2025年07月09日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2025年07月09日
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スープは塩鶏清湯ですが、丸鶏の濃厚な厚みとタップリ浮かんだ鶏油がコク深く、味わいはあっさりながらもどっしりとしています。
反面、塩分濃度は約2.0%、Brix値は約5.7%とつけ麺にしては比較的薄口で、スープと昆布水の旨味で食べさせるのが特徴的です。
麺は自家製の角刃細ストレート。加水率やや低めの中加水で、昆布水つけ麺ではスタンダードな細さですが、1本1本が長めにカットされています。
ロング挽きのような風味があり、プリコリの食感で、形状もスープを一番持ち上げやすい細ストレートなため、鶏清湯の薄口具合が丁度良い塩梅となっています。
昆布水は鰹節を効かせる事で旨味の相乗効果が促されていますが、更に鶏清湯スープと合わせる事で旨味の爆発が起こります。
また店内ポップのお勧めの食べ方には、最初に麺と塩だけで頂き、次にスープに浸し、適度なタイミングでライムを絞って味の変化を楽しみ、最後に昆布水でスープ割りをする、と記されています。
なお昆布水麺を塩で頂く場合、海の物(魚介)には海の塩(海塩)、山の物(動物)には山の塩(岩塩)という料理のセオリー的なものがあり、
岩塩だと昆布に比べて主張が強い為、昆布と相性の良い海塩(天日塩・煎熬塩・藻塩など)を使ったほうがより美味しく頂けます。
私の場合、海塩はぬちまーす(沖縄産)、じねん(与論島産)、男鹿なまはげの里藻塩(男鹿半島産)、フルール・ド・セル(ゲランド産)、シリカの奇跡(ベトナム産)あたりをよく使っています。
付属トッピングはInスープで、トロトロに軟らかく煮込まれた豚バラチャーシュースライスが1枚と、塩味の強いゴリシャキメンマが2本。
チャーシューは穂紫蘇を包んで食べるのをお勧めされています。
ちなみに店主は本庄常勝軒の出身らしく、宅麺でも販売されている常勝軒のとんづけもこちらの実店舗で提供されていました。
店内も綺麗で接客も良く、メニューも豊富で、個人的にもお勧め出来る良店です。