元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2024年03月07日

スープはサラサラとした純煮干で、苦みやエグミはありませんが、煮干特有の芳醇なクセはしっかりと活かされています。
塩分濃度は約2.1%とやや濃口ながら、塩味の角を無くしたまろやかな口当たりで、
煮干の旨味と甘味にも奥行きがあり、煮干油も重みが無くあっさりとしています。
以前は長崎産の片口鰯や鯵、千葉産の真鰯などが使われていましたが、最近は千葉産の片口鰯を使っているようです。
 
麺は本店と同じ東京製麺の低加水角刃中細ストレート。
コリパツの食感で、時間の経過と共にスープを吸い上げ、煮干の風味と一体化してゆきます。
 
付属トッピングは豚肩ロースの低温調理レアチャーシューが2枚。
ジューシーな国産霜降り肉で、薄めのスライスながらむっちりとした弾力と、体温でとろける甘い脂が特長の逸品。
またスープの邪魔をしない淡い味付けとなっており、麺との相性もしっかりと考慮されています。
当然ながら湯煎は厳禁、またスープの余熱でもタンパク質の変性による肉質と風味の変化が生じるので、
レアチャを臭いと感じてしまう人は熱が入る前に早めに食べるか、ラーメンに乗せず別皿にするとよいです。
 
数年前に宅麺でも販売されていた丿貫の6号店ですね。
欲を言えば和え玉もあれば嬉しかったですが、全体的には流石のクオリティだと思います。

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