどスープ単体としての完成度が非常に高いのですが、
逆に麺と組み合わせたラーメンの味として考えると、個人的には淡麗のほうが自分の好みに合っているかもしれません。
 
ここまでくるとラーメンなのに麺の必要性について考えさせられてしまいますね。
ぶっちゃけカエシも抜いて吸い物として純粋に出汁だけを楽しんでみたいです(笑)
 
なおスープは温度が高過ぎると風味が飛んでしまう為、くれぐれも高温かつ長時間の湯煎は避けるようご注意下さい。

12

2025年02月12日

スープは乳化の進んだパンチある濃厚な豚骨醤油で、ガラ骨粉によるザラつきと仄かな獣臭もあり、家系らしい雑味がしっかりと出ています。
スープ量は多く、塩分濃度約2.7%、Brix値約17.1%と家系の中でもかなり濃口な部類で、醤油のキレも然ることながらガラ濃度も高く、
トンボと背ガラとバラで豚肉自体の旨味もしっかりと出ており、多めの鶏油と鶏ガラのコラーゲンで口当たりはねっとりとしています。
またほぐし豚もたっぷりと沈んでいるので、麺によく絡み、スープをごっそりと拾い上げてくれます。
 
麺は逆切り角刃平打中太緩ウェーブ。
酒井によく似た家系麺で、酒井より若干細めながら味わいや食感は酒井っぼく、ムッチリとしたコシを活かす柔めの茹で加減が良く合う直系タイプです。
 
付属トッピングは板海苔3枚とチャーシュー2枚で、スープでトロトロに煮たバラロールスライスと、こちらも直系タイプのスモーキーに吊るし焼きされたモチモチのモモスライスが1枚ずつ。
 
本牧家→桂家→志田家→大輝家→裏大輝家という家系御三家を祖とした系譜ですが、味の方は系譜と異なる個性がしっかりと表現されており、
米行く前提のガツンと濃めのアグレッシブな味わいなので、亜流系や資本系のクリーミーなスープに慣れた初心者さんだとやや順応が難しいかもしれませんが、
米を沢山食べたい方や尖った味を求める方、多少の塩味甘味旨味だと物足りないという方ならツボにはまると思います。

8