元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年02月08日

スープは鶏ガラと根菜を沸かさずにじっくりと煮出したあっさり醤油清湯。
クリアに澄んだ綺麗な黄金色で、さらりとした穏やかな鶏胴ガラの味わいの中に鰹もほんのりと香り、
薄口醤油のキリッとした塩味はやや強めの旨味と甘味が優しく和らげています。
 
麺は自家製の超多加水平打中太縮れ麺。
加水率が非常に高い佐野ラーメン特有の瑞々しく滑らかな舌触りにプリプリモチモチとした弾力とコシの強さ、
また手揉みによる不規則な縮れがスープを適度に持ち上げ、噛む場所によって異なる多彩な食感を生み出しています。
 
付属トッピングはシャキシャキとした歯触りのメンマに、チャーシューはしっかりと巻かれた厚めの豚バラロールで、
醤油の下味、赤身の適度な弾力、脂身の程良い口溶けがバランス良くまとまっています。
2食購入した内のもう1食のほうは2cm近い厚みがあったので、運が良ければ二郎級の極厚サイズに出会えるかも?
 
構成自体はシンプルで、スープも佐野ラーメンでは比較的主流のタイプですが、
その味わいは店主出自のおぐら屋の特長も踏襲しており、抜群の安定感、安心感を得られる一杯だと思います。
ごまラーメンの完成度はこのベースのクオリティあってこそですね。

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