元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です
・プラチナ会員ですが抽選販売はクジ運悪く大抵先着販売で買っています
・店主へのリスペクトと、同じ飲食に携わる者として、プロの作った作品に点数など付けられないという理由で、星は基本的に全部5にしています

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2021年01月10日

スープは塩気がキリッと強めで、二枚貝のエグみが出るギリギリ直前まで抽出されていますが、貝類の旨味成分であるコハク酸は他の旨味成分との相乗効果はないので、魚類と昆布の重なった旨味とは独立して感じられるようになっています。
ちなみにホンビノスは近年になって千葉を中心に主に関東圏で流通されるようになった安価な二枚貝なので、ホンビノス貝の出汁が~といっても地方の方はピンと来ないと思いますが、味的にはハマグリやアサリと似ています。
また煮干も上品に香っていますが、スープ表面には香味油が張られているので、一口目はややオイリーに感じるかもしれません。
麺は醤油と同じ自家製の多加水縮れ平打手もみ麺で、硬めだとスープとの一体感に乏しかったので、今回はやや長めに5分茹でましたが、それでもグッチリと強い食感が残りました。塩に関しては移転前の中細麺のほうが合っていた気がします。
本品も醤油同様にかけ仕様なので付属トッピングはありませんが、とものもとはトッピングとのバランス感も秀逸なので、かけだとやや魅力に欠け、味が良いだけに商品としては勿体無い気がします。なお自分で追加するとすれば、あおさとワンタンが好相性です。

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