元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2023年12月06日

スープは鶏と魚介の無化調淡麗醤油清湯。
ベースは鶏が力強く担いつつ、乾物系の香りも程よく主張し、
クセはなく和の風味として各々の食材が活かされています。
カエシは塩味に角がなくまろやかな熟成感で、キレよりも旨味とコクを強く感じます。
濃口と謳われてはいますが、塩分濃度は約1.8%、糖分濃度も約4.6%とどちらも高過ぎず低過ぎず、概ね平均的です。
ただ旨味は非常に濃く感じられます。味的に再仕込醤油も使われているのかな?
 
麺は自家製手打ちで、うどんのような超々多加水の超極太平打手揉み麺。
太さは一般的な讃岐うどんの太切くらいで、きしめんのようなピロピロとした薄さはなく、しっかりとした厚みがあります。
もち姫を使った麺肌はねっとり滑らかツルツルの官能的な舌触り、
食感はモチモチとした柔らかみのある弾力としなやかでノビのある強いコシを持ち合わせ、
噛めば噛むほどにもち小麦特有の風味が口内に広がります。
 
付属トッピングは赤身しっとり脂身トロトロな厚切りバラチャーシューが3枚。
味染みは良いものの、塩辛さはなく、絶妙な塩味と厚みが丼内で調和しています。
 
日陰の麺は塩ラーメンと同様に出自の「麺と未来」の店主が「博多うどんを参考にした」と言う通り、
博多うどんを意識した柔らかさに加え、讃岐うどんや中華麺のコシの強さも持ち合わせたような、
極めてオリジナリティの高い逸品となっています。

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