元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年01月10日

スープは丸鶏をベースに、その他動物系と魚介系を繊細に組み立てたあっさり淡麗清湯。
そこにヤマギク醤油を中心とした醤油返しのキリッとした塩味とじんわりまろやかな旨味、
雑味のない芳醇な鶏油がコクと厚みを上乗せしています。
 
スープ温度が高い最初の段階は塩味と酸味、節や冬菇などの乾物系の風味が立ちますが、
食べ進み温度が下がるにつれ今度は甘味と旨味が浮き上がり、
動物系の新たな風味が続々と鼻に抜けてゆきます。
 
麺は三河屋製麺の全粒粉入り中加水角刃中細ストレート。
食べ始めはポキポキとした食感ですが、次第にスープを適度に吸い上げ、
後半はモチモチとした食感となり、麺自体の味も変化します。
噛むほどに広がる全粒粉の芳ばしい風味もスープを活かしており、
お互いが引き立て合うようなニコイチ感を見せています。
 
付属トッピングはしっとりとした鴨ローススライス、
脂身の旨味が抜群のモチモチ豚バラロールスライス、
黒胡椒とバジルの香る鶏胸肉スライスが各1枚ずつ。
 
様々な食材の個性と各々の旨味の調和が複雑に入り組みつつも、
全体が鮮やかに整理整頓された超ハイレベルな一杯となっており、
店主は宅麺で販売されているソラノイロでも勤務経験がある実力者で、
舌の肥えたラヲタ達からの注目度も非常に高いお店です。

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