「元料理人で現コンサルなラヲタ」全ての宅麺レビュー

全673件のレビュー中 1-25件目


2026年02月03日

スープは白ワインの香るまろやかクリーミーな洋風の白湯タイプで、八咫烏然とした味わい。
 
麺は平打太縮れで、ツルピロの滑らかな舌触りにフワモチのソフトな食感。タリアテッレやフェットチーネといったパスタよりもヌイユに近いイメージです。
 
付属トッピングはジェノヴェーゼ風に味付けされたプリプリの牡蠣マリネが3粒。
マリネ液も一緒にパックされていますが、マリネ液は途中からスープに加える事で、バジルとオリーブオイルの香りが主張する味変となり、1杯で2通りの味を楽しめます。
 
ただジェノヴェーゼ風マリナードはチーズも加えた状態で冷凍してしまった為に、風味の綻びが顕著で、そもそも冷凍との相性がよろしくないタイプかもしれません。
 
おすすめトッピングは大葉、青ネギとなっていますが、バジルも含め香りの強い食材同士なので、
代わりにジェノヴェーゼや牡蠣と相性の良い玉葱とほうれん草と旬のリーキを牡蠣の下に敷き、刻んだバジルの葉を飾りました。
 
店主のワンポイントアドバイスに、情報に惑わされず自分の舌を信じて食べる事がお勧めとありますので、これ以上は余計な事を書かないでおきます笑

8

2026年01月27日

カレーはサラサラのスープ状で、グリーンチリアチャール(青唐辛子のピクルス)によるキリっとした辛味とすっきりとした柔らかい酸味がアクセントとなっています。
 
酸味はツンとした強みはなくまろやかで、コラーゲンの溶け出した鶏の旨味と深いコク、玉葱の甘味やクミンの香りも土台にありますが、
何よりコリアンダーの鮮烈な香りがアチャールの酸味と相まって、味全体に爽やかな清涼感を与えています。
 
唐辛子の種もたっぷり浮いており、いかにも辛そうですが、見た目ほどの強烈な刺激はありません。
ただ辛いものが苦手な方は念のため注意したほうがよいかもです。
 
具材はホロリと煮込まれつつ肉汁も残した鶏の骨付き肉が2つ。
ぱっと見で手羽元にしては大きいなと思ったら、手羽元ではなくドラムスティック(骨付モモ肉)でした。
皮はトロプリに軟らかく、軟骨部分はコリコリとした歯応え。そのままかぶりつくか、ほぐしてスープと和えるかはお好みで。
 
ライスはやや硬めに炊かれたジャポニカ米のターメリックライスで、
こちらにもクミンシード(細長い粒々の種)が使われており、カレーと合わせる事でよりスパイス感が高まります。
 
量も250g強と大盛りのボリュームで、袋に切れ目を入れてレンチンでも解凍出来ますが、本商品に限らず平らにパックされた冷凍ライスはレンチンだと端部分が硬くなる可能性があるので、
ふんわり仕上げたい場合は袋に切れ目を入れずにそのまま湯煎がお勧めです。
 
湯煎が終わったらすぐに開封してお皿に盛り、間を置かずスプーンなどで全体を優しく解し、蒸気を逃がしてあげましょう。
こうする事で米同士の粘着を防ぎ、米が潰れたりベタついたりダマになったりせず、ふっくらボリューミーに仕上がります。
このひと手間がお米を美味しく解凍する最も重要なポイントです。
 
おすすめトッピングのパクチーは相性抜群なので、お好きな方は必須で用意しましょう。
私は今回アチャーリーという事で、岡山産のプサジュエラ、レモン、マスタードオイル、ブラウンマスタード、ターメリック、ヒングで漬けたグリーンチリアチャールも添え、更に酸味と辛味をブーストして愉しみました。
 
アチャーリー(アッチャーリー)はアチャールの仕込みに用いるスパイスや調味料、及びアチャール自体を使って調理する、ピクルスのような酸味と甘味が特徴の南アジア料理ですが、
こちらは日本人の好みに合うように鶏と脂の旨味を効かせ、スパイスとオイルもマイルドに抑え、サラサラのスープカレースタイルに仕立てた、お店オリジナルのアチャーリームルグとなっています。
 
複雑なスパイス感はなく、コリアンダーシード(パクチーの種)が爽やかに香っていますが、
コリアンダーリーフ(パクチーの葉)とは風味が異なるので、パクチーが苦手な方でも問題なく頂けると思います。

6

2026年01月21日

スープは煮干ベースの淡麗醤油清湯。煮干のエグみはなく、背黒のパワフルな旨味と白口のあっさり上品な甘味、うるめのクセのないまろ味が一口目から味覚と嗅覚を支配してきます。
 
塩分濃度は約2.1%とやや高めで、麺入れ後はもう少し下がりますが、実店舗よりも些か力強さを感じる構成で、
食べ進む内に塩味がゆっくりと円みを帯び、まろやかな味わいへとシフトしてゆきます。
 
ちなみにメヂカ(メジカ)とはマルソウダ(宗田鰹の一種)の近畿・四国地方の呼称で、宗田節の原材料となっています。
 
麺はスクエア型の角刃細ストレート。
加水率は低めながら、煮干スープによく使われるザクパツ食感の麺とは一味違い、しなやかでハリのある麺肌とコリプリの強いコシにアシの長い伸縮性があり、
スープに合わせて加水率からボーメに至るまでかなり微細に調整されている事が持ち上げからも伝わってきます。
流石の菅野製麺所クオリティですね。
 
付属トッピングは板海苔とレアチャーシューが1枚ずつ。
レアチャは豚肩ロースのスライスで、モッチリとした弾力に、ブラックペッパーと生姜の効いた独特の風味が印象的です。
熱が通る前のフレッシュな状態で味わうもよし、スープに浸して脂身の旨味を溶かし出すもよし、食べ方はお好みで。
 
とにかく煮干好きなら外せない極上の逸品で、実店舗の釜玉も信じられない位の美味しさなので、
地方の方も東京に来る機会があれば一度は実店舗でプロが仕上げた本物の凄さを体感して欲しいと思います。

13

2026年01月21日

スープは一杯当たりに相当な煮干量を費やされているBrix値の高い高濃度のニボニボですが、ドロみやザラつきは無くサラリとした舌触りで、
塩分濃度は約1.9%と煮干のパンチに拍車をかける力強さがあり、鶏油のコクと背黒特有の濃厚な旨味に加え、ワタの苦味もマイルドに抽出されています。
 
宅麺で販売されている中濃レベルのニボニボが問題ない方ならツボだと思いますが、煮干が苦手な方だとそれなりのエグみや臭みを感じるかもしれません。
頭やワタを除去した吸い物とは違うので、当然ながら苦味やクセは多少なりとも成分として残っています。
 
麺はスクエア型の角刃細ストレート。
加水率は低めながら、煮干スープによく使われるザクパツ食感の麺とは一味違い、しなやかでハリのある麺肌とコリプリの強いコシにアシの長い伸縮性があり、
スープに合わせて加水率からボーメに至るまでかなり微細に調整されている事が持ち上げからも伝わってきます。
流石の菅野製麺所クオリティですね。
 
付属トッピングは板海苔とレアチャーシューが1枚ずつ。
レアチャは豚肩ロースのスライスで、モッチリとした弾力に、ブラックペッパーと生姜の効いた独特の風味が印象的です。
熱が通る前のフレッシュな状態で味わうもよし、スープに浸して脂身の旨味を溶かし出すもよし、食べ方はお好みで。
 
まさに煮干の旨味のみをギュッと凝縮したようなビターな味わいとなっており、煮干ジャンキーな方は煮干し醤油のほうと食べ比べてみるのも面白いと思います。
玉葱も合うので、お好きな方はトッピングするのも良いかもです。

9

2026年01月21日

スープは魚介ベースの淡麗塩清湯。
クリアに澄んだタイプではなくやや濁りがあり、あっさりながら出汁濃度の深みと鶏油のコクがどっしりと感じられます。
 
前面に出ているのは二枚貝、特にあさりの風味と旨味がしっかりと抽出されており、
煮干の主張は抑え目ながら白口の上品な甘味が伝わり、塩味にカドの無いまろやかな旨みスープとなっています。
 
塩分濃度は約1.8%で、醤油、黒炊き、貝塩の三品中では一番低めのようですが、
その分出汁の旨味がクッキリと押し寄せてくるように感じます。
 
麺はスクエア型の角刃細ストレート。
加水率は低めながら、煮干スープによく使われるザクパツ食感の麺とは一味違い、しなやかでハリのある麺肌とコリプリの強いコシにアシの長い伸縮性があり、
スープに合わせて加水率からボーメに至るまでかなり微細に調整されている事が持ち上げからも伝わってきます。
流石の菅野製麺所クオリティですね。
 
付属トッピングは板海苔とレアチャーシューが1枚ずつ。
レアチャは豚肩ロースのスライスで、モッチリとした弾力に、ブラックペッパーと生姜の効いた独特の風味が印象的です。
熱が通る前のフレッシュな状態で味わうもよし、スープに浸して脂身の旨味を溶かし出すもよし、食べ方はお好みで。
 
とにかく貝の風味と煮干のコク深さが半端ないですね。麺との相性も傑出しており、かなり緻密に構成されている事が容易に理解出来ると思います。
口の中で潮干狩りをしているような感覚というのは流石に言い過ぎかもしれませんが、まさに磯の香りに満ちた一杯です。

10

2026年01月21日

スープは動物中心の味噌味ですが、味からも分かる通りベースの出汁は出自の花道庵と比べて豚骨よりも鶏の割合が多く、コラーゲンによるトロっとした粘度のある乳化タイプ。
その乳化スープをラードで炒めたニンニク、生姜、玉葱、豚挽肉と合わせ、味噌と豆乳も加えてまとまり良く仕上げた、クリーミーでコク深いまろやかなあまうま味となっています。
 
味噌は信州白味噌と仙台赤味噌をブレンドした独自配合で、パワフルでいて優しく、濃厚なのにあっさり、こってりながらさっぱり、塩味も薄からず辛からず。
更にニンニクや生姜の香りと豚挽肉の旨味と玉葱の甘味も引き立たせるなど、全体的なバランス感覚が非常に優れています。
 
麺は花道庵と同じ三河屋製麺のスクエア型角刃中太ストレート。
花道庵より若干細く形状も異なる特注麺で、リボフラビンにより黄色掛かっていますが、
純すみ系の麺ともタイプが異なり、カットは中尺で、もちもちブリブリの強いコシがスープと抜群の相性を見せています。
 
付属トッピングのチャーシューはフワトロに軟らかく表面にこんがり焼き目を付けた香ばしい豚バラと、炭火でスモーキーに吊るし焼きしたムチムチ弾力の豚肩ロースが1枚ずつ。
蜂蜜の甘味が効いた蜜汁叉焼っぽい広東風のテイストで、どちらも分厚くスライスされており、抜群の食べ応え。
メンマは醤油の色味が濃く、まろやかな甘味酸味に滑らかな食感を楽しめます。
 
なおモヤシは必須のトッピングですが、二郎系のように茹でたものを乗せるのではなく、フライパンを使って強火で炒めましょう。
炒める事で香ばしく、食感もシャキシャキに仕上がり、お店の味により近付きます。
 
茹でたりレンチンしてしまうとモヤシの臭みや水分でスープの味がガクッと落ちるため、このスープに関してはモヤシは炒めないと美味しくならず、お店の味ともかけ離れてしまいます。
量は100g前後が適量という感じですが、実店舗では大盛りも可能なので、味の濃さを見てお好みの量を乗せればよいと思います。
 
全体的には冷凍の影響か実店舗に比べて多少の分離と風味の差異を感じましたが、それでもやはり抜群に美味しいですね。
花道庵とはちょっと毛色の違う味わいですが、花道庵ファンも初見の方もきっとお気に召すのではないかなと思います。
 
あとお腹に余裕があればライスも用意しておくとよいです。
スープと良く合う上に、チャーシューは米が進む逸品で、大きめに切ってライスに盛って温玉乗っけてネギと白胡麻散らしてチャーシュー丼なんかにすると頬っぺたが落ちます。

12

2026年01月14日

スープは鯖節と煮干がメインの淡麗塩清湯。カエシから香味油まで一貫したアニマルオフの無化調で、乾物の香ばしさが鼻に抜けるあっさりまろやかな優しい和の味となっています。
 
スープ(出汁)とタレは別パックで、タレパックには香味油と塩返しが混ぜ入れられており、
スープ自体の塩分濃度は約0.9%と乾物由来の塩味が軽く効いている程度ですが、タレを加えると約1.6%になります。
 
現代のラーメンは昔に比べて塩分の平均値が高い傾向にあり、特に無化調だと味覚に訴えやすいように塩分濃度もBrix値もやや高めになりがちですが、
この約1.6%の塩分濃度は昨今では比較的に低めの部類で、塩分を抑えつつ魚介の旨味と風味を活かす事により、
薄口に感じさせず、節の甘味も引き立たせ、かつ麺とも一体感を持たせるという絶妙な塩梅になっています。
 
無化調でこの塩分濃度でこの旨味の余韻はかなりシブいですね。
同業者が喜ぶタイプのカエシの技巧で、一緒に頂いていたチームメンバー達もおぉ〜っと声を上げていました。
これならあと0.1%くらい下げてもOKなのかな、とにかくシビれる美味しさです。
 
麺は自家製の角刃細ストレート。蛋白が少なめの強力粉のようで、コリっとした歯切れの良さを持ちつつモッチリ瑞々しい弾力としなやかなハリがあり、
細ストレートという形状もスープを持ち上げやすく、啜る度に嗅覚と味覚が魚介の風味で満たされます。
 
なお付属トッピングは付いておらず、素ラーメンの状態でダイレクトに味わって欲しいとの事ですが、
実店舗は素ラーメンではなくトッピング類も普通に乗せられるので、せめてレアチャ1枚か軟骨つくね1玉くらいは付けて欲しかったかも。
せっかくスープに合う美味しいトッピング類があるので、それらが1つも無いのはちょっと寂しい気がしました。
 
塩そばまえだに感銘を受けたという通り、魚介オンリーの無化調塩スープという構成はまえだと同様ですが、
出汁の重ね方やカエシは当然別物なので、まえだとはまた違った独自色のある個性的な一杯になっています。
 
なおスープとタレはあまり高温にすると風味を損ねてしまうので、湯煎のかけ過ぎには注意しましょう。

12

2026年01月14日

スープは魚介オンリーでアニマルオフの淡麗系無化調醤油清湯。
クリアな透明感と節や煮干の上品な芳ばしさにセロリの清涼感など芳醇な香りが特徴的で、
表面には風味豊かな鶏油とまったりとした甘味ある豚背脂が適度に浮いていますが、オイリー感はなくあっさりとしています。
 
白醤油ベースのカエシはすっきりとしつつもキレやカドのないまろやかな甘味と旨味があり、塩分濃度は約2.2%と高めながらも、
旨味、甘味、酸味、油分も含め全てがバランス良く組み立てられており、深いコクと厚みも感じられます。
 
麺は自家製の中加水ワイド型角刃細ストレート。
麺肌は滑らかシルキーでしなやかな張りと伸びがあり、麺自体の旨味やスープの持ち上げも申し分なく、
時間経過とともにスープを吸い上げ、味わいがより深く、ふんわりもっちり優しい弾力へと変化してゆきます。
 
付属トッピングのメンマは風味が素晴らしく、甘味酸味のバランスも絶妙。食感も万人受けのコリコリ歯応えのあるものとは違い、熟成感のある風味、舌触りもしっかりと楽しめるミディアム食感な仕上がり。
 
チャーシューは吊るし焼きされた霜降りの内もも焼豚スライスとやや厚めのバラ煮豚スライスが1枚ずつ。
醤油麹の奥行きある甘みとスモーキーな香りが楽しめる逸品で、赤身はきめ細かいしっとりとした柔らかさに、
脂身は甘く口内でトロリと溶け、熟成された濃厚な旨味が存分に詰まっています。
解凍は流水、ぬるま湯、冷蔵が望ましく、熱湯湯煎すると肉汁が抜けて失敗するので注意です。
 
所謂「神奈川淡麗系」と呼ばれるジャンルで、店主は麺や食堂、麺や維新といった神奈川淡麗系の名店出身という事もあり、ネオクラ系とはタイプの違う淡麗系ならではのクリアな味わいが特長です。
寒川移転後はまだ伺えていませんが、近い内に実店舗でもアップデートされた実物を頂いてみたいと思います。

8

2026年01月14日

スープは濃厚豚骨魚介。魚粉のザラつきと動物系のコラーゲンのトロみとややドロっとした粘度があり、
鯖節の荒々しいコクと旨味、鯖の香りを移した香味油の風味がガツンとパワフルに効いています。
塩分濃度は約2.1%、Brix値は約23.5%と数字通りのあまうま濃厚トンギョスープで、
一昔前にマタオマ系(死語ですが)と揶揄されていたタイプに多少似つつもテイストは別物の、受け皿の広い味わいだと思います。
 
麺は三河屋製麺の多加水スクエア型角刃太緩ウェーブ。
これを中太と言うには流石に太過ぎるかな、製麺業界的は太麺に分類される切刃15番手以下くらいの立体的な太さと厚みがあり、
ゴツゴツとした形状に反したツルプリの麺肌と卵麺特有の粘り気に歯切れの良さ、モッチモチの心地良いコシの強さが特徴的です。
 
濃厚なスープを持ち上げ過ぎないよう相性を考えた上で、スープを拾いにくい緩ウェーブの太麺を選んでいると思いますが、
パンチを楽しみたいという方は丼底からよく混ぜて、麺とスープをしっかり絡ませつつ頂くとよいです。
 
付属トッピングはInスープで、味濃い目のシャキシャキメンマと、厚めにスライスされたムチムチの豚肩ロースチャーシューが1枚。
チャーシューは燻製で、スープの邪魔をしない程度の香ばしい燻香が楽しめます。
 
オープン直後から何度となくお邪魔している地元のお店で、店主がべんてんリスペクトという事もあり、オープン当初はべんてんインスパイア的なイメージでしたが、
現在はどちらかというと随分昔のとみ田や井の庄あたりのこうじ系っぽさも感じるような味わいに軽くシフトしたような気もします。
 
個人的には25年くらい昔に足繁く通っていた麺高はし@赤羽のような鯖節のフレーバーも感じて懐かしささえ覚えますが、
みのひはラヲタ界隈でも厚く支持されている人気店で、濃厚トンギョ系がお好きならまず間違いない一杯だと思います。

15

2026年01月14日

スープは煮干と鰹をベースとした魚介メインの無化調淡麗醤油清湯。
本枯節の上品でクリアな風味と煮干のビターな香ばしさがバランス良くまとまっていますが、香りに重みはなくフワっと抜けていくような感覚で、やや多めに浮かべられた鶏油の風味と旨味が全体にまろみと厚みを与えています。
 
反面、塩分濃度は約2.4%と家系並みに高く、Brix値も高めで、味付けは結構な濃い口。
麺ありきの役割というイメージで、スープ単体で飲み進むにはちょっと喉が渇くかな、と個人的には感じました。
 
麺は自家製のスクエア型角刃中細ストレート。
加水率が低くコリパツの食感で、茹で時間が短いとα化が不十分となり、長いとスープの吸い上げが弱まり一体感が薄まるという、やや扱いの難しいタイプです。
茹で始めてからもお湯の温度が下がり過ぎないよう大量の熱湯を使い、指定時間を守ってスピーディに茹でましょう。
 
付属トッピングはInスープで豚バラスライスのチャーシューが2枚。
箸でホロホロと崩れるような軟らかい薄スライスですが、Inスープのため魚介の味まで染み込んでしまい、本来の味を再現出来ずな点が少々残念でした。
 
とにかく素材の良さが光る、滋味深く香り高い逸品ですが、スープの温度と麺の茹で方でガラッと変わるデリケートな面もあるので、調理は手際良く丁寧に行いましょう。

11

2026年01月07日

スープは大量の煮干、及び鶏ベースの動物系を炊いた醤油仕立て。
麺の強さに対して塩味はやや薄めですが、醤油感を抑える事で出汁の風味をより際立たせており、
伊藤に似た煮干感がありつつもニボニボとはしておらず、仄かなトロみと鶏油のコクに動物系のどっしりとした旨味もあり、麺に負けない力強さが感じられます。
ただ薄味と言っても塩分濃度自体は約1.8%としっかり高いので、ジャンク舌の方は醤油をドバドバ足したりしないよう注意です。
 
なおスープ量は麺量と比較してやや少なく、麺が浮島のように水面からモッコリと顔を出したようなフォルムとなりますが、
このあたりも伊藤同様に麺とスープ両者のバランスが計算された配分になっているようです。
このラーメンは麺が主役で、スープは麺の味付け役なので、スープ量がたっぷり欲しい方もここでは我慢しましょう。
 
麺は自家製の角刃手揉み太麺。
渡辺といえばこの硬めのツルボキ麺が最大の特長で、時間経過と共に麺がスープを吸い上げ、より味わい深く、
かつ食感もワシゴワのソリッド感からブリッブリのコシの強い弾力へと変化してゆくので、天地返しを繰り返しながら食べ進むようにすると麺全体が偏る事なくスープに馴染んでゆきます。
 
硬いといっても二郎系や蓮爾系の麺とは別タイプですが、もっとカタメでもよいというワイルドな方は2分位の短めに茹でて超カタ仕様を味わってみるのもよいかもしれません。
ヤワメ茹では実店舗でも対応してくれていましたが、この麺は硬いからこそ持ち味を発揮出来ると個人的には思っています。
 
なお茹で湯は3リットルほどたっぷり用意する事が最重要です。
麺量が2人分以上もある超ボリュームの為、小さい手鍋で2リットル以下の熱湯だといくら事前に沸騰させていても冷凍麺を入れた途端に温度が急激に下がり、
デンプンのα化が進まず、本来の味とは程遠い状態になってしまいます。
 
付属トッピングはチャーシューと穂先メンマの2種。
チャーシューは豚バラ肉の厚スライスで、トロフワに軟らかく、素材を活かした淡めの味付け。
穂先メンマは長太のシャキシャキ食感でほんのり甘め。麻竹の発酵臭が良いですね。
 
系統的には山形のケンチャンラーメンに近いものを感じますが、ケンチャンよりも煮干が立っており、麺もハードです。
それでも数年前に実店舗で頂いた時に比べ麺は多少スリムになった感じで、煮干も産地を変えているようで、全体的に食べやすくなったイメージがありましたが、
渡辺の麺から伝わる比類なきパワフルなインパクトは今も変わらず存分に味わえると思います。
 
とにかく麺が超大量で、噛む顎にも負荷が掛かるので、大食いでない方なら2人でシェアすれば丁度良いくらいの満腹感が得られると思います。

17

2026年01月07日

スープは真鯛のカシラとアラをオーブンで焼いてじっくりと炊き上げた鯛出汁とアサリ出汁のWスープ。
琥珀色に澄んだ清湯で、真鯛の芳醇でリッチな甘味と香ばしい風味、そしてアサリの旨味が味に奥行きとコントラストを生み出しています。
 
スープ自体はあっさりながらも塩分濃度は約2.1%とやや強めで、鯛自体の脂とラードによるこってり感も演出しており、
濃い口の潮汁のような上品な和の味にラーメンとしての要素もしっかりと加えられています。
 
また以前はアサリではなくホンビノスを使っており、ホンビノスの頃の濃厚なコハク酸の旨味に比べると現在はややキメ細かい味わいとなりましたが、
その分真鯛の風味と旨味がクッキリかつ繊細に感じられるようになった印象です。
 
麺は自家製のワイド型手揉み太縮れ麺。
切刃番手の一般基準だと極太に分類される噛み応えのある太麺で、全粒粉を多めに配合したブランの香りが特徴的。
食感的にボーメ度はやや低めに感じますがコシ自体は強く、モチプリの弾力で表面はツルツルと滑らか。
小麦粉の配合やかん水の量からも麺の香りを特に大事にしているのが伝わってきます。
 
付属トッピングはInスープで、コリコリの細切りメンマとアサリの剥き身、チャーシューの3種。
チャーシューは豚バラの厚スライスで、味付けはシンプルな醤油味。ふっくらトロトロに軟らかく煮込まれ、表面は香ばしく炙られています。
 
ただInスープのため、チャーシューとメンマの香りが魚介の風味にやや回ってしまったのが若干気になりました。
初見の方は全く問題ないと思いますが、普段から中華そばを食べ慣れている金子の常連さんだと僅かな違和感を覚えるかもしれません。
 
金子は山形市でも屈指の名店ですが、実店舗ではガッツリ系のラーメンも人気なので、そちらのリリースにも期待したいところですね。

15

2026年01月07日

スープはゲンコツ、背ガラ、頭骨を長時間炊いたまろやかな豚骨ベースですが、臭みやドロ感はなく、鶏のコラーゲンも溶け出した、まろやかでコク深い風味と口当たり。
 
カエシには甘口の濃口醤油が使われているようですが、様々な食材から旨味と甘味が抽出されており、
そこに玉ねぎ脂と焦がしニンニクの香ばしいアクセントも加わって、無化調ながらパンチ不足に陥いる事なく、ややオイリーでパワフル且つ優しい味わいにまとめ上げられています。
 
麺は中加水角刃中細ストレート。しなやかでプリモチの食感ですが、何より小麦の甘味と風味が素晴らしいですね。
博多長浜の低加水極細麺とはタイプ的に別物なので、下手に硬めにせず、2リットル以上の熱湯で指定時間通りしっかりと茹でましょう。
 
茹で湯の量が少なかったり茹で時間が短いと麺のα化が不十分となり食感がボソつく上、
モチモチとしたコシの強さも喉越しの良さも小麦の甘味も生まれず、スープとの絡みも悪くなります。
 
付属トッピングはInスープのチャーシューとキクラゲの2種。
チャーシューは脂身までプルトロに軟らかく煮込まれた豚バラ肉の厚スライス2枚で、味付けも肉質も抜群。
キクラゲは胡麻油で甘辛に炒められています。
 
 
鹿児島ラーメンは同じ九州でも長浜や久留米や熊本のラーメンと違って、「昔ながらの鹿児島ラーメン」というものが何種類かあるのが逆に特徴だったりします。
 
ただ本品を幾つかある伝統的なスタイルに個人的なイメージで当てはめてみると、
のり一のようなすっきり塩清湯系とも、さだのようなあっさり鶏白湯系とも異なり、
強いて言うなら小金太、柿の木、ふくまん、ざぼん、我流風あたりの、一般的に鹿児島ラーメンとして広くイメージされているさっぱり豚骨系のスープを、
もったりこってり濃厚に仕立てて、軸は残しつつもインパクトは強く、それでいて垢抜けさせたようなイメージでした。
 
金斗雲が進化形鹿児島ラーメンと銘打っているのに対し、こちらはブラッシュアップされた鹿児島ラーメンといった感じですかね。
 
野菜の水分と臭みにも負けないパンチがあるので、相性抜群の青ネギと茹でモヤシだけは忘れずに用意しておきましょう。
鹿児島ラーメンを完成させる上で野菜のトッピングは必要不可欠な要素となっており、特にもやしは二郎系のように若干ヘヴィな油分をリセットする役割も果たしてくれます。

13

2025年12月17日

タレはコク深い醤油ベースで、豚バラ肉の濃度の高いどっしりパワフルな風味と旨味を感じますが、獣臭はなく、塩味も化調も結構な濃口。
また液状の豚背脂もたっぷりで、醤油ダレとあわせて汁気の多いタイプとなっています。
 
麺はややうねった平打の太麺で、ツルピロの滑らかな麺肌とモッチリとした弾力。浅草開化楼だったと思いますが、数年前の麺よりもソフトな感じですね。
何にせよタレが多いのでしっかりと湯切りし、タレがトロトロに乳化するまで頑張って入念に混ぜましょう。
タレを乳化させる事でシャバシャバとした水っぽさが無くなり、シャープなキレが取れてまろやかな味わいとなります。
 
付属トッピングは魚粉のみなので、その他のトッピングは乗せたいものを事前に用意しておきましょう。
商品内のチラシに手書きの付箋で「全卵入れて下さい」と貼られている通り、生卵はマストです。
全卵を混ぜ合わせる事で醤油のキリっとした角がコーティングされ、マイルドな口当たりに仕上がります。
 
なおトッピングを乗せるのは麺とタレを混ぜ合わせた後です。
麺とタレを混ぜ合わせる前にトッピングを乗せて一緒に混ぜてしまうと、トッピングもタレを吸収し、混ぜにくく、ムラのある水っぽい味になってしまうので注意しましょう。
また麺量が多いので、丼は大きめのサイズを用意しておいたほうが作りやすいです。
 
私は全卵、白髪ネギ、刻みニンニク、魚粉、海苔の必須5品の他に、桜海老、フライドガーリック、とろろ昆布、
フライドエシャロット、博多万能ネギ、チャーシュー、紅生姜、豚背脂、金胡麻をトッピングしてみましたが、
タレが豚出汁なので、魚介類よりも肉類や野菜類のほうが豚の風味を壊さずに仕上げられると思います。
 
また麺が終わったら追い飯で2度楽しむのも混ぜそばの醍醐味です。付属トッピングが魚粉のみとコスパ的にはやや物足りなさも感じますが、
麺量は300gと2人分もあるので、追い飯まで含めて2人でシェアすると、ボリューム的にもコスパ的にも丁度良くなると思います。
 
商品名は卵かけ麺ですが、麺を冷水で締めるタイガー系のTKMとは別タイプで、また油そばとも違い、フォーマット的には二郎インスパ系混ぜそばに近いイメージですね。
塩分濃度はかなり高いので、卵がお好きな方は温泉卵を追加したり、生卵ダブルで行くのもアリです。

17

2025年12月10日

スープは豚肩ガラの柔らかい旨味とコラーゲンのとろみ、鶏ガラの風味と厚みが共存するまろやかな口当たりの豚骨醤油となっています。
 
塩分濃度は約2.5%と濃め寄りですが、カエシからは尖ったシャープさの無いクラシック系のようなすっきり穏やかなキレもあり、
武蔵家ほどのドロ感や雑味はないものの、熟成感のある旨味と豚骨臭は充分で、親鶏100%の香り高い黄金鶏油もスープに深いコクと旨味を与えています。
なお鶏油はやや多めなので、開封前に軽く振って鶏油をスープに行き渡らせてから丼に注ぎましょう。
 
麺は酒井製麺の逆切り中太家系麺ですが、以前使っていたB麺ではなく杉印になっていて、麺を確認した瞬間ハートを鷲掴みされました。
吉村家直系店などのごく一部にしか卸されない杉印は酒井の標準タイプよりも更に短く、
ふんわりプリモチとした個性的なコシがあり、カタメよりも普通かヤワメに茹でる事でポテンシャルを最大限に発揮します。
 
付属トッピングのチャーシューは直系タイプの吊るし焼きではなく、六角家系譜の豚モモ煮豚スライスが1枚。
ややギシった食感ですが、25年くらい昔の出店直後の中板橋武蔵家に似た感じで、個人的にはノスタルジックな満足感に浸れます。
解凍は湯煎だと繊維質が縮まり硬くなるので、出来れば流水が好ましいです。
 
ちなみにほうれん草や小松菜などの青菜は付かないので、必要な方は各自用意です。
あとライスもガッツリ用意しておきましょう。嬉しい事にスープ量タップリで、海苔も5枚も付けてくれています。
 
裏武蔵家はオープン時に頂いて以来ですが、その際に頂いた裏むさや定番ラーメンから感じたパンチの強さは影を潜め、
今回頂いたものは以前に比べるとマイルドな構成で、全体的なバランスが整えられており、
直系っぽさもありつつ、カエシやガラなど細かい部分で自由度が感じられる、日々進化している武蔵家系というイメージでした。
 
現在宅麺で販売されている野良裏家は裏武蔵家の2号店ですが、野良裏家は裏武蔵家とはまた違った個性が発揮されているので、食べ比べてみるのも面白いと思います。
 
 
なお説明書きにもある通り、麺は前日晩からの冷蔵解凍をお勧めします。
冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGですが、
酒井製麺の家系麺は冷凍だと麺同士がくっついている事が多いため、茹でる前に解しておけば茹でミスを確実に防げます。
 
解凍出来たら麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
茹で始めたらなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。茹でながら箸で解そうとすると、麺肌が傷付き、千切れたり、食感が悪化したり、伸びやすくもなるので絶対にやめましょう。

19

2025年12月02日

カシミールカレーはデリーのカレーメニューで最も辛く、辛味をストレートに感じられるようトロみをなくし、シャバシャバのスープ状にしているのが特徴です。
 
辛さの他にも、ブイヨンの深いコクと旨味、フルーティな甘味と酸味、クミン、カルダモン、コリアンダー、クローブ、シナモン、アドワラッスンなどのスパイスによる爽やかな香り、
チリの鋭くキレのある刺すような刺激など、多数の構成要素による緻密な計算によって味が作りあげられています。
 
また艷やかで黒みを帯びた色合いをしていますが、こちらは金沢カレーと同じようにカラメルと玉葱などで色味が付けられています。
 
ライスは辛口のカレーと相性の良い甘味の強いジャポニカ米を使用し、シャバシャバのカレーに合わせてやや硬めに炊かれています。
画像5枚目のような耐熱容器に入っているので、そのままレンチン解凍でOKです。
 
具材はホロホロと崩れるくらいに軟らかく煮込まれたゼラチン質の牛ほほ肉が大きなぶつ切りで4〜5個ほど別パックに入っています。
ただ銀座店で以前頂いた牛ほほ肉の味と違い、肉質と冷凍の関係かやや臭みが感じられた為、
気になる方は適度な大きさに解して、カレーをしっかり染み込ませてから頂くとよいです。
なお宅麺では牛バラ肉バージョンも販売されているので、そちらと食べ比べてみるのも面白いと思います。
 
またカレーに加える際、パック内に油分が溜まっているので、封を開けて直接流し込まずに、油が入らないよう具材だけ移すようにしましょう。残った油はラーメンの香味油や炒め物などに再利用出来ます。
 
その他マサラもたっぷり付いてくるので、よりスパイシーにキメたい方はお好きな量をお好みで。
シナモンが鮮烈に香るフレイバー重視のマイルドなマサラなので、これ以上辛くなる心配はありません。
 
デリーは全国的に有名な老舗ブランドで、暖簾分けされたお店やレトルト販売もあり、カシミールカレーも何らかの形で食べられた方も多くいると思いますが、初見の方はシャバシャバのスープ状と強い辛さにちょっとした驚きがあるかもです。
 
私は今回ラッシーを添えて万全の態勢で臨みましたが、実店舗のようにふかしたジャガイモをカレーに加えると、美味しい上に舌の逃げ場も出来るので、辛さ対策にもお勧めです。

8

2025年11月25日

タレはナンプラーによる魚醤特有のキレとコク、小海老を揚げて香りを移したエビ油の香ばしい風味で構成されています。
 
麺は混ぜやすくやや短めにカットされた多加水角刃太縮れ手揉み麺。
熟成感のある甘味とブリッブリの弾力が魅力的で、まずは麺とタレだけでしっかりと入念に混ぜ、次に海老油を加えて混ぜるようにすると、
味にムラが生まれず、塩味の角が取れ、麺の甘味も溶け出したまろやかな味わいに仕上がります。
 
本品は油そばという名の通りエビ油が軸となっていますので、まずはエビ油がトロトロに乳化し、汁気が無くなるまで入念に混ぜましょう。
 
そこにスイートチリを味変に加えると、塩味と甘味と柔らかな辛味がバランス良く調和し、一気にベトナムチックなテイストに変化します。
 
付属トッピングの拍子木切りチャーシューは醤油感のあるやわらか煮豚タイプと、香ばしく焼いたスモーキーな焼豚タイプの2種類が別々にパックされています。
メンマはやや濃口で、コリコリとした硬さと豚挽肉の弾力が食感にアクセントを与えています。
 
ここにレモンやライムなどの柑橘果汁とニョクマムを少々垂らし、レタス、パクチー、赤ワケギ若しくは赤玉葱などの生野菜をトッピングすると、よりアジアンな味わいに仕上がります。
私はモイオットチャンというベトナムのチリソースを足してアレンジしてみましたが、辛い物がお好きならタバスコ(ハラペーニョソース)を少々垂らすのも合うと思います。
 
あとは大葉、パプリカ、キュウリ、カイワレなどを加えても美味しいので、冷蔵庫に余っている食材があれば色々トッピングしてみるのも良いかもですね。

16

2025年11月25日

タレはやや甘口の砂糖醤油と、小海老を揚げて香りを移したエビ油の香ばしい風味で構成されています。
 
麺は混ぜやすくやや短めにカットされた多加水角刃太縮れ手揉み麺。
熟成感のある甘味とブリッブリの弾力が魅力的で、まずは麺とタレだけでしっかりと入念に混ぜ、次に海老油を加えて混ぜるようにすると、
味にムラが生まれず、砂糖醤油がマイルドになり、麺の甘味も溶け出したまろやかな味わいに仕上がります。
 
本品は油そばという名の通りエビ油が軸となっていますので、まずはエビ油がトロトロに乳化し、汁気が無くなるまで入念に混ぜましょう。
 
付属トッピングは拍子木切りチャーシューとメンマと刻み海苔が個別になっており、
チャーシューは醤油感のあるやわらか煮豚タイプと、香ばしく焼いたスモーキーな焼豚タイプの2種類が別々にパックされています。
メンマはやや濃口で、コリコリとした硬さと豚挽肉の弾力が食感にアクセントを与えています。
 
またネギ、青菜、ナルト以外に大葉や鰹節などを加えても美味しいので、冷蔵庫に余っている食材があれば色々トッピングしてみるのも良いかもですね。

15

2025年11月25日

スープはグリーンカレーと言ってもバイマックルーやガランガルなどのハーブが香り立ち、バイホーラパーやプリッキーヌの鮮やかな緑色が映える一般的なゲーンキョウワーンとは別物で、
土台となるハーブ以外にもスパイス類がしっかりと効かされている、八咫烏的解釈のグリーンカレー、というようなイメージ。
 
マイルドでクリーミーではありますが、ココナッツミルクの植物性脂肪だけではなく動物性脂肪によるミルキー感もあり、
香ばしさ、仄かな渋味、チリの穏やかな辛味などに独特のオリジナリティを感じます。
 
ナンプラーの主張とプリックの強い辛味がないので、タイのグリーンカレーをイメージしているとやや刺激が足りないかもしれませんが、
甘味の強さに関してはタイのグリーンカレーさながらで、バンコクの屋台にはもっと甘い店も多くある事を考えると、
本品は辛味の弱さに照準を合わせて、砂糖の量もこれでもやや控え目に調節しているんじゃないかなと思います。
 
麺は多加水の角刃平打ストレート。タイ料理の中華麺(バミー)や米麺(クイティオ)ではなく、日本のラーメン・つけ麺仕様の中華麺が使われています。
瑞々しい潤いがあり、噛めば噛むほどにスープと融和する小麦の甘味、しなやかでムチムチとしたコシの強さが素晴らしく、
淡麗系のスープとも組み合わされるタイプですが、グリーンカレースタイルとも非常に良くマッチしています。
 
付属トッピングはInスープで、皮までトロっと軟らかい皮付き鶏モモ肉のぶつ切り鶏チャーシューが2個。
1つは塊のままかぶり付き、もう1つは細かく解して麺とスープに絡めて頂くと、鶏チャーの味を余すこと無く活かす事が出来ます。
 
個人的にはグリーンカレーのアレンジ感よりも、麺の美味しさのほうに関心が向きました。
なお一般的なグリーンカレーペーストの強い辛味は無いので、辛い物があまり得意ではないという方にもお勧め出来ます。

8

2025年11月18日

スープは荘グループ系の富士丸インスパイアですが、コンディションはほぼ非乳化状で、塩分濃度は約4.4%という海水をも遥かに凌ぐ超絶高塩分なのですが、
スープのほぼ半量が液体油で占められているため、この強烈な高塩分さえも味覚に感じにくいというトラップになっています。
味が薄いと感じたら、それは油ばかり口にしている状態なので、麺を入れる前にも後にもスープを丼の底からしっかりと混ぜてから頂いたほうがよいです。
 
麺は加水率低めのワイド型角刃太ウェーブ。
俺道は久々に頂きましたが、カットが深掘りの逆切りになっており、熟成度含め以前に比べて一昔前の富士丸麺にグッと近付いたイメージ。
 
付属トッピングはブタ1枚と味付背脂が3種。
ブタは約1cm厚の大判ウデ肉で、噛み応えのあるしっかりとした食感に、二郎インスパの中では比較的やや薄めの味付け。
 
味付背脂は醤油味、トマト味、カレー味の3タイプ。ブタカスも微量ながら其々に含まれています。
使い方は色々で、ヤサイにかけたり、つけ麺風に別皿にするなど、食べ方はお好みで。
 
醤油アブラは通常の味付カスアブラで、ブタも一緒に入れられており、スープとは別にパックされています。
トマトアブラは醤油味にトマコンとトマトピュレを加え、トマトの風味と甘味、旨味、仄かな酸味を効かせてあり、3種の中で1番さっぱりとしています。
カレーアブラは醤油味に一般的なカレーパウダーを混ぜた感じの、ごく普通のカレー風味でした。
 
液体油に固形脂を上乗せしたアブラまみれになるトッピングで、味云々というよりも、とにかくひたすら大量の油と塩分を口にし続ける荒業になると思います。
俺道実店舗製のため、容赦や手加減といった概念が良くも悪くもブっ飛んでいますね笑

15

2025年11月18日

スープは牡蠣塩ラーメンの牡蠣清湯と加水率やや低めの角刃ストレート中細麺がベースとなっていますが、
本品はそこにバリエーション豊かなトッピング類が加えられた形となっています。
 
牡蠣アヒージョ、バラ海苔、豚肩ロースの大判レアチャーシュー、胡麻油香るメンマ、ぶどう山椒パウダーは牡蠣塩と同様ですが、
こちらは海老バター、柚子ペースト、五色あられの新たな3品が良い仕事をしており、
五色あられはプチプチの食感と鮮やかな色合いを、
小海老ペーストを使った海老バターは小海老のシャリシャリとした舌触りと香ばしい風味とバターのコクを、
柚子ペーストは塩不使用による素材そのもののフルーティな香りと仄かな苦味のみをスープに与え、
それぞれが牡蠣の風味を壊さず新しい融合と変化を生み出し、すっきりフレッシュな味わいに昇華させてくれます。
 
ただ山椒と海老と柚子はスープを大きく変えてしまい、一度加えると元に戻せなくなる為、山椒は麺に直接かけるようにし、
海老バターは別皿に移してスープで溶いてつけ麺風に、柚子は別添のもなか容器にセットしてスープに浮かべ、少しずつ溶かして味変に使用しました。
 
とにかく海老と柚子の味変が素晴らしく、どちらも牡蠣と非常に良く合います。
その分スープがもっと欲しくなりましたね、後半は割合的にトッピング数に比べてスープ量が足りなく感じました。
といっても原価的にこれ以上の増量は厳しいところでしょう笑
 
本品は宅麺CK製ですが、味は文句無し。忖度なしでお勧め出来る完成度だと思います。

15

2025年11月18日

スープは龍介の鶏ベースにクラムチャウダーを合わせたミルキーな鶏貝白湯。
貝出汁はケミカルで、シジミ特有のごく微少な苦味成分も薄っすら感じられますが、
その分味覚に直接訴えかけてくる力強さがあり、塩味、甘味、旨味のバランスが良く、まろやかで優しい味わいとなっています。
 
麺は自家製の平打中細ストレート。スープに合った小麦粉の甘味とプリモチの食感で、
硬めに茹でると麺のハリと歯切れの良さがスープとのコントラストを生み、軟らかめに茹でるとスープの柔らかさとの一体感が生まれます。
其々に其々の良さがあるので、自分の好みに合わせて茹で時間を調節すると良いと思います。
 
付属トッピングはしっとり淡口な鶏むねレアチャーシュー2枚とカリカリ食感のベーコンビッツ。
お勧めトッピングのジャガイモ、人参、玉葱はスープに野菜のホクホクとした甘味を、クルトンはザクザクとしたアクセントを、生クリームとチーズはクリーミーなコクを与えてくれます。 
 
黒胡椒も味を引き締めてくれますが、クラムチャウダーの隠し味としてはオイスターソースのチョイ足しがコク出しとして定番です。

13

2025年11月18日

スープはゲンコツ、節、羅臼昆布などを段階別に炊いた深みのある動物魚介清湯に、江戸味噌などの赤味噌を中心に複数ブレンドした味噌ダレを使用。
 
塩分濃度は約2.3%と高く、そのままの素の状態だと赤味噌の塩味のキレが際立ってややシャープに感じてしまいますが、もやしを炒めてスープで煮る事により、
炒め野菜の香ばしさと甘味が溶け出して味噌の風味とコクがグッと引き立ち、塩味の角が取れてこのラーメン本来のまろやかで優しい味わいに仕上がります。
 
また付属の牛蒡油は説明書きにもある通り、先に丼に落としておいてからスープを注ぐ事で、
油がスープ全体に回り、牛蒡の香りがフワっと立ち上ります。
 
無化調のため、一般的な味噌ラーメンからイメージするような分かりやすく力強い旨味というものはありませんが、
その代わりに味噌、ガラ、乾物など各々の食材から抽出したアミノ酸と核酸の組み合わせによる、
ナチュラルな深い旨味と仄かにフルーティな甘味が、塩味の奥からじんわりと舌に伝わってきます。
 
札幌味噌のような「濃厚」で「パンチ」のあるタイプとは異なる、雑味のない「深み」と、芳醇な「風味」が感じられる、繊細で心落ち着く和の味となっています。
 
麺は自家製の多加水極太平打麺。手もみによるスープの持ち上げが良く、国産小麦ブレンドの甘味と香りが抜群で、
麺肌は瑞々しく滑らかツルツル、表面はふんわり内部はモチシコの2層構造のコシ、噛む場所によって厚みの異なる飽きない食感の変化、平打のピロピロとした官能的な啜り心地など、
麺の魅力と楽しさが散りばめられたような目を瞠る逸品です。
 
付属トッピングは豚肩ロースチャーシューの厚スライスが2枚。
スモーキーに吊るし焼きした焼豚タイプで、余計な水分を落とす事により肉の旨味が凝縮した、ムッチリ弾力のある格別の一品。
 
牛蒡チップはカリカリとした食感がアクセントとなっており、ブリッブリの豚粗挽肉はスープと一緒にパックされています。
なお唐辛子と山椒が味変として非常に良く合います。
 
鶉は味噌専門店の中でも特に好きなお店で、スープ、麺、トッピングの全てにおいて一切妥協しない細部への拘りや、比類なき個性の創出など、リスペクトする部分は数多くありますが、
その中でも何より麺が大好物で、最近の宅麺リリースの中では個人的に一番嬉しかった商品かもしれません笑
 
とにかく非常にデリケートな麺なので、お湯は2リットル以上たっぷりと沸かし、茹で始めたらいきなり解そうとはせず、
最初の2分位は完全放置、2分を過ぎたあたりで初めて軽く解すようにし、後は対流で勝手に泳がせ、指定時間通りしっかりと茹でましょう。
 
箸で弄れば弄るだけ麺を傷付け味も食感も劣化するので、麺にはなるべく干渉せず、
自由放任に育てる事が麺本来のポテンシャルを損ねずに茹であげるコツです。
 
またスープもそのまま丼にあけても実店舗の味は再現出来ないので、必ずもやしやニラなどの野菜を強火でしっかり香ばしく炒めてからスープでひと煮立ちさせ、
それから牛蒡油入りの丼に注いで、麺と野菜とトッピングを盛り付けて仕上げましょう。
そうする事でお店で提供される実物の味に近い、味噌と牛蒡と野菜の香りが立ち上る、最後まで熱々の本物の一杯に近付ける事が出来ます。

14

2025年11月11日

スープはコラーゲンの溶け出したややクリーミーでまったりまろやかな口当たり。鶏油も香り良く、塩分濃度は約2.4%と家系然とした醤油のキレもありつつコク深い味わいで、
豚骨が濃厚に出てはいますが、店主出自の武道家本店のようなザラっとした重厚な豚骨濃度とはやや異なり、後味はクセがなく比較的あっさりとしています。
 
麺は酒井製麺のB麺で、約17センチの短尺ワイド型逆切り角刃中太ストレート。
麺の硬さはお好みで良いと思いますが、酒井の家系麺はヤワメ茹でが活きるモチムチの食感なので、ヤワメの美味しさが分かるようになると家系の境地に辿り着けると思います。
 
付属トッピングは大判板海苔が5枚とチャーシューが2枚。
チャーシューは直系の吊るし焼きタイプではなく、六角家系の面影を残した煮豚タイプの豚モモスライスで、あっさりとした塩味としっとりムッチリの食感。
湯煎すると繊維質が縮まりギシギシに硬くなるので、解凍は冷蔵、常温、流水のいずれかで行った方がよいです。
また青菜は付かないので、各自で事前に用意しておきましょう。
 
武道家本店とはやや異なる個性を感じさせつつ、ライスとの相性も抜群で、米行く前提の塩味となっていますので、米は食べられるだけ用意しておきましょう。
パンチがありつつ豚骨臭のない食べやすさもあり、幅広い層に受け入れられるであろう納得感のある家系だと思います。店内の雰囲気も良く、私も大好きなお店です。
 
 
なお酒井製麺の家系麺は冷凍だと麺同士がくっついている事が多いため、麺は前日晩からの冷蔵解凍をお勧めします。(冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGです)
 
解凍出来たら麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
茹で始めたらなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。茹でながら箸で解そうとすると、麺肌が傷付き、千切れたり、食感が悪化したり、伸びやすくもなるので絶対にやめましょう。

12

2025年11月11日

スープは家系を意識した豚骨醤油ですが、家系の特徴的な醤油のキレは弱く、旨味とコク、野菜の甘味と香りが味のベースを担っています。
塩分濃度は約2.2%と家系基準では多少控え目で、鶏油も比較的少なく、動物臭もないライトなガラ濃度で、万人に食べやすい仕様にしているようです。
舌触りはかなりまろやかで、デンプン由来のとろみを感じますが、個人的にはこのとろみにより化調の強い旨味が舌に残ってしまう点が気になりました。
 
麺はワイド型のザラモチ中太緩ウェーブ。
酒井っぽさを感じる太さと17cmの短尺で、平打ではなく家系スタイルの逆切りとなっており、
失礼ながら当初抱いていたイメージと違い、ちゃんとした家系麺が使われています。
 
付属トッピングはトロットロにとろける軟らかい厚切りバラロールチャーシューが1枚。家系感はないものの、こちらも万人受けを狙った人気のタイプとなっています。
なお海苔と青菜は付かないので各自で事前に用意しましょう。
 
また行者にんにく漬けも1瓶付いてきますが、味付けは醤油よりも化調と添加物がベースで、ケミカルな旨味甘味酸味となっています。
食感は良いですが風味は抜けており、正直高い品質は望めませんが、ラーメンのトッピング以外にもそのまま肴にしたり、ご飯やお粥のお供にしたり、
炒飯やおにぎりの具材にしたり、冷奴や豚しゃぶや蒸したじゃがいもに乗せたり、ナムルや納豆に混ぜたりと色々なアレンジが可能です。
 
ラーメンは資本系の家系インスパイアですが、直系、クラシック系、武蔵家系といった正規の家系のトレースはしておらず、
また亜流の商店系や現在の壱系など、同じセントラルキッチンスタイルの工場スープの中でも一味違った個性を見せる事により、
他の資本系とは味の面でもターゲットの面でも差別化が図られているように感じます。
 
何より麺がしっかりと家系しているので、私のような年季の入ったゴリゴリのハウザーでも意外と楽しめましたが、
海苔と青菜が付かない上に送料込みで一杯4,500円弱というハワイ価格なので、コスパは低く感じてしまう方もいるかもしれません。ただ、そのインパクトも含めたマーケティングの一環なのでしょうね。

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