元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2023年12月28日

スープは黄金色に澄んだ塩清湯で、淡麗にして超重厚な蜆の香りと味わいに一口で胃袋を掴まれます。
くっきりと立ったコハク酸の旨味を動物系の旨味が支えるような構成で、
塩分濃度は約2.8%と高いなりに塩味のエッジも立っていますが、
多めの香味油がクッションとなり口当たりはまろやかで、全体的にどっしりとした厚みを感じます。
 
麺は若干高めの中加水平打細ストレートで、しなやかでツルプリな舌触りが特徴的ですが、
何より麺自体の旨味が申し分なく、スープと合わせる事で動物系の旨味のサポートがより強調される仕組みになっているように感じます。
 
付属トッピングは豚肩ロースを低温ローストした大判のレアチャーシューが1枚。
スープに動物系の旨味を加えると共に、黒胡椒のスパイシーな香りが全体を引き締めるような役割も果たしています。
 
非常にデリケートなラインで言うと実店舗の味とは微細な違いを感じますが、
こちらはこちらで丼に注いだ瞬間に立ち上る香りが何よりも素晴らしく、
蜆の味もかなり濃厚で、〆の茶漬けまで含めて満足度は圧倒的に高いです。

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