元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・プラチナ会員ですが抽選販売は直近29回中26回落選、新商品は全滅で毎回先着販売で買っています。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。コツとしては思い切って麺を取り出してレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2025年06月18日

麺はひらいめん(平い麺)と呼ばれる自家製の多加水超極太平打麺。
名前の通りの平たい幅広麺ですが、きしめんのようなピロピロとした薄いものと異なり、麺帯がブ厚く、
もち小麦ブレンドによるモッチモチのコシ、滑らかなツルッツルの麺肌、瑞々しいプリップリの弾力と小麦本来の甘味が楽しめます。
また、かん水による引き締まった強いグルテンもウドンにはない特長として表れています。
 
茹で時間は麺カタ好きなら指定時間最短の8分くらいで上げても良いと思いますが、このタイプは二郎インスパ系の低加水ワシゴワ麺とはタイプの違う、多加水のツルモチ食感が醍醐味なので、
麺のコシと絡みを最大限に引き出すなら、指定時間よりも2〜3分長く茹でてしっかりα化させたほうが良いです。
そもそも油そばは軟めに茹でるのが基本の調理法で、硬めにすると油やタレとの絡みが低下するので注意です。
 
タレはブレンド醤油ベースで、刻みニンニクと魚粉の風味が効いた、香ばしくパンチのある味わい。
麺を真っ黒に染める深い黒色ですが、これはたまり醤油の色味によるもので、見た目ほどの塩味はなく、甘味と旨味が強い、ビターでコクのあるあまうま醤油味となっています。
 
こちらをタレの汁気が無くなるまで麺としっかり混ぜ合わせる事で、タレが乳化し、小麦の甘味旨味も溶け出して、塩味のカドが取れたまろやかな味わいに仕上がります。
逆に塩味のキレを感じた場合は混ぜ不足の状態で、タレが非乳化のシャバシャバ状だと麺にタレが絡まず味が乗らないので、
少なくともタレにトロみとツヤが出てくるまでは入念に混ぜましょう。多少時間をかけてもこの麺はそう簡単にはノビないので心配いりません。
 
付属トッピングは約1〜1.5cm厚の食べ応えある豚バラチャーシュー縦スライスが2枚。
軟らかく脂身も旨みが詰まっていますが、熱を通し過ぎると水分も油分も抜けてしまうため、湯煎のかけ過ぎには注意です。
 
あとはニンニク、ネギ、玉葱、チーズ、フライドオニオン、鰹節、魚粉、酢、ラー油、胡椒、唐辛子など、お好きなトッピングを各自追加してお好きなように楽しめば良いと思います。
生卵に関しては、濃厚に仕上げたい場合は卵黄のみ、まろやか且つ追い飯を視野に入れて汁気を残したい場合は全卵を使うとよいです。
 
量が多く、麺もチャーシューも噛み応えがあるので、2人でシェアしても充分なボリューム感ですが、お腹に余裕がある方は、残ったタレにライスを投入する追い飯で〆たいところです。

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