元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2022年02月27日

スープは澄み渡る淡麗清湯で、煮干がフワッと香りますが、動物とのバランスも絶妙で、かつ香味野菜の清涼感もありつつ、無化調ながら様々な食材の旨味が調和し、丼内で弾けています。
麺はコリコリの歯応えともっちりした弾力を併せ持った、しなやかな角刃中細ストレート。これだけスープと麺の一体感を味わえるラーメンは滅多にお目に掛かれません。繊細な麺なので冷凍だとどうかな〜と心配していましたが、想像以上のポテンシャルを発揮していました。
付属トッピングは歯応えもよく滑らかな極太メンマ2本と地鶏団子4ヶ。団子の味付はシンプルで、弾力も心地良く、食材本来の美味しさを引き出す作りとなっています。贅沢を言えばワンタンも欲しかったところですが、肉団子が潰れないような丁寧な並べ方や圧のかけ方など、パック1つ1つにも細やかな神経が行き届いた仕事が成されています。
実店舗の再現というよりは冷凍に適したチューニングが施された商品となっていますが、その味は実店舗同様に一切の手抜きが感じられません。すっきりし過ぎず、あっさりし過ぎず、深過ぎず、厚過ぎず、とにかく全体のバランス感が実に絶妙。天才の為せる業ですね。

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