元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

  • レビュー数 621
  • 役に立った数 145

2025年07月23日

スープは完全無化調で、比内地鶏、TOKYO Xなどの国産ブランド鶏豚のガラと丸鶏を使用したクリアで繊細な淡麗清湯、
醤油返しは自家火入れした生揚げ醤油をブレンド、そこに浮かべるのは丁寧に抽出した濃厚で香り高い琥珀色の鶏油。
塩分濃度は約2.2%と高いながらも強い塩味を感じさせない、カエシと鶏油の緻密なバランス感が光っています。
 
麺はハルユタカ、さぬきの夢など数種の国産小麦粉を使い、加水率やボーメ度など毎日の気温や湿度に合わせて微調整した、
しなやかで滑らかシルキーかつ甘味旨味の詰まった芳醇な香りのモチムチ自家製角刃細ストレート。
 
付属トッピングは豚ロースの低温調理レアチャーシュースライスと豚肩ロースの煮豚スライスが1 枚ずつ、そしてシンプルで雑味のないメンマが2本。
チャーシューはしっとりもっちりジューシーな食感と素材の味を損なわないよう、解凍は流水か体温以下のぬるま湯で。湯煎は絶対にNGです。
 
 
ちなみに飯田商店はより美味しく頂ける盛り付け方と食べ方があり、まず盛り付けの際には1枚目の煮豚を丼中央からやや奥に乗せ、
2枚目のレアチャーシューは手前にずらして並べます。この際、チャーシューの脂身部分を手前に向けるようにします。
 
頂く際は、最初にスープを手前からレンゲで掬う事で、ロース肉の脂が溶け出した最高のひと口目が味わえます。
次に麺も手前から引っ張り出して勢いよく啜る、を繰り返します。
 
すると食べている内にチャーシューの旨味と麺の甘味がスープに溶け出し、醤油のキレが治まって、味わいが徐々に変化してゆきます。
チャーシューを縦にずらして並べ、スープを手前から飲むのは、この味の移ろいを時間差で楽しめるようにという飯田さんの意図的な狙いがあります。(※店主著書「本物とは何か」より一部抄録)
 
なお調理の際は、
・麺茹での湯量(最低でも2リットル以上)
・茹で時間(絶対に指定時間厳守)
・茹で方(箸で必要以上に触れない解さない)
・スープ温度(湯煎にかけすぎない)
・具材解凍(湯煎厳禁)
には特に気をつけて下さい。
可能な限り再現して、世界最高峰の味を体感しましょう。

4