元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

  • レビュー数 500
  • 役に立った数 190

2022年02月13日

まずスープとカエシのパックが分かれており、カエシの量を調節出来るタイプとなっています。スープは無色透明に近く鶏ガラ出汁も極薄というほぼ水のような鶏清湯ですが、カエシは貝類によるコハク酸の旨味成分を加えたコクのある淡口醤油ベースで、カエシが味の構成を担っている甘口タイプの淡麗系です。
麺は全粒粉配合の丸刃中太麺。丸刃はちゃんぽんやパスタや乾麺に多く使われるタイプで、ラーメンではあまり見ない組み合わせです。カットは短く表面ツルツルで啜り心地が良く、強いコシも持ち合わせています。
付属トッピングのチャーシューはイメージ画像のようなバラスライスと違い、バラのブロックが丸々一本分ドーンと付いてきます。味付けは淡いものの、箸で持つと崩れるくらい軟らかく煮込まれています。
そしてこのバラチャーシューの脂分と付属の背脂があっさり淡麗スープに溶け込むと、スープの雰囲気が野性的にガラッと変わります。モヤシとニンニクはこの上品なスープを壊してしまうと分かっていましたが、チャーシューも背脂も乗せてしまったので思い切ってトッピングしてみたところ、一周回って何が何だか良く分からないけど何となく美味しいという難解な味に最終進化を遂げました。
とりあえず豚バラブロックを丸々一本使っていますので、売る側からすればあまり儲けの無い商品だと思います(笑)味は二郎系ではなく麺量も普通ですが、チャーシューの大きさには夢が乗せられています。

1