元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

  • レビュー数 501
  • 役に立った数 174

2023年09月04日

スープは魚介ベースですが、磯の強さはなく、節と煮干と濃口醤油がふわっと香り、
表面には鶏油と豚背脂粒が適度に浮いています。
塩味、旨味、甘味、酸味、油分の全てがバランス良く組み立てられており、
あっさりとしつつ厚みも感じられます。
ここに焦がしネギの苦味が加わると、5つの基本味による味の相互作用が見事に生まれます。

麺は佐野系の自家製多加水角刃手揉み中太縮れ麺で、シルキーで滑らかな舌触りとツルモチの食感。
熟成感もあり、麺自体の旨味も申し分なしです。
実店舗では中細ストレートを頂きましたが、こちらの手揉み麺も抜群に美味しいですね。

付属トッピングのメンマは風味が素晴らしく、甘味酸味のバランスも絶妙。
食感も万人受けのコリコリ歯応えのあるものとは違い、
熟成感と舌触りもしっかりと楽しめるミディアムな仕上がり。

チャーシューは麹の旨味を感じる吊るし焼きのスモーキーな焼豚で、厚切りのバラが1枚と薄切りのモモが2枚。
どちらもしっとりムチムチの仕上がりで、解凍は流水か常温がベストです。
何分も熱湯湯煎するとパサついて失敗します。

焦がしネギはほんのりビターな苦みと香りがアクセントになりますが、
味変として少しずつ加えると、少しずつより長く味の変化を楽しむ事が出来ます。

実店舗では過去2度ほど頂いておりますが、今回も含めいずれも味わいが異なっており、
常に洗練されたアップデートが行われているように感じます。
個人的にも大好きな系統なので、実店舗にも久々に伺いたいなと思います。

6