元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

  • レビュー数 525
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2024年07月25日

スープは素の状態だとあっさりとした鶏ガラベースの醤油清湯で、
塩分濃度は約1.6%と全国的には平均値なため、ジャンク舌には薄味に感じられるかもしれませんが、
辛口の塩ダレで炒めた野菜が加わる事で、味に塩味、辛味、キレ、コクがブーストされるようになっています。
 
麺はベトコンラーメンのオーソドックスな低加水角刃細ストレート。
コリパツの歯応えで歯切れが良く、スープやトッピングともしっかり絡んで持ち上げてきます。
 
付属トッピングはInスープで、トロトロに軟らかく煮られた厚切りの炙りバラチャーシューが3枚。
塩ダレには赤唐辛子と味付の揚げニンニク粒がゴロゴロ入っています。
 
この唐辛子のビリビリした辛味とニンニクの風味がビンビンに効いた塩ダレでモヤシとニラを炒めてトッピングする事で、初めてベトコンラーメンとして成立します。
これを乗せないとベトコンラーメンの味ではない全く別物のラーメンになってしまうので、面倒でも食材を用意してちゃんと調理しましょう。
 
ちなみにモヤシは塩ダレを加えてから炒め過ぎると浸透圧で脱水し、ベチャついて逆に味が薄くなるので要注意です。
 
コツとしては、まずは薄めの油でモヤシを強火でしっかりと炒め、途中でニラを加え、
火が通ったら最後に塩ダレを加えて火を止め、余熱で5秒ほど炒め合わせ、すぐにトッピングするくらいのスピード感で調理を行うと、
モヤシから水が出てスープの味が薄る事なく、かつシャキっと適度な食感で仕上げる事が出来ます。
 
ベストコンディション=ベトコンでスタミナをつけて、厳しい猛暑を乗り越えましょう。

7

2024年07月25日

つけ汁はゲンコツやモミジなどの動物系と、節や煮干などの魚介系を合わせた、濃厚なWスープ。
塩味、甘味、酸味、旨味が高い濃度でバランスを取っており、別袋で付いている鰹の風味を抽出した焦がしラードを加えると、
ビターな味わいと共にパンチとコクがグッと増し、朧月でしか味わえない個性的な豚骨魚介味が完成されます。
 
麺は三河屋製麺の多加水ワイド型角刃太ストレート。
モチモチとした反発力の強いコシと喉越しの良さが魅力で、濃厚なスープをしっかりと持ち上げ、味の相性も申し分ありません。
 
付属トッピングは実店舗とは別タイプの炙り豚バラロールチャーシュースライスが4枚。濃口の甘辛タレで味付けが施されています。
 
濃厚ながらクドさや重さはなく、香味油の風味と独特の食感を持った麺の組み合わせが
従来の豚骨魚介とは一線を画すオリジナリティとして、類いない味わいを生み出しています。
また麺量は190gと一般的な並盛くらいはありますが、つけ汁も余るくらいたっぷりあるので、
食いしん坊な方はおかわり用の生麺やライスなど用意しておくとよいかもです。

6

2024年07月25日

今回もハイグレードな逸品となっておりましたが、全体的には前回の友情醤油と大幅な構成の変化はなかったため、
画像のみ今回のものに更新して、文面は前回のレビューをそのままコピペします。
 
 
スープは現在の本店のしょうゆらぁ麺に似た淡色ですが、塩分は若干控え目。
醤油のエッジも優しく、鶏中心ながら濃厚なコハク酸の旨味も凝縮されていて、
非常に複雑な構成でいつつも絶妙なまとまりをみせています。
 
全粒粉入りの麺は抜群の風味と甘みが詰まっており、食感は滑らかで、
シルキーな舌触りともっちりとした弾力が備わっています。
本店ともまた違うタイプですが、この麺相当ヤバいですね。
付属トッピングは低温調理のローススライスと、甘い脂がジューシーに溢れ出るバラロールが1枚ずつに、食感の異なる2本のメンマ。
どれも熱湯湯煎厳禁です、必ずぬるま湯か流水での解凍を。
 
味自体は今の本店の醤油らぁめんよりもカエシがまろやかに感じられ、個人的にはこちらのほうが好みでした。
そして何と言っても麺が超極上の逸品です。決して硬めにせず、時間通りにしっかりと茹でましょう。

7

2024年07月25日

つけ汁はTOKYO Xのガラを使ったドロドロの濃厚トンギョ。
昔の魚粉タイプから脱却して久しく、現在はTOKYO Xを軸に構成されており、
魚介の程よいアクセント、麺との相性、及び重すぎず飽きさせないバランスを計算された、塩甘旨酸の組み合わせが光っています。
 
麺は心の味自家製の多加水の角刃極太ストレート。
以前よりもモチフワ感が増し、軽やかさと優しさも加わった個性豊かな大吟醸麺は、
しっかり噛む事で麺自体の甘味とスープの風味の一体感が倍増します。
塩と山椒をパラッとかけるだけでも美味しく、日本酒にもよく合います。
 
付属トッピングはたまり醤油のタレでやや甘めに味付けされたゴリシャキ食感の座布団メンマ2枚と、
チャーシューは低温調理のしっとりとした内モモ肉のレアチャとスモーキーな吊るし焼き肩ロースが1枚ずつ。 
 
宅麺で非常に人気の高いとみ田ですが、麺は最初は半分くらいスープに付けて、
麺の味、スープの味、麺とスープの組み合わされた味のそれぞれを感じるように頂くとよいです。
と実店舗へ伺った際に指南されました(笑)

6

2024年07月18日

スープは毘沙門味噌、豚骨、鶏ガラ、節、煮干をベースに、ニンニクの風味と豚挽肉の旨味、
赤唐辛子のピリッとした刺激の効いた、熟成感のあるまろやかな口当たり。
 
もやしと玉ねぎを300gほど用意し、スープで炒め煮し、茹で上げた麺の上にぶっかけるのが実店舗の調理法となっており、
純すみ系のようなコッテリとしたラード感はなく、あっさりとしつつも深いコクと優しい甘味が特徴的で、
塩分濃度は約2.1%と高めですが、野菜を炒め煮する事により塩分濃度も約1.7%と最適な濃度へ落ち着きます。
 
麺は自家製の角刃中太縮れ麺。
西山や森住といった札幌麺のような短さやビタミンB2の黄色味はなく、卵白を使った加水率やや低めの若干短めなタイプで、
歯切れが良くブリッブリの弾力とさっぱりとした味わいがスープとマッチしています。
 
付属トッピングはInスープで、竿の繋がったシャキシャキ穂先メンマが2本と、
チャーシューはモモではなくバラスライスが1枚で、吊るし焼きの香ばしいオーク香がほんのり漂っています。
 
上越妙高のソウルフードと呼ばれる食堂ミサの味を踏襲した、横浜でも非常に人気の高い名店で、私も何度か足を運んでいます。
野菜の甘味を溶け込ませるのが味の決め手ですので、本来の美味しさを引き出すのであれば、もやしと玉ねぎは必須で用意しておきましょう。
コッテリ好きなら無塩バター、辛いもの好きならかんずりが実店舗式の味変としてお勧めです。

7

2024年07月18日

スープは表面をラードが覆った濃い口の醤油豚骨。
麺は麺屋棣鄂のプリップリ角刃中太縮れ麺。
付属トッピングはクラシカルなギシギシ食感のモモチャーシュー4枚と濃口のコリコリメンマ。
 
家系ラーメンのようにライス&海苔との相性が抜群で、おろしニンニク、生姜、胡椒、豆板醤などの調味料もメチャクチャ合います。
 
といったレビューよりも店主コメントが一番参考になりますので、公式Xから一部転載します。
 
〜以下お店の公式Xより転載〜
自分なりに豚骨ラーメンのルーツの様なものを掘り下げて「二郎系、家系、濃厚豚骨が現れる前のこってりラーメンってこんなんじゃなかっのではなかろうか?」
と全国各地の豚骨ラーメンの優れた部分を拾い上げ、妄想とイメージとを膨らませて仕上げたのが今回の「昭和の濃厚豚中華そば」です。
 
脂っこくて、塩っぱめ、メンマ、チャーシュー、ネギが基本トッピング、お好みで海苔、ホワイトペッパー、ガーリックパウダーが滅茶苦茶合う仕様です。

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