元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2019年11月20日

すずき家の出身である壱六家は家系直系で修行経験の無い模倣店で、「壱系」と呼ばれる家系インスパイアです。
味も直系とは別物でクリーミーなポタージュ風スープ(CPS)が特徴ですが、今は町田商店や壱角家、日の出らーめん等の資本系が全国にFC展開しており、この似非家系のCPSこそが家系の味と誤認されている方も多いようです。
因みに宅麺商品内では、同じ壱系の大津家が神豚という二郎インスパを出していたり、ちばからが二郎系×家系(×天一)のハイブリッドと呼ばれていたりしますが、これらがド乳化スープなのに対し、すずき家の二郎インスパは醤油ダレが強い黒みがかった微乳化豚骨スープで、多めの液体油は鶏油ではなく豚背脂。
麺はツルツルの舌触りや細さは壱系っぽいものの味・食感は二郎チックなオーション使用の低加水麺で、短くない普通の長さ。
ブタは臭みがあるものの軟らかく煮られた厚さ3mm程度の腕肉が1枚、付属の味付背脂はやや硬めで細かく刻まれており富士丸系とはまた違ったタイプ。
壱系CPSとも異なり、麺の形状以外は全体的に二郎インスパですが、この麺とスープの取り合わせは遊び心が感じられて個人的には楽しめました。

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