元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年05月23日

スープは名古屋コーチンの丸鶏と豚骨をベースに節と羅臼昆布などの魚介を合わせた琥珀色の淡麗塩清湯。
沸かさずじっくり煮出しているので獣臭はなく、海塩と藻塩をブレンドした塩ダレのまろやかな塩味とミネラル成分が旨味に深みと奥行きを与えています。
 
麺は自家製多加水平打太麺。丁寧に手揉みされた強いうねりが食感の遊びを生み、スープをしっかりと拾い上げます。
小麦粉は国産100%の強力粉に中力粉も配合されたオリジナルブレンドで、熟成感の伝わる旨味と甘味、
ツルッツルの瑞々しい麺肌、ブリッブリの弾力、モッチモチの力強いコシが特長の逸品。
 
この麺に絡める昆布水には焼きあごや本枯節の香ばしい風味も乗せてあり、
本店の昆布水と比較すると塩味がしっかりしているので、つけ汁や塩を使わずとも昆布水を絡めた麺だけでスルスルいけます。
 
つけ汁の塩分濃度は約2.5%とつけ麺としては概ね平均的〜若干淡めですが、この昆布水を纏った麺と合わせると、
塩味のピントがピッタリ合うと共に塩の角も取れ、アミノ酸の相乗効果で旨味も飛躍的にアップします。
 
ちなみにわじまの水塩とは能登輪島沖の海水を結晶化直前まで低温濃縮した液体塩で、
豊富に含まれたナトリウムとマグネシウムが素材の長所を際立たせてくれるため、
私もドレッシングやピクルス、マリネの下味など様々な用途で度々使用しています。
 
付属トッピングは歯応えの強いメンマと、吊るし焼きした豚バラチャーシュースライスが2枚。
脂身の多いバラ部位ですが、常温でもあっさりしており、脂の甘味とスモーキーな風味が麺とマッチしています。
 
進化本店は来月で一旦クローズし、屋号も味もリニューアルして再出発されるそうですが、
更に進化した新たなしおらーめんが全国に届けられる日が来るのを今から楽しみにしています。
(現在のしおらーめんは町田駅前店で引き続き提供されるそうです)

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