元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年01月17日

スープは鶏ベースに良質な豚背脂を浮かべた、実店舗の豚蕎麦チックな淡麗醤油清湯。
醤油のコクと旨味の奥行きが深い無化調スープで、ニンニクは加熱調理により臭みや辛味がなく、穏やかな風味と旨味のみを残し、じんわりと上品にパンチを与えています。
塩分濃度約2.3%とやや高めな塩味と背脂の甘味が絶妙なバランスを取っていますが、
背脂はチャッチャではなく昔の一条流がんこのようなスタイルで、
細かめの粒状と液状を程よい量だけほんのりと浮かべてあり、クドさはありません。
 
麺は別商品の冷やしそばと同じく三河屋製麺の特注ですが、こちらは加水率若干低めの角刃平打太ストレートで、
スープの吸い上げもよく、パツンと歯切れの良い食感で、冷やしそばとも豚蕎麦の麺ともまた別のタイプです。
 
付属トッピングはローストされた肩ロースのレアチャーシューが1枚。
モチモチに軟らかく、シンプルながら絶妙の下味。高野のチャーシューは冷凍でも抜群に美味しいですね。
ただ湯煎で加熱し過ぎると硬くなり豚の臭みも出るので、湯煎はせず、冷蔵庫や流水、体温程度のぬるま湯などで解凍を行うとよいです。
また刻みニンニクの追加も合いますが、生ニンニクは香りが強すぎるので、
素の状態で食べたほうがスープ本来のニンニクの素材感は楽しめると思います。
 
背脂ニンニクというのは実店舗でも見た事がないので多分限定商品かなと思いますが、ちゃんと高野感があって味的にも楽しめました。
いつかTAKANO WATERが宅麺から家庭に届けられる日も来るんでしょうか(笑)

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