元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2023年10月26日

スープは鶏油多めの家系スタイルな豚骨醤油で、塩分濃度は約1.9%と家系基準ではやや低めなものの、糖分濃度は約12.6%と結構高め。
そこに付属トッピングの辛肉味噌を溶かすと更に塩味と旨味が増し、家系基準でも濃め以上の状態になります。

また鶏油と混ざり合う事で勝タンにおけるラー油の役割も果たしますが、辛味は耐え難い程でもなく、花椒も別添なので、量の調節が可能です。
このように、辛肉味噌を溶かす前と後で、箕輪家とビンギリの両方のバリエーションが味わえるような面白い仕組みとなっています。

麺はワイド型の角刃緩ウェーブ中太麺。硬めにも軟めにも適したタイプで、
舌触りは家系麺とは少々異なるものの、長さは家系スタイルで、酒井の麺とほぼ同じ短さにカットされています。

その他具材は板海苔3枚以外に付かないので、コスパの面で賛否両論あるかもしれませんが、味が濃いのでライスとの相性が良く、
肉味噌を溶かす前の家系スープと海苔、肉味噌を溶かした後のビンギリスープと海苔、
そして残った具材を乗せた肉味噌丼と海苔という、3段階のライスの食べ方を楽しむ事が出来ます。

箕輪家は亜流の家系、ビンギリの勝タンも本場勝浦市の典型的な勝タンとは違う変則タイプですが、
そのライスに合う亜種同士を組み合わせたら新種のおかず系ラーメンが爆誕したみたいな、
ある意味イノベーティブ・フュージョン的一品になっているんじゃないかなと思います。

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