元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

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2026年02月24日

スープは豚をベースとしたあっさり醤油清湯。ゲンコツや豚肉のほか香味野菜の風味、とりわけ生姜を効かせているのが特徴的で、
出汁の生姜とは別に生姜オイルも浮かべられていますが、生姜は主張し過ぎず風味も刺激も穏やかです。
また塩分濃度も約1.8%と特段高くもなく、キレやパンチのあるタイプと違い、醤油のまろみ、豚の旨味、生姜の爽やかな香りがじんわりと伝わるような、エッジのないまろやかで滋味深い味わいとなっています。
 
なおカエシには青島食堂と同じようにチャーシューを炊いた濃口醤油を用いて豚肉の旨味を抽出しているようですが、
色が濃い目なので濃口醤油を煮詰めてメイラード反応を進行させているのか、若しくはたまり醤油を多少ブレンドしているのかも。
 
醤油の色の濃さは醤油に含まれるメラノイジンという褐色色素濃度の濃淡で左右され、塩分濃度が高いほどメイラード反応は抑えられるため、
濃色の醤油(濃口醤油・たまり醤油・再仕込醤油など)のほうが塩味は弱く、薄色の醤油(薄口醤油・白醤油など)のほうが塩味の強い醤油になります。
 
その為、色が濃いからといって醤油を沢山入れていたり塩辛かったりする訳では必ずしもありません。
見た目に反してしょっぱくないと思う人もいるかもですが、黒色の濃い醤油スープは逆に塩分濃度が低く、甘めでコク深かい味わいだったりします。
 
麺は自社製の中加水角刃中細ストレート。啜りやすい若干短めのカットに喉越し良いツルモチ食感で、
このタイプは長めに茹でると強いコシが生まれ、スープとの絡みも良く、小麦の甘味も充分に引き出せますが、
短めに茹でるとスープの生姜感と麺のサックリとした食感にコントラストが生まれ、メリハリのある味わいになります。
指定時間通り茹でると両者のバランスが取れるので、自分の好みに合わせて茹で時間を調節するとよいです。
 
付属トッピングは豚肩ロースチャーシューの薄スライスが2枚。青島食堂やオランダ軒のような柔らかさはなく、
Inスープのためスープを吸い込んでおり、普通に熱湯湯煎するとパサつきなど食感にも影響が出ると思います。
 
私は具材がInスープになっている商品の場合、具材に熱が入る前の段階で具材のみ取り出し、過熱や味移り、縮みや歪みなどの品質変化を極力防ぐようにしていますが、
一般ユーザーは流石にそこまでしないと思うので、二郎インスパ系などのブ厚い豚バラ肉以外のInスープトッピングに関しては、
スープには入れずに別パックにした上で解凍方法も分けたほうが、誰が調理してもお店の味を正しく再現出来る形で届けられるのにといつも思ってしまいます。
 
こちらは皆さんご存知「新潟5大ラーメン」の1つに数えられる「長岡生姜醤油ラーメン」スタイルの一杯ですね。
長岡生姜醤油ラーメンといえば青島食堂が元祖として有名で、宅麺内ではオランダ軒という超人気店もラインナップにありますが、
こちらは飲食事業を経営母体に持つ資本系のお店で、青島食堂インスパイアではあるものの、青島食堂とは生姜や豚肉の風味など随所で味わいの異なる、クセのないバランス型の長岡系になっていると思います。
 
また生姜がお好きな方は追い生姜をして楽しむのもアリです。生姜の効果で身体がポカポカ温まる、今の寒い時期にピッタリなラーメンになるんじゃないかなと思います。

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