2026年03月17日
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40代/男性
・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています
2026年03月17日
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タレはあまうまの醤油ベースで、鶏油の風味と魚介の香ばしさが相まった、重さのない淡麗なあっさりコクまろ味となっています。
中華そばと同様に背黒煮干の芳醇な香りが軸となっているのはこちらのお店の特色ですね。
麺はややワイド型の角刃太ストレート。実店舗のように手揉みされていないのは冷凍仕様なのかな?
また画像5枚目の通り1つの袋に2玉入れられていますが、玉同士が若干くっついているので、分ける際は麺が折れないよう注意です。
説明書きにある通り加水率30%弱位の低加水麺で、一般的な油そばとはタイプの異なる密度の高いワシゴワボキパツのヘヴィな食感が特徴的。
油そばは軟らかめに茹でるのが定石ですが、こちらは強い食感を活かすため、逆に敢えて硬めに茹でたほうが個性を発揮できます。
ただタレと麺を汁気が無くなるまで混ぜ合わせ、トロトロに乳化させる工程が重要なのは他の油そばと一緒です。
麺に色ムラがあったり、丼底に水分が残っているのは混ぜ不足のサインと思って下さい。
シンプルながら、混ぜれば混ぜるほどまろやかにコクが出て美味しくなる、それが油そばという料理です。
ちなみに付属トッピングは無いので、お好みの具材は各自で用意です。何も乗せないと流石にオイリーなので、ネギは最低限乗せたほうがよいです。
青ネギ、白ネギ、玉葱などは瑞々しさが加わるので、お好きな方は結構多めにガッツリ入れても美味しいと思います。
お酢やラー油といったスタンダードな味変調味料もお勧めです。タレに甘みがあるので、お酢の酸味や唐辛子の辛味は好相性です。
油そばは実店舗未食だったので今回初めて頂きましたが、この食べ方だと麺の味やポテンシャルをよりダイレクトに感じられて良いですね。
シンプルながらも個性と奥深さの詰まった、同店の中華そばやつけ麺にも負けない魅力のある逸品だと思います。
ちなみに2代目高橋商店はその麺の食感や煮干感など、宅麺ラインナップにもある仙台の渡辺に似ていると評される事もあるお店で、渡辺の麺がお好きな方なら、こちらもお気に召すのでは&逆も然りです。
なお麺の茹で方の注意点として、作り方には再沸騰後に4〜5分茹でるとありますが、再沸騰までの時間は湯量により大きく変わるので、1玉だけ茹でるにせよ最低3リットルは用意したほうがよいです。
3リットルもあれば約30秒程度で再沸騰しますが、雪平などの小さい手鍋で1リットル程度の少ない湯量だと、
冷凍麺を入れた時点で湯温が著しく下がり、再沸騰までに1分以上も掛かってしまいます。
その分α化の進まない低い湯温で長く茹でる事となり、対流も起こらず、味にも食感にも悪影響が出ます。
2玉調理する場合も2玉一緒に茹でず、1玉ずつ分けて茹でたほうがよいです。2玉同時だと更に急激な温度変化が起こり、再沸騰までになお一層の時間が掛かります。