元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2019年12月26日

味のリニューアル後はお店に行けていないので、この機会に宅麺を利用しました。
以前は嶋崎さんの相模原時代の2号のように鶏と水だけのスープでしたが、現在は豚と昆布も加わり各食材の旨味と醤油のまろみの相乗効果が楽しめる淡麗で芳醇な澄み渡るスープとなっています。
鶏油は佐野さんや嶋崎さんより少なめに使われており、鶏のクッキリふくよかな風味を豚のコクがガッチリと支え、昆布が旨味の相乗効果を引き起こし全体を高いレベルでバランス良く成り立たせています。
麺は支那そばやを彷彿とさせる滑らかでしなやかな喉越しと舌触り、そしてスープの塩味の対比効果で一層際立つハルユタカの優しい甘味。麺は硬く茹でるとこの麺とスープの一体感を引き出せなくなるので、茹で時間は2分くらいで弾力を確認しながら。
茹で湯が殆ど濁らない事に驚きましたが、実店舗では茹で湯に活性炭濾過水、丼には有田焼の特注品を使用しているので、このラーメン本来の味を家庭で完全再現するのは難しいと思います。
付属トッピングはチャーシューのバラロールと生ハムのような低温調理のロースが1枚ずつにメンマが3本。
低温調理食材が使われているので湯煎はせずに自然解凍が好ましいです。自分はスープの味を壊したくないのでトッピングせずに別皿で頂きました。
支那そばやや69の味が分かる方なら確実に刺さると思いますが、二郎インスパや麺カタ脂コッテリ乳化スープが中心な方には合わないかもしれません。
とりあえずこの味を湯河原で朝から整理券を貰わずとも頂ける事に感謝です。

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