2025年07月02日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2025年07月02日
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スープは醤油清湯で、本品では魚介感が更に抑えられており、また鶏ガラも穏やかなため、何かに突出した風味とは異なる、全体的に穏やかな出汁感となっています。
塩分濃度は約2.3%と高めですが、醤油の主張が強い訳でもなく、塩味には丸みがあり、返しに甘味を効かせて味の骨子を作っている印象です。
麺はスクエア型の角刃中細ストレート。
三河屋の麺とはやや異なるものの、ブランを配合した香ばしい風味、コリプリの弾力、ザックリとした歯触りはびぎ屋っぽさを上手に表現出来ていると思います。
付属トッピングは豚バラロールチャーシュースライスが2枚。
熱湯湯煎するとパック内に脂や肉汁が溶け出し旨味の抜けたスカスカ状態となってしまいますが、解凍を流水か常温で行うと、トッピングした際に脂や肉汁が余すことなくスープに溶け出すため、味変の役割を効率良く果たせるようになります。
ノスの要素は確かに感じられますが、ノス感を強調したというよりは全体的な濃度を下げたようなイメージで、
ネガティブに言えばこれといった特長を特に見いだせず、ポジティブに言えば老若男女問わず無難に頂ける味、といった印象です。
びぎ屋の無化調感を表現すると、濃厚な旨味を感じる味わいというタイプからは外れてしまうので、構成的に致し方ないのかもしれません。
びぎ屋の実店舗の味をご存知の方だと、スープもチャーシューもびぎ屋の味じゃない、というシビアな評価になってしまうと思いますが、
びぎ屋実店舗の味をご存知ない、冷凍通販でしか食べた事がないという方にとっては、銘店をイメージしたラーメンをいつでも自宅で頂けるお手軽商品、として重宝するんじゃないかなと思います。
監修品といえども、ストレートスープと冷凍生麺のセットは他の宅麺商品と同じなので、インスタントの濃縮スープやチルド製品、レンチン製品などとは当然ながら比較になりません。
特に麺に関しては流石の菅野製麺所クオリティです。
ただ他の方も仰っている通り、実店舗製品との区分けはユーザーに分かりやすい形で考慮頂いたほうが良いと思います。(商品名に「宅麺ラボver」や「宅麺コラボ」など付ける等)