2025年07月09日
4
40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2025年07月09日
4
本品は美味しく作るのにちょっとした手間と技術を要するため、必要な調理器具と食材を事前に確認、用意しておくとよいです。
工程も麺を茹でながら肉を焼いたりするので、調理が得意な方に任せたほうがよいですが、不慣れな方でも効率良く作れる手順を本文下に記載しておきます。
まずタレは旨味の詰まった濃厚な塩ダレですが、何よりも牛脂を炙った香味油が特徴的で、
メイラード反応による香ばしさとスモーキーなフレーバーが嗅覚を刺激し、バーベキューのような魅惑的な錯覚と臨場感を演出してくれます。
麺は太さにバラつきのある自家製多加水角刃平打太縮れ麺。もち小麦を配合したモッチモチの弾力が魅力的で、凹凸のある麺肌がタレをしっかりと絡み取ります。
付属トッピングは牛肩ロースと鶏モモのスライスが計約70gとボリューム満点。
シュラスコというブラジルの串焼き料理で、ムチムチに軟らかく、表面は香ばしく、岩塩で肉の旨味が存分に引き出されています。
ご存知ない方で「シェラスコ」と間違えている方も偶にいますが、正しくは「Churrasco(英:シュラスコ/伯:シュハスコ/西:チュラスコ)」です。
こちらの表面を焼いて油そばにトッピングし、野菜なども盛り付けて完成なのですが、説明書きにもある通り、お勧めトッピングの追加が前提の味付けとなっています。
生野菜がないとオイリーさが目立つアンバランスな未完成品となりますが、生野菜をトッピングするとタレや肉と絡む事で油分を中和し、味わいがすっきりまろやかに、かつ肉の旨味と香りを十二分に引き出してくれます。
折角のパレットを野菜抜きで食べてしまうのは流石に勿体無いので、レタスなどの葉野菜だけは最低限用意したほうがよいです。
サニーレタス、玉葱、ミニトマトはどこでも手軽に手に入るので、彩り良く仕上げてハンクラ本来の味を楽しみましょう。
個人的にもパレットは2年以上前にリクエストしていたので、念願のリリースが叶いビール片手に小躍りしています(笑)
【作り方のコツ】
<用意するもの>
・水1リットル入りの鍋(タレパック湯煎用)
・水3リットル入りの鍋(麺茹で用)
・フライパン(肉焼き用)
・まな板と包丁(食材カット用)
・小皿1枚(肉準備用)
・丼1個(油そば用)
・トッピング用食材(レタス、玉葱、にんにく等)
<調理手順>
①まず肉を解凍します。湯煎だと硬くなってしまう為、翌日食べる場合は冷蔵室かチルド室で解凍、すぐ食べる場合は水を張ったボウルにパックごと浸して約15分かけて解凍。解凍出来たら封を開けて軽くバラしておきます。
②肉を解凍しながら野菜を切っておきます。レタスは食べやすいサイズに手でちぎり、玉葱はみじん切り。どちらもカット後に30分ほど水に浸すと、レタスはシャキっと仕上がり、玉葱は辛味が抜けます。
③湯煎用の鍋と麺茹で用の鍋をコンロに用意し、湯煎用の鍋にタレパックを沈めて、2つの鍋の水を同時に強火で沸かします。
④湯煎用鍋のほうが先に沸くので、タレが解凍されたら鍋から取り出し、パックの封を開けて中身を丼に移し、鍋をコンロから下ろしてフライパンを置き換えます。
⑤麺用の鍋が沸いたら麺を冷凍状態のまま投入し、同時にフライパンに油を薄く引いて強火にかけます。
麺の方は吹きこぼれないように火加減を調節し、泡が浮いてきたら吹きこぼれの原因となるので取り除いて下さい。差し水は茹でムラに繋がるので厳禁です。
また麺は無理に解さなくても勝手に中まで熱が通るので塊のまま放っておいても大丈夫ですが、鍋底にくっつかないかだけ気を付けて下さい。
⑥フライパンから煙が上がってきたら、鶏肉は皮目を下に、牛肉は重ならないように全体に敷き詰めます。
強火をキープし、表面に軽く焼き目が付いたら手早く裏返して、反対面も軽く焼きます。自信がない場合は片面だけでもOKです。
この際、焼きすぎて焦がしたり中までしっかり火を通したりすると、ジューシー感が消え、硬くなり、苦みや臭みも出てしまうので、強火でサッと表面だけ焼き、外は香ばしく、中はしっとり軟らかく仕上げるのがコツです。
肉は表面を焼いたほうが実店舗さながらの香ばしい風味を引き出せるので、軽くで良いので必ず焼きましょう。火の扱いに慣れている方ならバーナーで手早く炙るのがよいと思います。
⑦焼き目が付いたら火を止めてすぐに小皿などに移します。フライパンに乗せたままだと余熱で火が入り硬くなってしまうので、肉の世話は全てを迅速に行うのが重要なポイントです。
なお麺茹でと肉焼きの同時進行が難しそうでしたら、肉焼きを先に終わらせてから麺を茹で始めるとよいです。ただし肉のレンジ加熱は硬くなるので絶対NGです。
⑧肉を焼き終わったらここで麺を軽く解します。茹でている間に麺をちょこまか弄ると麺が切れたりデンプンが溶け出たりするので、麺にはなるべく触れずに対流で自由に泳がせるのが正しい茹で方です。
また油そばの麺は硬茹でするとタレとの絡みが悪くなるので、指定時間通りかやや長めに茹でるのがオーソドックスな調理法です。
⑨茹で上がった麺をしっかり湯切りし、タレの入った丼に移して、タレが乳化し水気が無くなるまで入念にグリグリと混ぜます。
ここで湯切りが甘かったり混ぜ方が足りなかったりすると、仕上がりが水っぽく味がぼやけてしまうので要注意です。
⑩焼き目を付けた肉と野菜を彩り鮮やかにトッピングして完成!
あとはお好みで、
・ニンニク、バターでパワフルに
・パクチー、オレガノで香り豊かに
・カレー粉、シーズニングでスパイシーに
・ナッツ、フライドガーリックでクリスピーに
・ピクルス、フルーツビネガーでスッキリ爽やかに
・ペッパー、タバスコ、マスタード、ハラペーニョで刺激的に
・締めはガーリックライスなどの追い飯でガッツリワイルドに