2025年11月11日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2025年11月11日
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スープはコラーゲンの溶け出したややクリーミーでまったりまろやかな口当たり。鶏油も香り良く、塩分濃度は約2.4%と家系然とした醤油のキレもありつつコク深い味わいで、
豚骨が濃厚に出てはいますが、店主出自の武道家本店のようなザラっとした重厚な豚骨濃度とはやや異なり、後味はクセがなく比較的あっさりとしています。
麺は酒井製麺のB麺で、約17センチの短尺ワイド型逆切り角刃中太ストレート。
麺の硬さはお好みで良いと思いますが、酒井の家系麺はヤワメ茹でが活きるモチムチの食感なので、ヤワメの美味しさが分かるようになると家系の境地に辿り着けると思います。
付属トッピングは大判板海苔が5枚とチャーシューが2枚。
チャーシューは直系の吊るし焼きタイプではなく、六角家系の面影を残した煮豚タイプの豚モモスライスで、あっさりとした塩味としっとりムッチリの食感。
湯煎すると繊維質が縮まりギシギシに硬くなるので、解凍は冷蔵、常温、流水のいずれかで行った方がよいです。
また青菜は付かないので、各自で事前に用意しておきましょう。
武道家本店とはやや異なる個性を感じさせつつ、ライスとの相性も抜群で、米行く前提の塩味となっていますので、米は食べられるだけ用意しておきましょう。
パンチがありつつ豚骨臭のない食べやすさもあり、幅広い層に受け入れられるであろう納得感のある家系だと思います。店内の雰囲気も良く、私も大好きなお店です。
なお酒井製麺の家系麺は冷凍だと麺同士がくっついている事が多いため、麺は前日晩からの冷蔵解凍をお勧めします。(冷凍生麺の冷蔵解凍は結露や乾燥による品質劣化を招きやすいので本来はNGです)
解凍出来たら麺同士を優しく剥がすように解し、乾燥しないよう手早くばらけさせ、解したら放置せずすぐに茹でましょう。
茹で始めたらなるべく触れず、対流で自由に泳がせてあげて下さい。茹でながら箸で解そうとすると、麺肌が傷付き、千切れたり、食感が悪化したり、伸びやすくもなるので絶対にやめましょう。