元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

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2026年01月14日

スープは鯖節と煮干がメインの淡麗塩清湯。カエシから香味油まで一貫したアニマルオフの無化調で、乾物の香ばしさが鼻に抜けるあっさりまろやかな優しい和の味となっています。
 
スープ(出汁)とタレは別パックで、タレパックには香味油と塩返しが混ぜ入れられており、
スープ自体の塩分濃度は約0.9%と乾物由来の塩味が軽く効いている程度ですが、タレを加えると約1.6%になります。
 
現代のラーメンは昔に比べて塩分の平均値が高い傾向にあり、特に無化調だと味覚に訴えやすいように塩分濃度もBrix値もやや高めになりがちですが、
この約1.6%の塩分濃度は昨今では比較的に低めの部類で、塩分を抑えつつ魚介の旨味と風味を活かす事により、
薄口に感じさせず、節の甘味も引き立たせ、かつ麺とも一体感を持たせるという絶妙な塩梅になっています。
 
無化調でこの塩分濃度でこの旨味の余韻はかなりシブいですね。
同業者が喜ぶタイプのカエシの技巧で、一緒に頂いていたチームメンバー達もおぉ〜っと声を上げていました。
これならあと0.1%くらい下げてもOKなのかな、とにかくシビれる美味しさです。
 
麺は自家製の角刃細ストレート。蛋白が少なめの強力粉のようで、コリっとした歯切れの良さを持ちつつモッチリ瑞々しい弾力としなやかなハリがあり、
細ストレートという形状もスープを持ち上げやすく、啜る度に嗅覚と味覚が魚介の風味で満たされます。
 
なお付属トッピングは付いておらず、素ラーメンの状態でダイレクトに味わって欲しいとの事ですが、
実店舗は素ラーメンではなくトッピング類も普通に乗せられるので、せめてレアチャ1枚か軟骨つくね1玉くらいは付けて欲しかったかも。
せっかくスープに合う美味しいトッピング類があるので、それらが1つも無いのはちょっと寂しい気がしました。
 
塩そばまえだに感銘を受けたという通り、魚介オンリーの無化調塩スープという構成はまえだと同様ですが、
出汁の重ね方やカエシは当然別物なので、まえだとはまた違った独自色のある個性的な一杯になっています。
 
なおスープとタレはあまり高温にすると風味を損ねてしまうので、湯煎のかけ過ぎには注意しましょう。

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