元料理人で現コンサルなラヲタ

40代/男性

・仏伊中印料理の元シェフで、現在はコンサルティングに携わっています。
・宅麺は主に製麺・スープ開発の参考用に利用しています。
・麺の加水率やスープの甘い、塩っぱい、辛い等は主観ではなく、全て検査器により数値化した絶対値及び相対値を元にコメントしています。答え合わせのご参考に。
・味覚検定チョコEASY・NORMAL・HARD全問正解(全問正解率1%)
・ラヲタ歴35年以上、春木屋・丸長・土佐っ子の味で育ち、家系直系・二郎直系・東池袋大勝軒直系は何周もしている元ガチ勢です。
・麺が解れない原因は強く固めているからではなく、打ち粉が少ないか、配送時の結露による麺表面の糊化が考えられます。菜箸で何度も触れるのは麺に傷が付きデンプンが出て逆効果なので、コツとしては思い切って麺を取り出し、水分をキッチンペーパーで吸わせてレンチンし、軽く解して茹で直すと解決出来る場合があります。

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2021年03月07日

とみ田の家系インスパイアは以前宅麺でも「とみ田家」として販売していましたが、こちらは豚骨にTOKYO-Xを使用しているので、以前とは味が異なっています。
スープはそのTOKYO-X特有の甘みとまろみが引き出されたトロトロ乳化豚骨で、あえて雑味も出したそうですが、それでも家系らしい雑味よりも上品さが勝っています。カエシも塩分濃い目ですが、醤油の旨味が強く、鶏油からも臭みのない芳醇な香りが立ち上っています。
麺は心の味の自家製短尺平打縮れ中太麺で、全体的なイメージこそ違えど食感は酒井のB麺に似たプリグチの弾力とほのかな甘み。
付属トッピングは板海苔とチャーシューのみなので、青菜とネギは各自で用意です。
チャーシューは煮豚ではなく直系を意識した燻製焼豚が2枚。部位はモモではなくバラブロックスライスを使っており、香ばしさとモチモチの噛み応えに脂身の甘みもプラス。Inスープでパックされているので、スープにも燻香が移っています。
家系の荒さやキレ、壱系亜流系のCPSとも違う、あくまで家系っぽく作った「家系インスパイア風のとみ田らしいラーメン」というイメージで、完コピ狙いというよりも家系に寄せた上でオリジナリティも感じさせる作りとなっています。
「じゃない感」はありますが、高級食材と技術力で家系を作ってみたらこうなった、という感じのハイソな家系風豚骨醤油ラーメンです。

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