元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

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2026年04月28日

スープはやや濁りのある淡麗系動物魚介ですが、芯の部分は鶏のどっしりとしたコクと旨味で構成されており、魚介は風味よりも旨味の掛け算として組み立てられています。
鶏油は多めでオイリー感もあり、塩分濃度は約2.3%とつけ麺としてはやや薄味ですが、その反面素材自体の旨味をしっかりと感じられる味わいとなっています。
 
麺はワイド型の多加水角刃平打中太ストレート。
麺肌は瑞々しく滑らかでしなやかなノビがあり、ツルモチのコシと小麦の甘味を噛むほどに味わえます。
自家製麺のようですが、クオリティ高いですね。食感的に中力粉をブレンドしているのかな?
 
昆布水はがごめ昆布のトロトロとした強い粘りがあり、塩味の主張はありませんが独特の濃厚な風味が詰まっています。
麺に絡めてまずは藻塩のみで麺と昆布の旨味をダイレクトに味わい、次にスープに潜らせて頂くと、グルタミン酸とイノシン酸の掛け合わせによる旨味の爆発が分かりやすく感じられると思います。
量もたっぷりなので、食後はスープ割にも使えます。
 
付属トッピングは皮目を香ばしく焼かれたInスープの炙り鶏ももチャーシューが2枚と、別包の豚肩ロースレアチャーシュースライスが1枚。
豚レアチャは醤油味のナチュラルな味付けで深みがありますが、鶏ももは塩味の入りが強めに感じられます。
 
またお勧めトッピングの柚子皮が風味付けとして良い仕事をします。今の時期だと一般家庭で用意するのは難しいかもしれませんが、市販の柚子胡椒で代用するという手もあります。
なおネギを追加する場合は輪切りにすると多くのアリシンが発生しスープのデリケートな風味を消してしまうので、ネギの繊維を断ち切らないように白髪ネギにするとよいです。
 
淡麗ながら荒々しさや大胆な面もありつつ、塩味に頼らず素材の旨味で食べさせる繊細さもあり、鶏と昆布のフィジカルの強さにお店の個性と独自色が感じられました。
久々に実店舗未経験の宅麺商品を頂きましたが、これはレベル高いですね。未冷凍の実物も頂いてみたいので、次に山陰地方の店舗巡りへ行く際には実店舗にも伺ってみようと思います。

7

2026年04月28日

スープは濃厚豚骨魚介。魚粉のザラつきと動物系のコラーゲンのトロみとややドロっとした粘度があり、
鯖節の荒々しいコクと旨味、鯖の香りを移した香味油の風味がガツンとパワフルに効いています。
 
甘旨辛酸のバランスも良く、鯖粉の沈む魚介感の中に動物系のコクもどっしりと鎮座し、
出汁は濃厚ながら油分は抑え目なので、胃にもたれる事なく後味は非常にあっさりとしています。
 
一昔前にマタオマ系(死語ですが)と揶揄されていたタイプに多少似つつもテイストは別物の、受け皿の広い味わいだと思います。
 
麺は三河屋製麺の多加水スクエア型角刃太緩ウェーブ。
やや短めのカットで立体的な太さと厚みがあり、ゴツゴツとした形状に反したツルプリの麺肌と卵麺特有の粘り気に歯切れの良さ、モッチモチの心地良いコシの強さが特徴的です。
小麦の瑞々しい甘味とスープの塩味がお互いを引き立て合う、つけ麺として非常に理想的な組み合わせに感じます。
 
付属トッピングはInスープで、シャキシャキメンマ3本と豚モモチャーシュースライスが1枚。
味の濃いつけ麺用のスープに具材が漬かった状態となり、強い塩味が染み込んでいる為、チャーシューもメンマも実店舗に比べてかなり濃い口になってしまっています。
宅麺全商品にいえますが、つけ麺だけはスープと具材を別々にパックして貰えるよう、宅麺側から販売店へ連携頂きたいところです。
 
オープン直後から何度となくお邪魔している地元のお店で、店主がべんてんリスペクトという事もあり、オープン当初はべんてんインスパイア的なイメージでしたが、
現在はどちらかというと随分昔のとみ田や井の庄あたりのこうじ系っぽさも感じるような味わいに軽くシフトしたような気もします。
 
個人的には25年くらい昔に足繁く通っていた麺高はし@赤羽のような鯖節のフレーバーも感じて懐かしささえ覚えますが、
みのひはラヲタ界隈でも厚く支持されている人気店で、濃厚トンギョ系がお好きならまず間違いないつけ麺だと思います。

6

2026年04月21日

スープはトロトロの鶏塩白湯。モミジのゼラチン質によるまったり滑らかな口当たりから濃厚さを感じさせつつ、
濃口のカエシがピントを合わせる事でシャープなキレを生んでおり、味がぼやける事なく全体を引き締めています。
別パックの鶏油は正直風味に欠けていましたが、鶏油も鶏皮も市場で不足しているので、作る側としては難しい所だと思います。
 
麺はしなやなでコリコリの低加水角刃中細ストレート。
ザクパツとした歯切れの良さと小麦の香りがスープとマッチしていますが、実店舗は結構硬めなので、指定時間内で短めに茹でると再現度が増します。
 
付属トッピングは穂先と茎のつながったジャキジャキ食感の一本メンマ、しっとりソフトな豚ロースレアチャーシュースライス、大判板海苔、柚子皮ペーストの4品。
柚子皮も香りに欠けるものの、それでも濃厚な鶏スープがフルーティで軽い口当たりとなり、そこに刻み大葉を追加すると更に爽やかで重みのない味わいに表情を変えます。
 
宅麺CK製ですが、スープもレアチャも以前と比べて格段に良くなったと思います。
測定も物理評価もかなり精緻に行われているんじゃないですかね、この完成度なら実店舗の味を知っている客でも文句はないと思います。
 
ただ何年もしつこく書かせて頂いていますが、個人的には海月といえば煮干なので、もうそろそろ煮干濃麺の宅麺ver.リリースにも期待したいところです笑

14

2026年04月15日

スープはまろやかに乳化したミルキーな豚骨白湯をベースに、キラ油(と呼ばれる凪の豚煮干油)風の香味油を浮かべた、マイルドなコクうま味。
パックのシールには鬼殺隊ラーメンスープと明記されています。
 
久留米や博多の豚骨とは別タイプの、関東を中心に食べやすくマイルドにアレンジされていった万人向けタイプの白豚骨で、
臭みのないクリーミーでややざらつきも残したテクスチャーにほんのり穏やかな煮干の風味を重ねた味わいは、豚王とすごい煮干ラーメン両方の凪的要素を感じられます。
 
その中でも特に二枚貝のコハク酸独特の旨味が強く効いているのが特徴的で、豚、煮干、貝の三本柱で成り立っている多層的な味の構成に、
凪の単純レプリカだけでは終わらせない本品ならではの限定感やオリジナリティを感じます。
スープは開封前によく振って乳化を促してから丼に注ぎましょう。
 
麺は三河屋製麺の多加水角刃平打太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
ただ手揉み風の縮れ具合とツルリとした麺肌、そしてブリッブリでムッチムチのマッチョな弾力からは、
だるま製麺(凪の自社製麺所)の凪専用麺をトレースしたような凪っぽさも感じられます。
このタイプはしっかり茹でる事で強いコシを引き出せますが、指定時間内であれば失敗はないので、好みの硬さに調整すればよいと思います。
 
付属トッピングは一般人気の高い豚バラロールチャーシューが2枚。その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
チャーシューは軟らかい極薄スライスが2枚重ねて冷凍されており、熱湯湯煎すると軟らかくなりすぎてボロボロと崩れやすくなるため、
湯煎よりも流水解凍したほうが失敗を確実に防げます。
 
尚お勧めトッピングのフライドオニオンはスープにコクと香ばしさをブーストし、赤紫蘇漬けも爽やかな風味が煮干豚骨とマッチします。
フライドオニオンも赤紫蘇も豚骨系や冷やし系を出すラーメン店ではちょくちょく見かけるトッピングですが、
一般家庭ではあまり常備されていないと思いますので、それだけにこの2つはデフォで付属すべきだったと思います。
 
特に赤紫蘇は梅干がない家庭だと春先ではほぼストックされていないと思いますが、ゆかりのソフトふりかけがあればそちらで代用出来ます。
紅生姜も原材料的に良く合いますし、大葉の千切りを代わりに乗せるのも良いですね。
これらは一年中どこにでも売っているので、今の時期に頑張って赤紫蘇を探すよりは遥かに用意しやすいと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、凪が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
スープに関しても凪とBUTAOのミクスチャー的要素にプラスアルファを施した独自色を入れつつ、豚骨と煮干のクセを取り除き受け皿を広げた難しさのない味になっていますので、
普段ラーメンを食べない方でも豚骨や煮干が苦手な方でも食べやすく、IPコラボ商品としては狙い通りなのかなと思います。

15

2026年04月15日

スープは動物系と煮干をベースとした醤油清湯。
鴨と貝を使っていた頃とは味わいが異なり、動物系のコクと厚みが増し、豚脂と鶏油が感じられる香味油により若干オイリーになりつつ、コラーゲンによるまったりとした口当たりも印象的になっています。
 
塩分濃度は約2.3%、Brix値は約9.5%と数字通り塩味も甘味も濃口で、極太麺との一体感を持たせつつ、
いりこの端正な風味、薄口醤油の上品な旨味とキレ、味醂の優しい甘味からは讃岐うどんのモチーフ的要素も感じられます。
 
麺は自家製で、中力粉を中心に薄力粉もブレンドした超多加水超極太熟成手打ち手揉み縮れ麺。
讃岐うどん店で教わったという麺は、まさに讃岐うどんを彷彿とさせる瑞々しくツルッツルの滑らかな舌触りと、
肉々しい厚みにピロピロとした官能的な口当たり、そして中華麺とうどんの長所を両取りした様なふんわりモッチリしたコシの強さが特徴的。
噛む場所による食感の変化も最後まで飽きさせない魅力の一つとなっています。
 
付属トッピングはチャーシューとメンマの2種で、チャーシューは軟らかく煮てカエシに漬けた豚バラロールスライスと低温調理のしっとり豚肩ロースレアスライスが1枚ずつ。
メンマは昆布の淡い旨味が詰まった座布団メンマが2枚で、手間を惜しまず数日間かけて仕込まれた、麺に勝るとも劣らぬ情熱と拘りの一品。
実店舗でも高い人気を誇る、かめ囲の目玉トッピングです。
 
かめ囲は麺が主役としての存在感を放っていますが、スープもトッピングも決して脇役に収まらないハイクオリティで、全体的に非常にレベルが高く、各々が個性的な一杯となっています。
 
 
なおこの麺は季節と時間帯により約55%前後で調節している桁外れの超多加水麺な為、少しでも常温に放置するとあっという間に結露が発生し品質が劇的に劣化するので、冷凍庫から取り出したら間髪入れずに熱湯に投入して下さい。
茹で湯は3リットル以上沸かし、麺投入後も火力は落とさず素早く再沸騰させ、最初は箸で解そうとせず、2分くらいはそのまま放置です。
 
麺入れ後にすかさず箸を入れても麺は解れず、逆に麺が短く切れてしまったり、麺肌を傷付けてグズグズに溶けてしまう上、箸の温度が再沸騰の妨げにもなるので、
最初は吹きこぼれないよう見守るだけにし、約2分ほど経ったところで初めて箸を入れ、決してかき混ぜたりはせず、
麺と麺の間にそっと突き入れて優しくゆっくり広げるようにすると、麺が切れたり麺肌がドロドロに崩れる事もなく綺麗に解せます。
 
解れた後も麺には触れず、対流で自由に泳がせるようにし、硬め茹ではせず指定時間を目安にしっかりと茹でて下さい。
多加水麺は指定時間を多少オーバーしても問題ありませんが、逆に短いとα化が進まずコシが生まれないので注意です。
 
実店舗では注文後に麺棒で圧延し、茹でる直前に麺切カッターを使い手動で麺線に裁断するという打ち立て・切り立ての純手打ち麺が使われているので、
どうしても冷凍の影響による実店舗との品質の違いが生まれてしまうのは致し方ありませんが、茹で湯の量、温度、解し方、茹で時間をきっちり行うだけで、家庭でも実店舗の味に近づける事は可能です。

13

2026年04月08日

スープはややドロっとした豚辛味噌味。パックのシールには味噌チゲラーメンスープと明記されています。
濃厚ながら後味はあっさりしており、塩味は程よく、コチュジャン特有の風味とピリリとした辛味があり、
甘味旨味酸味もコチュジャンに合わせてバランス良く整えられています。ニンニクもしっかりと効いていますね。
 
麺は三河屋製麺のスクエア型角刃中太縮れ麺。いつもの菅野さんかと思いきや、麺袋ですぐに三河屋さんだと気付きました。
密度の詰まった屈強なタイプで、短い茹で時間だとゴワボキの噛み応えある食感に、長めに茹でるとモチムチとしたコシと弾力が生まれます。
麺量も210gと大盛りのボリュームで、辛味も多少あるため、小さいお子さんと分けて食べるにしても一旦味の具合を見てからのほうがよいかもしれません。
 
付属トッピングは厚めにスライスされた豚バラロールチャーシューが1枚。淡い味付けなので、スープに浸して脂身を溶かし味を絡めるようにいただくと良いです。
調味料はニンニク、生姜、また花椒や和山椒もよく合いますね。一味、七味、胡椒、ラー油などの辛味も非常にマッチします。
その他にはコラボグッズのキャラクターカードも1枚付いてきます。
 
なお美味しく頂く上でモヤシとニラのトッピングは最低限必要です。
しっかり炒めて香ばしさを引き出すのがポイントで、家庭用調理機器の火力とフライパンだと短い調理時間ではメイラード反応が起こりにくく香ばしく仕上がらないため、作り方のコツとしては、
 
<野菜炒めのコツ(ガスコンロ及びIH)>
・フライパンにラードなど油を大さじ1杯ほど引いて最大火力で加熱する。火力は最後まで最大をキープ
・煙が出始めたらモヤシ1袋&刻みニラ1〜2本分を入れ軽く混ぜて油で全体をコーティングし、野菜がなるべく重ならないよう平らに広げ、その後はフライパンを動かさず野菜にも触れず、焼き面を30秒ほどしっかり焼く。鍋は振らない動かさない
・野菜の上下を返し、平らに広げ、また30秒ほど見守って焼き面をしっかり焼く。火力は落とさない
・少し混ぜて広げてまた30秒焼くという工程を2〜3分繰り返す。モヤシにあまり触れると細胞壁が壊れて水っぽくなるので極力弄らない
・全体的にメイラード反応による焼き目が付いたら出来上がり。炒め過ぎるとパサつくので注意
・途中で塩分を加えると浸透圧で水分が抜け水っぽくなるので、塩や醤油などで味付けする場合は盛り付け直前に火を止めて手早く行う。ただし本商品へトッピングする場合は味付けは不要
 
この調理法なら家庭用調理器具でも中華料理店のような香ばしく瑞々しいシャキシャキの野菜炒めが作れます。
家庭用の火力だとチャーハンのようにフライパンを振るのはフライパンと食材の温度が下がり逆効果なのでやめましょう。
塩分を加えなければ浸透圧が起こらず水っぽくならないので、2〜3分かけて最後まで最大火力キープで一気に香ばしく炒める事が重要です。
 
やりがちな失敗例は、火力が弱い、フライパンを振ってちょこまか混ぜる、炒め時間が長すぎるor短すぎるといった所で、
炒め時間が1分程度だとあまり熱が通らず香ばしさのない半生状態になってしまい、約4分以上だと水分が飛び過ぎてパサパサの仕上がりになります。
また量を多く作る場合は一度に作らず少量ずつ数回に分けて作ったほうが失敗しません。
これらは野菜炒めをトッピングする商品全般に使える調理の基礎テクニックなので、覚えておいて損はないと思います。
 
また包装プリント裏面には、茹で湯の量、茹で時間、麺の解し方など詳しい説明書きがあるので、しっかり読んでその通りに作れば美味しく作れると思います。
 
 
本品は宅麺が企画・立案し、すず鬼が味のアドバイスを行い、食品加工業者が開発・製造を行ったOEM製品になるのですが、
宅麺製品の冷凍生麺は菅野製麺所や三河屋製麺という、数多くの有名店にも卸している日本最高クラスの超大手製麺所が毎回製造しており、
麺に限って言うとOEMの冷凍ラーメンとしては世界トップレベルのクオリティだと思います。
 
ただスープはケミカルな臭いが多少気になり、チャーシューも汎用のバラロールという万人向けのタイプで無難な感じが否めませんが、
このスープと麺とチャーシューの全体で見るとトータルバランスが良く、野菜炒めさえきちんと乗せていれば満足度は高いと思います。
 
ただバラロールがどうとか書きましたが、バラ肉の仕入れ原価メッチャ高いんですよね今。店主さん達もガチで悲鳴上げてますから、文句なんか言っちゃいけません涙

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